老舗洋食店である東洋軒が栄の三越に出店していて、そこでイタリアワインの試飲会が行われるとのことで行ってみた。
ワインはピエモンテ州のネグロ・アンジェロ社のもの6種類がペアリングされる。普段は洋食なのだが、この日はイタリアンのメニューをシェフがワインに併せて作られた。
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Moscato d'Asti 2011 DOCG
最初はスパークリング。
非常に甘いが加糖はしておらず、後味はすっきり。





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グリーンアスパラガスと温泉卵 
サラダ仕立て イベリコ生ハムを添えて
温泉卵をくずしてパルミジャーノ・レッジャーノと合わせると、レモン果汁など酸味のないオランデーゼソースと言った感じになる。


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Perdaudin 2010 Roero Arneis DOCG
すっきり系。

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的鯛のポワレ シブレット風味のベルモットソース
やや的鯛が硬く感じられた。
シェフは白ワインとのマリアージュとしてこのメニューを作ったそうだが、ワイナリーとしては赤ワインを3本用意していたので、結局白ワインよりも赤の一本目と併せるようなタイミングでサーブされた為、ワインとはあわなかった。

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Angelin 2010 Lange Nebbiolo DOC
次のものと比較すると、値段的にはこちらの方が安いのだが
こちらの方がよりはっきりした味わいで好きだった。


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Prachiosso 2008 Roero DOCG
一本の木から4~5房しか採らない。


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Sudisfa' Roero Riserva DOCG 2007
ワイナリー最良の畑のセレクションで良い年に
しか作らないのだそう。これは美味しい。

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牛フィレ肉のソテー 大黒シメジを添えて ボルドレーズソース








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パンナコッタと苺のマリネ


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Perdaudin (ottenuto da uve stramature)
2001年のもの。もうワイナリーにも在庫はなく、
ディストリビューターなどがストックしているものだけとのこと。
畑の日当たりの良い1列だけを残しておき、11月1週目頃
30%ほど貴腐菌が付き始めた頃に収穫。
3種類の製造方法がある:
1.寒くなるまで置いておき、氷がブドウ内部の水分をとばすアイスワイン製法
2.ソーテルヌの製法で、遅摘みを屋根裏で陰干しする製法
3.シチリアなどで行われる天日干し製法、甘くて酸味はない。
このワインは2の方法で造っておられるとのこと。



これらにパンとコーヒーがつく。


ネグロ・アンジェロ社は1670年ジョヴァンニ・ドメニコ・ネグロ氏がモンテウ・ロエーロに土地を所有し、現在は48ヘクタールの土地でブドウ栽培をしている。

東洋軒は明治22年(1889年)に「今福」として開業、明治30年に「東洋軒」と改名、宮内省御用達の西洋料理店だった。津市東洋軒は昭和3年に「東京東洋軒」の出張所として開設され、昭和25年に独立したもの。現在、名古屋三越栄店にある東洋軒には、シェフは常駐しておられないそうだが、この日はごあいさつに立たれていた。


名古屋三越 栄店
名古屋市中区栄3-5-1