小原から北西に向かう際には、冠雪した御嶽山と、はるか彼方には白山連峰を見ることが出来た。


虎渓山永保寺


多治見にあるこのお寺は、恥ずかしながら不勉強にも、国宝もあるお寺とも全く知らず、そのお寺の名前すら知らなかった。
永保寺(えいほうじ)は、臨済宗南禅寺派の寺院で、正和2年(1313年)建立。

樹高25.3メートル、目通り4.33メートルの雄木の銀杏は、開山である仏徳禅師(1332年没)のお手植えの木と言い伝えられていて、樹齢は約670年。

庭園には、無際橋がかかり、国宝の観音堂へと続く。


国宝の観音堂(水月場)
永保寺の伽藍の中では最も重要な仏殿。鎌倉末期の禅宗様建築の手法に、平安時代から引き続いた和様建築の手法を折衷させた特殊な建物。床は土間ではなく板張りで、桧皮茸の屋根は大きな軒反りとなっている。
正和3年(1314年)夢窓国師が虎渓山に来て1年目に建立したと言われている。

梵音岩の上には
六角堂がある。


国宝の開山堂(僊壺堂せんこどう)
1352年頃に足利尊氏が建立したと言われ、寺の創始者である開山を祀る建物で、現存するものでは最古。
唐様の禅宗様建築の特徴が良く表れた
室町時代初期の代表的な建築。


すぐ横を綺麗な土岐川が流れている。




これだけ立派な国宝の建物や、お庭や紅葉などがあるが、驚いたことに駐車場も無料、拝観料も無料。
そして何よりも人が少なく、紅葉の見頃の連休であっても、ゆったり落ち着いて観られることだった。
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