(紅葉狩りに忙しい昨今、イラン旅行記がとぎれとぎれとなり、私の記憶もとぎれとぎれになっていくのが不安でもあるので、イラン旅行記の続きを。8泊10日の旅行だったのに、未だ3日目・・・汗)

黒いチャードルという物で
全身を包んだ女性も多かった。

バザールの交差点などには、誰でもが飲めるようにとクーラーボックス(黄色)に入ったお水とコップが置かれている。

ここのバザールは、そのほとんどがサファビー時代(1501~1722年)に造られたものだそうだが、一部は8世紀頃からの場所もあるのだそう。
職人さん達が色々と作業をしていた。

黄色いものは生のナツメヤシ、手前は杏の干したもの。ナツメヤシの生は初めて食べたが、やや少し渋い。やはり干した方が断然美味しい。

左は生のピスタチオ。
味付けなどはされていないが、いける。
今の時期しか食べられないとのこと。

白いものはお砂糖を色々な形に固めたもの、
白いものの右となりは桑の実を干したもので
甘くておいしかった。
手前はイチジクを干したもので、これもいける。

結構疲れたし、何処かでお茶しようよ~とガイドさんに言ったところ、なかなか女性が入れてお茶が出来るようなチャイハネが近くにないので、だったらひやかしで絨毯屋さんへ行けばお茶やお菓子が出してもらえるよと(笑)

この手前の赤い絨毯は遊牧民が作ったもので、リバーシブルとなっていて、それはそれは綺麗だった。この赤はザクロで着色されている。
4000ドル。


シルクのものだと、少し見る角度を変えるだけで色が異なり、とても美しい。

色は、ヘナ、クルミ、すぐり、ザクロ、サフランなどで付けられるのだそう。
物凄いスピードで編んでおられた。
紅茶や砂糖菓子にヌガーもおよばれした。
ご馳走様でした。

広場そばには、ヌガー屋さんが何軒もある。
ここは通訳ガイドさんもお気に入りで、自分自身のお土産に買うというので我々もためしに買ってみた。
ヌガーの中のピスタチオの含有率でヌガーの値段が変わるのだそう。一番多いもので含有率が40%とのこと、それを。
イタリアなどでも良くヌガー屋さんがあるが、イランのヌガーは総じて甘さ控えめで、これもしかり。ナッツのお味が主役となり、美味。


化粧瓶のような物を売っていた。
何でも、この壺の中には、ラクダの骨を粉末にしたものと
ピスタチオやクルミを燃やして出来た灰を黒い染料として
混ぜてあり、女性のアイラインとして使う。
しばらく取れないものではなく、毎日使うのだそう。
ガイドさんが奥さん用にお土産に買ったところ、
ドライバーさんもだったら僕もと買っておられた。
あのくっきりはっきりしたアイラインのもとはこれなのかと!

可愛い若い女性を発見。
上(前述)のような全身が黒いチャードルを着た女性ばかりではない。ジーパンに、腰の辺りも割とスリムな上着に、髪も前髪を出した状態のスカーフ姿。
思わず撮らせてもらったが、今後、シーラーズなどに行くと女性がどんどん派手に、開放的になっていくのには驚かされた。
何でも、一番ハデなのがシーラーズの女性、次いでテヘランやイスファハンなど都市部の女性となるのだそう。

夕食を食べに。
普通の椅子とテーブル席もあるが、せっかくなので、イラン式の絨毯で食べるスタイルの席にした。

直接絨毯の上に食器を置くと絨毯が汚れて
しまうので、置くエリアだけビニールを敷く。
ガイドさん、運転手さんもあぐら姿で。

まずはノンアルコールビールを。

麦の入った野菜スープ

牛肉と野菜や豆を煮込んだ
ホレシュテ・ゴルメサウズィー

ホレシュテ・フェセンジャーン
鶏肉を、砕いたクルミとザクロで作ったペーストで
煮込んだもので、甘酸っぱい。
オイリーに見えるが、クルミ油なのでしつこくない。

紅茶と、恒例のサフラン風味の砂糖や角砂糖。

隣で食べていたイラン人一家のお母さんは、空いた絨毯の席を使ってお食事前にお祈りをされていたが、レストランの階下のお手洗いに行くと、その隣には、男性用と女性用それぞれのお祈りスペースが用意されていた。

反対側で食べていたのは、イラン人のダブルデート中? 女性はいずれもとても頭頂部の髪をこんもりさせてその上からスカーフをしていて前髪を出していた。
とても綺麗な女性達だったのだが、スカーフをしていても女性はいかに綺麗に見せるかと髪をふんわりさせたり、カツラを入れてボリュームをつけたりしているのだそう。
この後、食後の運動がてら、ライトアップされた スィー・オ・セ橋 へ。

長さ300メートル、幅14メートルの橋で、1602年に造られた。
3年前から、川の水は上流のダムで堰き止めて工業用水などに使用されている為、現在川には水がない。
スィー・オ・セとは、イラン語で33という意味で、橋の上部に33のアーチがあることからネーミングされた。


この橋は通称ひっかけ橋。
若い男女が出会いを求める?場所でもあるのだそう。
橋は二重構造になっていて、外側には狭い通路があり、結構目隠しになるかも???
因みに、イスファハンの人の気質は、まるで大阪人のようとのこと!
ナンパ橋のスィー・オ・セ橋=難波の戎橋、独特のイスファハン方言=大阪弁、金銭感覚も独特で、安い方がお得だからと店主も安い方を勧めてくれたりするのだそう。
「もうかりまっか?」 「ぼちぼちでんなぁ。」 との会話もあるとかないとか???
翌日は、イスファハンを後にして、ナーイーン、そして ヤズド へ向かった。その様子は追って。
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