友人が、私の気に入る美術館になるだろうと勧めてくれたので、行ってみた。
妹島和代+西沢立衛/SANAAの設計による美術館は、公園のような美術館。彼らの設計するNYのニューミュージアム NEW MUSEUM にも行ったが、とても斬新だった。オハイオのトレド美術館やスペインのバレンシア現代美術研究所も手がけている。
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まず、美術館の入口に行く為のエレベーターが面白い。エレベーターと言えば、必ず上下にレールなどがあるのだが、透明な箱状態となっていて、油圧式で動いている。

常設展

レアンドロ・エルリッヒ Leandro Erlich 「スイミング・プール」
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上から見るとプールの水中に人がいるように見え、下から見るとプールの中を見下ろす人達を水面越しに見上げることになる。
実際は、透明なガラスの上に深さ約10センチの水が張られているだけなのだが、なかなか面白い。
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マイケル・リン Michael Lin 「市民ギャラリー 2004.10.9-2005.3.21」
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壁一面のみならず、椅子の背もたれの両面にも花が描かれている。
 
アニッシュ・カプーア Anish Kapoor 「L'Origine du monde 世界の起源」
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足元から天井まで斜めに広がったコンクリートの壁に大きな黒い楕円形がある。
じっくりみても、その黒い部分が壁面に貼ってあるのか、盛り上がっているのか、大きな穴があいているのか、良くわからない。実際は大きな穴で、内部は青い顔料で塗り込められており、巨大な空間そのものが作品となっているのだそう。(画像はHPより)
 
LAR/フェルナンド・ロメロ Fernando Romero 「ラッピング
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丁度、庭の桜が綺麗に咲いていた。
 

企画展 イエッペ・ハイン Jeppe Hein 360°

デンマークの若手作家イエッペ・ハイン Jeppe Hein の個展で、10点が展示されている。鏡や光を使い、回転する作品によって、自分の置かれる空間を意識するような参加体験型の作品群は面白かった。(画像はHPより)
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「回転する迷宮」
鏡張りの薄い柱が二重の円状に並び、外側の円と内側の円がゆっくりと反対方向に回転する作品で、中に立つことが出来るのでそこから見ると、自分の立っている床が動いているのか周りが動いているのかわからなくなってしまった。
 
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「見えない迷宮」
赤外線信号を使った仮想の壁によって、展示室全体に迷路が作られている作品。観客は赤外線受信機を頭につけ、その振動で壁の存在を感じながら、見えない迷路の壁に沿って進んでいくもの。これにはビックリ!
 
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「光のパビリオン」
天井からコードでつなげられた電球がぶら下がっていて、
自転車を漕ぐことで電気が起こり、電球のコードが動くというもの。
 

企画展 サイレント・エコー silent echoes コレクション展 I

80年代以降に制作された作品を中心とするコレクション展。
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藤井一範 「爆-転生」
成形した土に火薬を仕込み、爆発させたものを乾燥の後、
焼成してつくる造形に自ら「爆陶」と名付け、以降は制作の中心となる。
 
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アン・ウイルソン Anne Wilson 「日々の物語」
レースやリネン、髪や糸などの素材を用いて、「縫う」「編む」「結びつける」などの手法を駆使した作品を制作する作家。これは、大勢の形状や色の違う人の髪の毛を布に縫い付けた作品となっている。
 
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ジュゼッペ・ペノーネ
Giuseppe Penone 「伝播」
パラフィン、ガラス、紙、アクリルなどを用いた作品。