フェズは職人の街。 いくつか工房を訪ねたり、商店を覗いてみた。
焼き物工房



フェズの街からほど近い山から採れる土を水と併せて足で練った後、蹴ろくろなどを使って整形。
8時間乾かし、1200度で6日間焼き、彩色を施して930度で2日間再び焼いて24時間かけて冷却する。
フェズブルーと言われるものは、紫の顔料を使うのだそう。
モザイク工房

30色あるタイルを非常に重たいハンマーのような物を使ってカットしていく。
350通りのカットデザインがあるのだそう。
それを綺麗な模様側を裏返しにして置き、裏側からセメントを流して固める。


なめし皮工房
旧市街の密集した建物の屋上に、このように大規模ななめし皮工房があった。
11世紀から行われており、未だに同じ製法で皮をなめし、色をつけている。



白いエリアでは、ライムストーン、水、鳩の糞を混ぜたものが入っていて、鳩の糞のアンモニア成分が皮を柔らかくする。25日間漬け込む。
そして、茶色い側には、それぞれヘナや、サフランなど自然な染料を使って2週間かけて色をつけて干す。かつては黄金にも匹敵する価格のサフランだったことから、サフラン色の黄色が好まれるのだそう。


牛、ラクダ、羊、山羊の皮を使い分けて製品が造られる。
皮の硬さは、ラクダが一番、次いで羊、山羊となるが、値段はラクダが高く、山羊、羊、牛の順になる。ラクダの皮は匂わず、色落ちもしないのに対し、牛皮は匂いがいつまでもするので一番安価。
バブーシュと言われるモロッコ人が良く履いているスリッパのような履物では、靴の裏側がラクダ、内側の踏む部分を羊、上の部分を山羊で縫い合わせるなどしている。
鳩の糞やなめし皮の匂いが酷いと聞いていたし、入り口を入ったところで、匂いを紛らわせるために嗅ぐミントの葉の束を渡されたのだが、そんな嫌な臭いではなかった。
因みに、生きている羊の毛を刈った時の羊毛はウールとして使われるが、死んだ羊から刈った羊毛はクッションの中に詰めたりするのだそう。

オリーブ屋さん
狭い道沿いに小さな店舗がひしめき合っている所も多く、お店の中から外の道に出入りするドアを作れない。
おじさんが片手に持っているチェーンや紐が上から吊り下げられていて、それに摑まって、あらよっ!と足に反動をつけて非常に上手にお店の商品をまたいで出入りする。

アルガンオイルは、後日その工房を見学させてもらったが、
(その様子は追って)アルガンツリーという木から採れる種の植物性オイルで、食用と化粧品用とがある。
オリーブオイルよりもずっと高価で、後日レストランで食べさせてもらったが、香ばしく美味しいオイルだった。

貸鍋屋さん
サファリーン広場では、大きなお鍋などが
置かれていて、それを貸し出すのだそう。


女性用の洋服屋さん
ジャラバという女性の服。


機織り屋さん
ここでガイドさんに買ってもらったスカーフが、後日行ったサハラ砂漠で大活躍することに。

パン屋さんならぬパン焼き屋さん
各人、家やお店などでパンのタネをこねて持ってくると、このお店の釜で焼いてくれるという商売。次々とお客さんがやって来ていた。 パンひとつ当りの焼き賃は、だいたい1ディルハム(約10円)ぐらい (・・・だったかな)




結婚式で、新郎新婦が座る席などを貸しているお店。
さすがアラブ圏。派手だ。

刺繍専門屋さん
フェズブルーの刺繍は、リバーシブルで刺すことが出来るお針子さんのデモンストレーションを見せてもらった。
生地がリネンやコットンだと、生地を構成している糸の一本一本が見やすいのでリバーシブルに出来るのだそう。非常に細かい作業なので、1日当たり4~5時間で目を休める。

染色屋さん
綺麗な黄色に染めあがった色を絞っていた。


ヌガー屋さん
店舗を持たず、道端でヌガーを売っている人も多かった。
このお店は、陳列台の下に出入りする為の小さな扉が
左側についていた。


フェズの旧市街でも2軒しかないラクダ肉を売るお肉屋さん。
大きなラクダの頭部が・・・
ラクダの肉は今回食べなかったが、結構脂っこいとのこと。

レストランではタジンやクスクスなどのお料理が多いが、道沿いのお店や屋台などではラムを串にさしたシシカバブや、牛ひき肉のお料理が多い。後日、マラケシュの旧市街道路沿いのお店で食べたが、結構美味しかった。

お昼になると、2~3時間程度は多くのお店がお休みとなるので、いきなり喧噪に包まれていた通りが静かになっていた。
画像数が多くなってしまったので、ご近所にお邪魔したことや、この日の晩ご飯の様子などは ⑧ で。
焼き物工房



フェズの街からほど近い山から採れる土を水と併せて足で練った後、蹴ろくろなどを使って整形。
8時間乾かし、1200度で6日間焼き、彩色を施して930度で2日間再び焼いて24時間かけて冷却する。
フェズブルーと言われるものは、紫の顔料を使うのだそう。
モザイク工房

30色あるタイルを非常に重たいハンマーのような物を使ってカットしていく。
350通りのカットデザインがあるのだそう。
それを綺麗な模様側を裏返しにして置き、裏側からセメントを流して固める。


