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モロッコのほとんどの国民が(99%という話も)イスラム教なので、旧市街のメディナ(預言者の街と言う意味)では、一切酒屋さんもなくレストランでもお酒を販売していない。
一方、新市街では、ライセンスを持った酒屋さんやスーパーマーケットやレストランではアルコールを販売しているとのことだったので、新市街にあるMarjane という大手スーパーに連れて行ってもらった。
そこでようやくビールをゲット。
メディナ内のホテルに持ち帰って、テラスでほっと一息。

その新市街でお酒を売っているお店も、外国人にだけお酒を販売して良いというライセンスなのだそうだが、あくまでもそれはタテマエで、現在はモロッコ人も買い、新市街にはバーやクラブもあり、男女がそこでお酒を一緒に飲んだりもしているのだそう。

スーパーだが、観光客は我々だけで観光地でも全くないせいか撮影は止めておけとのことだったのが残念だったが(そう言えば、ミャンマーで知らずにスーパー内で写真を撮っていて、係官に注意されたことが・・・)まるでウオールマートのような大型スーパーで衣類から電化製品から食料品まで普通のアメリカのスーパー等と全く遜色がない。

スーパーでの値段は  <1DHディルハム=約10円>
SONYの46インチ薄型テレビ 11990DH 
1リットルファンタ5.9DH、メロン(キロ当たり)12.95DH、オリーブ(キロ当たり)24DH、
米(キロ当たり)10DH
アボカド5個11DH、ラムチョップ一本6~7DH、ファミリーサイズの一辺が40センチぐらいのケーキ105DH
お酒の値段は・・・ 
ビールは、上記のモロッコ産のカサブランカビール(瓶)17.7DH、缶11.1ビール
さすがに輸入品は日本と同じぐらいか、それよりもお高い。
シャンパンの一番お安い種類の値段を例に挙げると、
Veuve-Clicquot 674DH、Lanson 494DH、Moet&Chandon 527DH、Pommery 499DH
因みに、公務員(学校の先生や警察官)の月給は4000DH(=約4万円)

一番面白かったのは、お酒売り場。広いスーパーの一角なのだが、入って行くと何だか視線を感じる。アジア人が珍しい?と思っていたが、どうやら女性がお酒売り場にいることが変に思われたようで、見回すと確かにモロッコ人男性客しかいない。そして、我々のモロッコ人ガイドさんは敬虔なイスラム教徒の為、お酒売り場に足を踏み入れることも嫌なようで、入り口から我々に大声で 「そのビールがモロッコのビール!」 と指差して指示してくれていた。
お酒売り場の奥にレジがあるのだが、そこは長蛇の列。お酒売り場の外の普通のレジでもお酒も併せて会計が出来るとのことだったので、外の方のレジが空いていたのでそちらで我々は支払ったが、お酒を買いたいモロッコ人男性は、やはり罪の意識があるのか、お酒を飲まない他のモロッコ人客の視線が嫌なのか、見られずに買って帰れるようにとお酒売り場内のレジの横から外に出られるようになっていた。

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ホテルのテラスでのんびりとビールを楽しみながら、回りの景色を楽しんでいると、近所の屋上の洗濯物で遊んでいた女の子がにっこり笑って手をずっと振り続けていてくれた。







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また別の隣の建物の屋上では、飼っている鳩が巣箱に戻ってくるのを待っている青年が居た。
あいにく彼は英語が話せなかったので、コミュニケーションが大変だったのだが、家に鳩を見においでと誘ってくれた。一度は丁重にご辞退申し上げたが、こんなイケメン君ににっこりと笑いかけられては、断る手はない。

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私のたどたどしいフランス語の単語の羅列と、彼の英単語の羅列と、お互いのジェスチャーで、隣の建物とは言え迷路のフェズなので、ホテルまで迎えに来てもらってお邪魔させてもらった。
お母さん、お姉さん、妹さん、弟さんが居たが、あいにく誰も英語はできず、お父さんとお兄さんは仕事に行っているが英語が出来るので彼らが帰って来るまで待っていれば?と言っているようだったが、そこはご辞退させてもらった。


やはり建物は、ロの字型になっていて中は吹き抜けとなっているモロッコの伝統的なお宅だった。

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鳩小屋から生後8日の雛を持ってきてくれた。
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もうひとつ面白かったのは、彼とお互い屋上ごしに下手なフランス語や英語で会話にならない会話をしているのを聞いてか、別の隣の住人が気になったようで、出て来てフランス語で 「アロ~、ジャポネ?」 と。若い女性だったのだが、驚いたことに、お風呂上りなのかバスタオルを一枚巻いただけのなかなかセクシーなお姿。肌を見せることを気にするモロッコ女性と思っていたのに、いきなりのその姿での登場には流石にビックリ。ただ、彼が振り返ったところ、あわてて部屋に帰って行ったが。

イメージ 16夕食までの間、しばし夜のフェズを散策。iPad を持参して行ったので、位置情報システムを使ってウロウロしてみたものの、それでもやはりややこしく、迷いやすい。

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公園には多くの人達が夕涼み?井戸端会議?をしていた。
しかし、何か不思議な光景。




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良く良く見ると、同じ公園ではあるが、男性陣と、女性陣とに分かれている。







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ここは公園前にあるカフェ。
しかし、ここもお客さんは全員男性。。。
こういうカフェでは、ここフェズだけでなくどの街でも、そして朝でも昼でも、男性客だけで、カフェで女性を見かけたと思ったら、外国人観光客だけだった。



泊まっているリアドに戻ってそこでディナーを。
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まずはラマダン(断食月)の時に食べるハリラというスープを。
ヒヨコマメ、タマネギ、トマトなどが煮込まれていて、美味しい。

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鶏肉と、ズッキーニとオクラのタジン。
オクラは小さいサイズで、サフィという場所で採れた物だそうで、とても美味しかった。


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一つ目のデザートとして出たディーツ。


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パスティラに使われたものと同様の
薄いパイ生地を揚げたものの間に
カスタードクリームをはさんだミルフィーユ風。
シェフの創作とのことだが、悪くなかった。
写真を撮り忘れたが、最後は定番のミントティー。

翌日は、サハラ砂漠を目指して南下、メルズーガという町へ。その様子は で。
この日に教えてもらったことの受け売りの備忘録:

オリーブ栽培が盛んなモロッコでは、オリーブオイルは1リットル25DH(=約250円)。菜種油は同様だが、ヒマワリのサンフラワーオイルはより高価。

豚肉は一切食べないが、他のお肉はイスラム教にのっとった屠殺方法を経ていれば食べる。
左手で喉仏を抑え、メッカの方向を向いてその下の部分をカットするという方法(通称イスラムカット)。
羊、牛、鶏、山羊、ラクダ、鳩等を食べるが、キロ当り羊肉は75DH(=750円)、牛肉は70DH、ラクダは60DH程度。

結婚はとにかく男性側にお金がかかるのだそう。披露宴はだいたい300人は集まる。
3日間行われる。1日目は、結婚後にするヘナで新婦は華やかにする。2日目は新郎の為のパーティ。3日目は新婦の為のパーティ。3日間が本来だが、最近は簡略化し1日になっている。

スペインとフランス両国の植民地となったモロッコでは、北部のモロッコ人はスペイン語を話しフランス語が割と苦手、一方南部のモロッコ人はフランス語を話しスペイン語が割と苦手。