今頃NYの記事?とお笑いになるだろうが、未だ少し画像整理で残っていたものがあったので。

日本では考えられないアメリカ事情として、以前に テレビ編 と、チップ編 について書いたが、今回はポリスの罰金制度について。
マンハッタン内の駐車事情が悪いということは以前にも書いたが(その記事は こちら)、そのために2重駐車はもとより3重駐車をし、後方の車列の渋滞を生むなどは良く見かける。

警察も心得たもので、非常点滅灯をつけてデリバリーサービスをしている UPS、DHL、FEDEXや、食べ物などを配達してくれる Fresh Direct などの車も容赦はせずに駐禁の切符を切っていて、まるでイタチごっこのよう。
違反切符はワイパーのところに差し込まれるのだが、デリバリーの車も当たり前のように、2~3通の切符を差し込まれたまま平気で走行しているのも見かける。
しかしその駐車違反切符、実は値切れるよ、と友人に教えてもらったので、調べてみた。
2005年から導入されたシステムで、NY市の5ボローでその違反切符を切られた場合、書面かネットでのオンラインか、直接ファイナンス・ビジネス・センターに行って異議申し立てをすれば、ヒアリング(聴聞)の必要がなく罰金が減額されることが多いとのこと。
ただし、このシステムを2005年から導入したとあまりおおっぴらに告示していないので、知らずにそのまま額面通りに支払う人が多く、導入期の3年では、このシステムを使った人は平均13%だとか。
ただ、このシステムのおかげで、全く無罪放免にしてもらうケースが難しくなり、減額してもらうことでやはり支払うという方向に行っている。
2005年には違反チケットの取り消しを申請して認められた人が39%も居たのに対し、2008年には22%に。一方、罰金の減額を認めてもらった人は、2005年の44%から2008年には56%に増加。違反チケットに意義を申し立てた人に、財務局の事務官が罰金の減額措置を受ける方向の和解案を勧めており、実際に裁判所に持ち込むと、裁判官には減額という判断を下す権限がないため、全くの無罪か100%の罰金金額を支払うよう指示するかのどちらかしかないこともある。