なめし皮工房
旧市街の密集した建物の屋上に、このように大規模ななめし皮工房があった。
11世紀から行われており、未だに同じ製法で皮をなめし、色をつけている。



白いエリアでは、ライムストーン、水、鳩の糞を混ぜたものが入っていて、鳩の糞のアンモニア成分が皮を柔らかくする。25日間漬け込む。
そして、茶色い側には、それぞれヘナや、サフランなど自然な染料を使って2週間かけて色をつけて干す。かつては黄金にも匹敵する価格のサフランだったことから、サフラン色の黄色が好まれるのだそう。


牛、ラクダ、羊、山羊の皮を使い分けて製品が造られる。
皮の硬さは、ラクダが一番、次いで羊、山羊となるが、値段はラクダが高く、山羊、羊、牛の順になる。ラクダの皮は匂わず、色落ちもしないのに対し、牛皮は匂いがいつまでもするので一番安価。
バブーシュと言われるモロッコ人が良く履いているスリッパのような履物では、靴の裏側がラクダ、内側の踏む部分を羊、上の部分を山羊で縫い合わせるなどしている。
鳩の糞やなめし皮の匂いが酷いと聞いていたし、入り口を入ったところで、匂いを紛らわせるために嗅ぐミントの葉の束を渡されたのだが、そんな嫌な臭いではなかった。
因みに、生きている羊の毛を刈った時の羊毛はウールとして使われるが、死んだ羊から刈った羊毛はクッションの中に詰めたりするのだそう。

オリーブ屋さん
狭い道沿いに小さな店舗がひしめき合っている所も多く、お店の中から外の道に出入りするドアを作れない。
おじさんが片手に持っているチェーンや紐が上から吊り下げられていて、それに摑まって、あらよっ!と足に反動をつけて非常に上手にお店の商品をまたいで出入りする。

オイル屋さん
オリーブオイルも扱っているが、モロッコでだけ採れるアルガンオイルなるものも売っている。アルガンオイルは、後日その工房を見学させてもらったが、
(その様子は追って)アルガンツリーという木から採れる種の植物性オイルで、食用と化粧品用とがある。
オリーブオイルよりもずっと高価で、後日レストランで食べさせてもらったが、香ばしく美味しいオイルだった。

貸鍋屋さん
サファリーン広場では、大きなお鍋などが
置かれていて、それを貸し出すのだそう。

研ぎ屋さん?
色々なものをガンガン研いでいた。
色々なものをガンガン研いでいた。

女性用の洋服屋さん
ジャラバという女性の服。


機織り屋さん
ここでガイドさんに買ってもらったスカーフが、後日行ったサハラ砂漠で大活躍することに。

パン屋さんならぬパン焼き屋さん
各人、家やお店などでパンのタネをこねて持ってくると、このお店の釜で焼いてくれるという商売。次々とお客さんがやって来ていた。 パンひとつ当りの焼き賃は、だいたい1ディルハム(約10円)ぐらい (・・・だったかな)



子供が生まれると、生後1週間で名前を付けた
お祝いをし、男の子は割礼を行う。
そのお祝いの時に赤ちゃんに着させる服。
(結構サイズが大きそう)
お祝いをし、男の子は割礼を行う。
そのお祝いの時に赤ちゃんに着させる服。
(結構サイズが大きそう)

結婚式で、新郎新婦が座る席などを貸しているお店。
さすがアラブ圏。派手だ。

刺繍専門屋さん
フェズブルーの刺繍は、リバーシブルで刺すことが出来るお針子さんのデモンストレーションを見せてもらった。
生地がリネンやコットンだと、生地を構成している糸の一本一本が見やすいのでリバーシブルに出来るのだそう。非常に細かい作業なので、1日当たり4~5時間で目を休める。

染色屋さん
綺麗な黄色に染めあがった色を絞っていた。

仕立て屋さん?
この時は反対側で糸を引っ張る人がいなかったが、
糸を引く人との共同作業で行われることも多い。
一生懸命話しかけて下さったのだが、あいにく
ガイドさんとは別れて自分たちで散策していた時
だったので、アラビア語は全くわからず・・・
糸を引く人との共同作業で行われることも多い。
一生懸命話しかけて下さったのだが、あいにく
ガイドさんとは別れて自分たちで散策していた時
だったので、アラビア語は全くわからず・・・

ヌガー屋さん
店舗を持たず、道端でヌガーを売っている人も多かった。
このお店は、陳列台の下に出入りする為の小さな扉が
左側についていた。

一瞬見ると、モロッコ風かき氷?
実は、塩バター漬けにされた牛肉で、
これを再度炒めるなどして料理するのだそう。
実は、塩バター漬けにされた牛肉で、
これを再度炒めるなどして料理するのだそう。

フェズの旧市街でも2軒しかないラクダ肉を売るお肉屋さん。
大きなラクダの頭部が・・・
ラクダの肉は今回食べなかったが、結構脂っこいとのこと。

レストランではタジンやクスクスなどのお料理が多いが、道沿いのお店や屋台などではラムを串にさしたシシカバブや、牛ひき肉のお料理が多い。後日、マラケシュの旧市街道路沿いのお店で食べたが、結構美味しかった。

お昼になると、2~3時間程度は多くのお店がお休みとなるので、いきなり喧噪に包まれていた通りが静かになっていた。
画像数が多くなってしまったので、ご近所にお邪魔したことや、この日の晩ご飯の様子などは ⑧ で。
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