祇園祭の宵山の様子は、その１ からの続き。

長刀鉾　（なぎなたほこ）



とても似て聴こえてしまうのだが、ひとつの鉾や山で２０～３０曲ものお囃子のレパートリーがあるのだそう。前懸や胴懸は、インドや中国などの絨毯。

木賊山（とくさやま）

我が子をさらわれ一人信濃国で木賊を刈る翁を表している。ご神体は元禄５年のものとのこと。


太子山

聖徳太子を祀る。山の上が松ではなく杉。


油天神山　（あぶらてんじんやま）
右画像の赤い鳥居の奥にご神体。新しい見送り（後ろ側の懸け）は梅原隆三郎言がの朝日図綴織。


芦刈山
妻と離れて難波の浦で芦を刈る老翁がやがて妻との再会を果たす夫婦和合の姿を表す。
翁の古い頭部だけが手前に飾られていた。


中国の周の時代に、琴の名人伯牙が、友人の死を聞いて、その琴の弦を断ったという故事から。




郭巨山　（かっきょやま）




傘鉾の上に御幣と若松が飾られているが、山ではなくれっきとした鉾。本来の鉾の原型と言われる。
昭和６３年に復元された棒振りなどの踊りを子供８人が演じていた。踊りとお囃子は室町時代に京都から広まった風流踊りで、今も滋賀県の滝樹（たき）神社に伝わるケンケト踊を参考に復元したもの。

蟷螂山（とうろうやま、かまきりやま）
会所のおみくじは、かまきりがおみくじを社殿からもらってくるというものなので、大勢の人がおみくじをもらおうと並んでいた。

蟷螂山の町内は昔からの家が減り、マンションが立ったこともあって、新しく入居した人達が蟷螂山を盛り立てている。


その３ へ続く。