アメリカの今日(火曜日)は、大統領選挙投票日。
 
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アメリカに住んでいた時には、2004年のブッシュ大統領の再選、そして2008年のオバマ大統領勝利を間近で体験することが出来た。
今回は日本から達観することになるのだが、名古屋在住のアメリカ人の友人が投票用紙を見せてくれた。
アメリカに居る時は、参政権のある人が投票所で投票している姿を建物のガラス越しに見ることはあっても、その用紙は見たことがなかったので、興味深かった。
 
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あらかじめ不在者投票を行いたいと申請していると自宅に投票用紙が送られてくるのだそう。画像ではわかりにくいが、マークシート方式で、左上にある6つの党のどれかを選択。(民主党と共和党だけではないことにビックリ・・・)
もし、そのいずれかの党に付随する人達全てに投票するのであれば、最初の党の部分だけを選べば良いのだが、党に関係なく大統領や議会など個々に選びたければそれぞれを塗りつぶしていくことになるのだそう。
 
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返信用封筒には、投函する人について厳しく警告が書かれているのだが、たとえば完全に封をした封筒を投函だけ私が代わりに行っても、罪になるのだそう。。。
 
選挙での雑感:
2004年の時には、未だアメリカに住みだして半年程度だったので、あまり大統領選挙についてわかっていなかった。が、ニュージャージー州とマンハッタンを結ぶジョージ・ワシントン橋のアルカイダの爆破計画書類が発見されたということで、いきなり厳重な警戒態勢に入り、強いアメリカを意識させてブッシュ陣営が票を取ろうとした。実際には、その爆破計画は911以前に書かれた古い書類だったと選挙前にマスコミにすっぱ抜かれたのだが、その橋を何度も利用していて警戒が厳しくなり不便を感じていた私として、初めて大統領選挙でこうむった?感じた?出来事だった。
また、当時住んでいたニュージャージーのコンドミニアムに帰宅したところ、玄関からエレベーターから物凄い警戒態勢でSPだらけ。何事かと聞けば、ヒラリー・クリントンの支持者の住人が、彼女を招いて上階のホールでパーティを開いていたのだそう。とても綺麗な女性SPさんが居たのが印象的だった。
そして選挙当日の夕方遅く、車を運転していて信号待ちをしていると、ブッシュ陣営とケリー陣営(共和党候補者)の支持者が交互に立って投票してくれと各車の運転手にビラ配りをしていた。日本の支持者が投票締め切り1時間前に街頭では行わないので、これまた驚いた。
そしてブッシュ再選。
反ブッシュのアメリカ人の知人が(女性、アフリカ系、20代半ば)、その結果を受けてさぞや落ち込むだろうと思っていたところ、全く平然を装っていて、前日と打って変わって一切政治の話をしない。友人達と不思議に思ったものだが、意にそぐわない結果に人間は時として色々な反応をするようだ:
① 怒る。
② 嘆き悲しむ。
③ 全く関心がなかったように振る舞う。
その知人は③のパターンで、思い返すことで更に傷つきたくなかった為のようだった。
 
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2008年の時には、アフリカ系アメリカ人初の大統領誕生か否かで話題となったが、と同時に、共和党の副大統領候補のサラ・ペイリン女史の言動がやたらと面白く、SNL(サタデー・ナイト・ライブ)という民主党よりのNBC局の番組で彼女のそっくりさんによるパロディが登場。高視聴率をどんどんあげて行き、面白かった。その様子はこちら
 
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そして、投票当日ともなると、マンハッタンをほんの少し歩くだけでも、否が応でも大統領選挙を意識させられる。ロックフェラーセンターには共和党のシンボルカラーの赤、民主党の青がそれぞれライトアップされ、エンパイアステートビルも赤と青の2色のライトアップ。街には両候補のグッズ(NYでは特にオバマ候補グッズが出回っていた)があり、GAPなどのショーウインドーですら一面に 「VOTE 投票しよう」 と。それらの様子は こちら
結果が現地時間の夜11時過ぎに出た時の騒ぎようときたら凄かった。
 
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2009年1月20日のオバマ大統領誕生時。
宣誓の後のスピーチの時には、物凄い数の人達がタイムズスクウェアの巨大モニターを見ていたのだが、そのような人数がいるとは思えないぐらいし~んと静まりかえって、皆がスピーチに聞き入っていた。
その日にオバマ夫人が着ていた洋服がどこのブランドかわかるや否や、バーニーズNYのショーウインドーが急きょ変更になるなど。
それらの様子は こちら
 
今回はそのような2008年のワクワク感漂う機運があまりないように思われるが、果たしてその結果やいかに。