梅を観に行きたいなと思ったが、未だやや満開には早い。だったら盆栽展ならもう見頃なのではないかと行ってみることにした。
 
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盆栽と言うと、非常に申し訳ないのだが、私の勝手な思いこみにより、シニアの人達が余暇を楽しむものというイメージ。
時代劇に出て来るお殿様や、豪商の御隠居さんが、パチンパチンと松の小枝を剪定しながら、「そちも悪よのぉー」とでも言うようなイメージ。
だが、海外の植物展や植物園などに行くと、「BONSAI」としてコーナーが設置されアジアのクールな園芸として展示されていて、シニアのみならず若い人達も興味深げに見ていたりする。
西洋式のフラワーアレンジメントや、華道や、イングリッシュガーデニングなどは、日本の若い女性に人気があるにもかかわらず、何故、中国から平安時代に入って来た盆栽に関しては、若い世代にはそれほどポピュラーではないのだろうか。
今までついついイメージにとらわれて、盆栽を観に行ったことがなかったので、今回は意を決して(?)行ってみることにした。
 
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大府市にある大倉公園は、大正8年に日本陶器(現在のノリタケ)の社長を務めた大倉和親氏の別邸としてつくられ、昭和50年に大府市が買い取って公園にしたもので、普段はクローズしている公園内の建物が会場のひとつとなっていた。
 
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屋外にも少し展示されているのだが、屋内は一歩足を踏み入れるだけで梅の香りがプンプンしていて、いきなりの春。
 
 
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枝ぶりの良し悪しなど良くわからないが、安藤広重の「名所江戸百景・亀戸梅屋舗」をベースに制作したヴィンセント・ファン・ゴッホの「梅の花」などに代表される印象派の画家達が浮世絵に傾倒した時に、背景に描き込んだ梅を彷彿とさせられるものもあった。
 
 
 
 
 
 
 
孫を連れた方はおられはしたもののやはり平均年齢は高かったが、ただ花を綺麗に咲かせているだけではない枝などによる立体的な空間のとらえ方は、再認識させられるものだった。
 
(因みに、この大倉公園はツツジで有名。昨年ツツジを観に来た時の様子は こちら