天童荒太氏の直木賞受賞作である 「悼む人」 を、向井理氏や小西真奈美さんらで舞台化され、全国を回るとのことだったので、行ってみた。
原作:天童荒太
脚本:大森寿美男
演出:堤幸彦
出演:向井理、小西真奈美、手塚とおる、真野恵理菜、伊藤蘭
5名だけの出演で、スクリーンに文字や画像を映写することで、場面転換などを容易にする演出方法。
一階席の通路から登場する場面が多用されていたのだが、あいにく良い席が取れなかった為、通路を歩いて来る姿などは観辛かった。
ドラマや映画をフィールドとして活躍している俳優さんが、イメチェンを図るために舞台にあがることがあるが (「ハリーポッター」役のダニエル・ラドクリフが「エクゥース」を最初の舞台に選んだように・・・) 向井理さんの場合は、全く変わらないと言った印象だった。
小西真奈美さんは、声色を変えて男女を演じ分けるなど力演。
ただし、つかこうへい劇団出身だからとは言わないが、あまりにも早口で聞き取れない時もあり、近くの席のおばちゃん2人が小声で 「わからないわねぇ」 と言っていた。
それぞれマイクをつけているので、今回の舞台では発声などについては問題ないが、舞台をメインとして活躍しておられる手塚とおるさんの一人芝居の部分やセリフ回しに、ああ、舞台を見ているなと感じた。
客層としては、ほとんどが女性。。。やはり向井理さんお目当てで、お芝居を今まで観に来たことがないと思われるような客席マナーの若い女性も多い印象で、出待ちの数も相当多そうだった。
驚いたのは、劇場内のお手洗いが全て女性用になっており、男性用は一旦劇場の外まで出なければならないというしくみだったこと。
チケットは完売で横浜での追加公演が決まるなど非常な人気状態だが、お芝居の主題が非常に難しいだけに、この配役だからこそかと。
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