
チェリストのミッシャ・マイスキー氏を迎えた、西本智実さん指揮によるラトビア国立交響楽団のコンサートに行ってみた。
(於:愛知県芸術劇場コンサートホール)
<1部>
ワーグナー 楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロ短調 作品104、B.191
※マイスキー氏のアンコールとして チャイコフスキー 歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりレンスキーのアリア
<2部>
ショスタコーヴィッチ 交響曲 第5番 ニ短調 作品47
※アンコール チャイコフスキー バレエ組曲「くるみ割人形」より花のワルツ
西本智実さんの指揮は本当にカッコ良い。躍動感があり、時たま前髪をかきあげながらの指揮。汗だくだくになることがなく、クールビューティな姿は、「男前」と言いたくなるぐらい。
マイスキー氏のチェロは哀愁が漂うようかと思うと迫力があるなど楽しめた。
1948年生まれで、旧ソ連のラトヴィア生まれのユダヤ系の彼は、姉がイスラエルに亡命した為にソ連の監視下におかれ、後に逮捕され18カ月強制収容所にいたこともある。
NYの支援者から1720年製のモンタニアーナ製のチェロが贈られ、それを使っているのだそう。
20分の休憩を含めて2時間半弱のコンサートはとても聴きごたえがあったかと。
2部のアンコールは「くるみ割人形」なので、クリスマスシーズンを意識したもののよう。毎年このシーズンにはNYCB(ニューヨークシティバレエ)が1ヶ月以上も「くるみ割人形」を公演し、ラジオシティの上や向かいのビルに大きなくるみ割り人形が飾られていたことを思いだして懐かしくなった。
主催であるテレビ朝日系列のメ~テレの神取恭子アナウンサーも聴きに来ておられた。
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