お隣ニュージャージー州のお巡りさん

渋滞が良く起こる、マンハッタンのFDRからブルックリン橋に向かうハイウェイ出口では、ゼブラゾーンを走行して並んでいる車を抜いて走行しようという車が多く、毎度あり~と良く警察がはっていた。
駐禁の罰金を値切ったわけではないが、警察もずいぶんアバウトだと感じたことが2度ほどあった。
アメリカに住み始めて3か月ぐらいの時に、未だ行ったこともないフィラデルフィアの警察から手紙が届き、「二重駐車違反の切符への罰金の支払いがなされていないので、その罰金に加え遅延の罰金を課す」というもの。
「我々は未だフィラデルフィアに行ったこともなく、違反とされる日時(月曜午前)にはNYのオフィスにおりフィラデルフィアに行くことは不可能。それを証明してくれる同僚も多数いる。」と書面で申し立てた。
数か月経ってから、いきなりフィラデルフィア警察から「○○ドルを返金する」という書面が。
何のことかわからず???だったのだが、どうやら、フィラデルフィアで実際に二重駐車で罰金を受けた車の記録を取る時に我々の車のナンバーを間違って登録してしまった為、我々に支払うよう書面が送られて来たが、実際の違反者がワイパーに差し込まれた切符をもとにちょっと遅めに罰金を支払った為、我々が文句の手紙は出しつつも罰金を支払ったと警察が勘違いをして、だったら返金してあげるよ、との書面が我々に届いたもよう。
また、NYの立体駐車場で車を停めた時のこと。1時間ごとにコインを入れる方式の駐車場だったのだが、空いているスペースに停めて1時間より少し前にコインを追加すべく車に戻ってくると、近くで停めた車の持ち主が大声で警官ともめている。また、同様に警官に異議を言おうとしている別のドライバーがそのやりとりが終わるのを待っている。二人して何か違反したのかなぁと横目で見つつ追加のコインを足してふと我々の車を見ると、ワイパーに違反切符が!
時間超過ではないはずなのにおかしいと我々と同様、皆が申し立てているのかと思いきや、非常にわかりにくい表示だったのだが、我々が停めたエリアだけ月極め契約の駐車許可証を持っている人の駐車スペースだった。。。
気付かなかったのが我々だけでなく、英語に堪能なアメリカ人ですら気付かずに停めていたのだから、致し方なしと諦めて帰り、その駐車違反切符の金額115ドルを支払った。
が、後日になって未だ払っていないとのクレームの書面が到着。良く良く見ると、一旦切られた切符の時間帯の数分後にさらに切符を二重に切ったもので、そちら側が未だ払われていないとのことだった。
それはおかしいと、すでに我々が払ったチェックのコピーや最初の切符のコピーと共に2重の違反切符はおかしいと書面を送ったところ、「だったら70ドルにまけてあげるよ」との書面が。
そういう問題ではなく、おかしいだろうと再度、書面を送ったところ、「この件は忘れて」と書いた手紙が我が家に届いた。。。
アメリカのお役所仕事はアバウトとは思っていたが、ここまでとは・・・
蛇足だが、、、
幸いNYでは、私は交通違反による警察のお世話にはならなかったが(宿六は別として)、オランダのロッテルダムで信号無視で一度捕まったことがある。全く交通量のない夜に、黄色のままかと思いきや赤信号で交差点を超えてしまったのだが、ふと見ると後ろの車も信号無視。「なーんや、後ろの車も堂々と赤信号を無視してるやん」、と思っていたら、バックミラーに 「STOP POLICE」 の文字。道路脇に停めて運転席で待っていると、若くてめちゃくちゃハンサムで金髪の背の高いお巡りさんがやって来た。オランダ語はわからないので、英語で話してもらった。その時すでにオランダの運転免許証は持っていたのだが、未だ日本で取得した国際免許証の有効期限が切れていなかったので、とっさに国際免許証の方だけを提示した。すると、イケメンお巡りさんは、 「この国ではね、信号が赤色の時には、止まらないといけないからね。」 とゆっくり優しく英語で言ってくれて無罪放免にしてくれた。
この話をアメリカ人にすると、皆が皆、目を丸くして驚いていたが、あえて私はオランダの警察はアバウトとは言いたくはない。

日本では考えられないアメリカ事情として、以前に テレビ編 と、チップ編 について書いたが、今回はポリスの罰金制度について。
マンハッタン内の駐車事情が悪いということは以前にも書いたが(その記事は こちら)、そのために2重駐車はもとより3重駐車をし、後方の車列の渋滞を生むなどは良く見かける。

警察も心得たもので、非常点滅灯をつけてデリバリーサービスをしている UPS、DHL、FEDEXや、食べ物などを配達してくれる Fresh Direct などの車も容赦はせずに駐禁の切符を切っていて、まるでイタチごっこのよう。
違反切符はワイパーのところに差し込まれるのだが、デリバリーの車も当たり前のように、2~3通の切符を差し込まれたまま平気で走行しているのも見かける。
しかしその駐車違反切符、実は値切れるよ、と友人に教えてもらったので、調べてみた。
2005年から導入されたシステムで、NY市の5ボローでその違反切符を切られた場合、書面かネットでのオンラインか、直接ファイナンス・ビジネス・センターに行って異議申し立てをすれば、ヒアリング(聴聞)の必要がなく罰金が減額されることが多いとのこと。
ただし、このシステムを2005年から導入したとあまりおおっぴらに告示していないので、知らずにそのまま額面通りに支払う人が多く、導入期の3年では、このシステムを使った人は平均13%だとか。
ただ、このシステムのおかげで、全く無罪放免にしてもらうケースが難しくなり、減額してもらうことでやはり支払うという方向に行っている。
2005年には違反チケットの取り消しを申請して認められた人が39%も居たのに対し、2008年には22%に。一方、罰金の減額を認めてもらった人は、2005年の44%から2008年には56%に増加。違反チケットに意義を申し立てた人に、財務局の事務官が罰金の減額措置を受ける方向の和解案を勧めており、実際に裁判所に持ち込むと、裁判官には減額という判断を下す権限がないため、全くの無罪か100%の罰金金額を支払うよう指示するかのどちらかしかないこともある。

