ネパール南部のチトワン国立公園内にある象の飼育場 Elephant Breeding Center を見学した。象の繁殖場は世界で2か所しかなく、そのひとつ。
 
イメージ 1
 
 
昼間は公園内の敷地に放たれ、夕方になって飼育場に戻って来る。象の餌となるエレファント・グラスと言われる草を採って来ていた。
象1頭で、一日300キログラムもの餌と40リットルの水が必要で、糞の処理、餌の用意など1頭あたり3名の人間が携わっているのだそう。
イメージ 2
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 11
 
 
 
ここで繁殖させた象は、家畜として販売されるなどするのだそうだが、親は鎖につながれているが小象はそのまま我々の前を悠々と歩いている。
 
 
イメージ 12
 
 
 
綿の木。
綿摘みをする映像などを観たことがあるが、
人の背丈ぐらいの木しかイメージしていなかったので
こんな巨木になるとは知らなかった。
 
イメージ 13
 
 
 
川のこちら側は一般の土地で、川の向こうは飼育場などのある国立公園内。
はるか彼方から女性達が大勢荷物をしょったまま必死にこちらに走って来る。野生の小象が出たので危険だと逃げていたのだそう。
イメージ 14
 
 
 
 
後ろから見るとまるで葉っぱが歩いているのではないかと思えるぐらいの量を担いでいる女性達。
家畜の餌を採って運ぶそうだが、ハードそうでもこれは女性の仕事なのだとか。
 
 
 
 
 
タルー族の村に行ってみることにした。界隈は一面の菜の花畑。
イメージ 15
 
イメージ 16
 
 
伝統的なタルー族の家は、屋根を象の餌にもなるエレファント・グラスで覆い、壁は泥と牛の糞で固めたものから作られ、窓が非常に小さい。
牛、水牛、山羊、アヒル、鶏などと共に住んでいる。
この家でゃ、屋根が洗濯物干しになっていた。
 
 
 
イメージ 17
 
 
 
家の玄関脇の壁には、ペイズリーのような模様。
お米の粉を着色した水で溶いて染料とし、
右手の握りこぶしの小指側の側面で描いた
模様が、ペイズリーに見えるもの。
ヒンズー教のティハールという秋祭りの時に
女性や子供がつけるのだそう。
 
因みに、窓は画像右下の細い線の筋のような
ものだけなので、室内はとても暗い。
 
イメージ 3
 
 
 
 
村の子供達は四角い板の四隅に穴を開けて
そこにおはじきのような物を落とすゲームに
興じていた。
この遊びは大人も大好きで、街道沿いでも
大勢の大人の男性が賭けゲームをしていた。
 
 
 
 
イメージ 4
 
全くの偶然なのだが、村では丁度ネパール映画の撮影中で、ほとんどの村人が観客?エキストラ?になっていた。インドの「踊るマハラジャ」とまではいかないが、やはり主人公のカップルは踊っていた。
 
ガイドさんもここでの撮影は初めて見たそうだが、ネパール人にとっても、典型的な農村の風景ということでここがロケ地になったのだろうとのこと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
ホテルに戻る。
ホテルには自家発電以外の電気は来ていないので、夕食までは焚き火にあたってホットラムを飲みながらまったりと。
ボストンのマサチューセッツ工科大学で建築を学んだ後NYにも2年住み、日本にも3ヶ月ほど滞在して京都や奈良の建築を見て回ったというお金持ちそうなネパール人ファミリーや、政府から委託された民間企業の仕事として一か月間ネパールにやって来たノルウェーからの一家などと話すことが出来て面白かった。イメージ 6












夕食を。 
イメージ 7
イメージ 8
 
 
 
粟(あわ)の甘いデザート。
 
 
 
イメージ 9
 
 
 
 
ミルクティー
 
 
イメージ 10
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
部屋に戻ると、電気がないので
ランプと湯たんぽが用意されていた。
 
 
 
 
 
 
 
 


この日教えてもらったことの受け売り:

ネパールには36の民族、72の言語がある。
それぞれの民族の言語は方言というものではなく全く別のものなので、会話が出来ない。学校ではネパール語と英語を教えるので、顔だけではどこの民族かわからないので、まずネパール語を話し、相手が自分と同じ民族であればお互いの言葉で話す。
表記はインドから入って来たヒンディー語と同様のデーヴァナーガリー文字。

ヒンズー教徒が大多数を占めるため牛肉は食べないが、水牛はヒンズー教徒も食べる。(??!!)
水牛が一番リーズナブルで、1キロ当たり約220ネパールルピー。(1ネパールルピー=約1.14円)
続いて、鶏肉、豚肉や羊、山羊肉(1キロ当たり550ルピー程度)、猪が一番高価で1キロ当たり800ルピー。
海のないネパールでは川魚など限られているが、値段はそれほど高くない。
僧侶などが魚や山羊を食べることが多い。

「エベレスト」はイギリス人が名付けた名称で、ネパール人には「サガールマタ」、中国人には「チョモランマ」と呼ばれている。

畑では米、蕎麦、麦、菜の花などの栽培が主で、今の時期はジャガイモも。今年は雪や雨が少ない。麦は年に3~4回作ることが出来る。

観光客で一番多いのはヨーロッパから、続いて隣国のインドから、日本人観光客数は2年前に直行便がなくたってから減っているとのこと。

ガソリンの値段は1リットル当たり88ネパールルピー。徐々に値上がりしているとのこと。