犬山祭は、朝から行われるからくりの針綱神社への奉納や車山(やま)の曳きまわしだけでなく、夜になると提灯に火を灯しての 「お練り」 があるので、お昼間に引き続き夜も見学することに。(昼のからくり人形などの様子は こちら

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旧磯部家
国宝の犬山城のある城下町は昔ながらで、江戸期の町家である旧磯部家などでも、車山のミニチュアが飾られ、鰻の寝床のような内部の建物も見学できた。
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どんでん館
からくり人形などが展示されていた。
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金襦袢
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囃子方の子供連が着る金襦袢が各時代ごとに展示されている。
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魚屋町界隈(だったかな?)でも立派な金襦袢が飾られていた。

からくり奉納が終わると、子供連が鉢巻をして、紋付の着物の両方の袖を脱いで太鼓をたたくが、その時に襦袢が見える。おそらく当初は襦袢に絵を描いたりしていただろうが、派手さや粋の良さを競っていたと考えられる。
18世紀の祭礼絵巻には赤い襦袢を来ている子供連がすでに描かれ、大正時代終わりにはその絵柄に金糸・銀糸の刺繍を施し、昭和初期になると金糸・銀糸の刺繍が赤襦袢の両袖から前面へと広がり、背中に簡単な差し込みまでするようになる。戦後はその背中の差し込みがどんどん大きくなり、現在では電飾が付くものまである。
また、以前は男子に限っていたお祭りだが、後継者不足から現在ではお囃子方や子供連として、女の子も車山に乗ることが出来るように近年変わったのだそう。

13両のからくりが針綱神社に奉納された後、それぞれの車山が夜のお練りの為に、南と北に分かれ、提灯などの準備を始める。

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背中がとっても派手な襦袢を着た子供達が歩いていたり、担ぎ手の手子(てご)に肩車してもらいながら車山に向かっていた。
わざわざ肩車してもらうのは、祇園祭のお稚児さんのように神格化したお稚児さんは地面を踏んではいけない為に鉾に乗るまでかつがれているが、このお祭りでは全ての車山でそうしているわけではないみたい?
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金襦袢いろいろ
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子供連の背中の電飾が輝いている。
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そして徐々に365個の提灯ひとつひとつの蝋燭に火がつけられていく。
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ゆらゆら提灯を揺らしながら、片側を手子さん達が担ぎ挙げて方向転換するどんでんが行われるのは、なかなか見応えがある。


狭い通りの辻回しも、なかなかの迫力


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ライトアップされた犬山城も綺麗で豪華なお練りを楽しんでいたかと。

朝から神社前広場に集まってのからくり奉納、そして各町内に戻ってからの提灯点灯後のお練りと、終日盛りだくさんで見応えのあるお祭りだった。