お隣ニュージャージー州のお巡りさん

渋滞が良く起こる、マンハッタンのFDRからブルックリン橋に向かうハイウェイ出口では、ゼブラゾーンを走行して並んでいる車を抜いて走行しようという車が多く、毎度あり~と良く警察がはっていた。
駐禁の罰金を値切ったわけではないが、警察もずいぶんアバウトだと感じたことが2度ほどあった。
アメリカに住み始めて3か月ぐらいの時に、未だ行ったこともないフィラデルフィアの警察から手紙が届き、「二重駐車違反の切符への罰金の支払いがなされていないので、その罰金に加え遅延の罰金を課す」というもの。
「我々は未だフィラデルフィアに行ったこともなく、違反とされる日時(月曜午前)にはNYのオフィスにおりフィラデルフィアに行くことは不可能。それを証明してくれる同僚も多数いる。」と書面で申し立てた。
数か月経ってから、いきなりフィラデルフィア警察から「○○ドルを返金する」という書面が。
何のことかわからず???だったのだが、どうやら、フィラデルフィアで実際に二重駐車で罰金を受けた車の記録を取る時に我々の車のナンバーを間違って登録してしまった為、我々に支払うよう書面が送られて来たが、実際の違反者がワイパーに差し込まれた切符をもとにちょっと遅めに罰金を支払った為、我々が文句の手紙は出しつつも罰金を支払ったと警察が勘違いをして、だったら返金してあげるよ、との書面が我々に届いたもよう。
また、NYの立体駐車場で車を停めた時のこと。1時間ごとにコインを入れる方式の駐車場だったのだが、空いているスペースに停めて1時間より少し前にコインを追加すべく車に戻ってくると、近くで停めた車の持ち主が大声で警官ともめている。また、同様に警官に異議を言おうとしている別のドライバーがそのやりとりが終わるのを待っている。二人して何か違反したのかなぁと横目で見つつ追加のコインを足してふと我々の車を見ると、ワイパーに違反切符が!
時間超過ではないはずなのにおかしいと我々と同様、皆が申し立てているのかと思いきや、非常にわかりにくい表示だったのだが、我々が停めたエリアだけ月極め契約の駐車許可証を持っている人の駐車スペースだった。。。
気付かなかったのが我々だけでなく、英語に堪能なアメリカ人ですら気付かずに停めていたのだから、致し方なしと諦めて帰り、その駐車違反切符の金額115ドルを支払った。
が、後日になって未だ払っていないとのクレームの書面が到着。良く良く見ると、一旦切られた切符の時間帯の数分後にさらに切符を二重に切ったもので、そちら側が未だ払われていないとのことだった。
それはおかしいと、すでに我々が払ったチェックのコピーや最初の切符のコピーと共に2重の違反切符はおかしいと書面を送ったところ、「だったら70ドルにまけてあげるよ」との書面が。
そういう問題ではなく、おかしいだろうと再度、書面を送ったところ、「この件は忘れて」と書いた手紙が我が家に届いた。。。
アメリカのお役所仕事はアバウトとは思っていたが、ここまでとは・・・
蛇足だが、、、
幸いNYでは、私は交通違反による警察のお世話にはならなかったが(宿六は別として)、オランダのロッテルダムで信号無視で一度捕まったことがある。全く交通量のない夜に、黄色のままかと思いきや赤信号で交差点を超えてしまったのだが、ふと見ると後ろの車も信号無視。「なーんや、後ろの車も堂々と赤信号を無視してるやん」、と思っていたら、バックミラーに 「STOP POLICE」 の文字。道路脇に停めて運転席で待っていると、若くてめちゃくちゃハンサムで金髪の背の高いお巡りさんがやって来た。オランダ語はわからないので、英語で話してもらった。その時すでにオランダの運転免許証は持っていたのだが、未だ日本で取得した国際免許証の有効期限が切れていなかったので、とっさに国際免許証の方だけを提示した。すると、イケメンお巡りさんは、 「この国ではね、信号が赤色の時には、止まらないといけないからね。」 とゆっくり優しく英語で言ってくれて無罪放免にしてくれた。
この話をアメリカ人にすると、皆が皆、目を丸くして驚いていたが、あえて私はオランダの警察はアバウトとは言いたくはない。
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