伊勢市街で100万人のキャンドルナイトなるものをやっているとのことだったので、立ち寄ってみた。

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伊勢市街を流れる勢田川両岸を併せた約10キロメートルに、1万個のキャンドルを並べ点火するイベント。
おひとりの方が、子供の頃は泳げるほど綺麗だった勢田川がすっかり生活排水などで汚れてしまった為、川を市民が意識して勢田川を一夜限りの天の川にしたいとの思いから始められた企画なのだそう。今年で10年目。
川面に対岸のキャンドルが映り込んで、2列の光となっていたのは綺麗だった。

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小さなキャンドルをガラスの筒と紙コップだけで覆ったシンプルなものだが、数が集まると綺麗だった。

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この日は半月が空に浮かんでいたのだが、ゆらゆらした川面にも月が映っていた。

勢田川は御贄川(おんべがわ)の異名を持ち、伊勢神宮へ献上するための魚を獲っていた川でもある。江戸時代にはお蔭参りのお客さんや物資の輸送で大変賑わったが、第二次世界大戦以後は陸上交通の発達によって急速に衰退してしまった。また、市内の生活排水が一挙に流入することで水質汚濁が進行し、現在は浄化活動が行われている。

そう言えば、名古屋市内を流れる堀川も、名古屋城築城のための水路として造られた歴史のある川なのだが、すっかり汚れてしまい、浄化を願って長良川から取水し、鮎がやってくるまでに戻ったと昨年ニュースで言っていた。取水口はもう閉じられてしまっているようだが、街の中心を流れる川が皆の意識で綺麗になっていくことは是非続けて行ってほしい。