考古学博物館、ガラスと陶器の博物館、絨毯博物館 と訪れたが、週に4日、1日にわずか3時間しかオープンしていない 宝石博物館 へ。(画像はネットから)


ナーデル・シャーの「孔雀の玉座」
イスファハンで造られた玉座は、長生きすると言われるトカゲなども彫り込まれている。
16ものパーツに分かれて組み立て式となっている。約26000個の宝石がついている。
サファビー朝(1501~1722年)、カージャール朝(1779~1925年) 、そしてパーレビ朝の宝石類が収蔵されている。サファビー朝、カージャール朝時代は、それらの宝石は王族個人の物としていたが、パーレビ時代になり、宝石類は全てひとつずつ登録され国のものとなった。
イランでは、ルビー、トルコ石、金、黄ダイヤなどが採れ、南ア、インド、アルゼンチンなどからの宝石もある。

世界最大のピンクダイアモンドの「光の海」
ナーデル・シャーがムガール皇帝から
戦利品として受け取ったもの。182カラット。

王冠
18000個のダイヤが散りばめられており
約4キロの重さがある。
画像はないが、王妃の冠は4200個の
ダイヤで2キロとのこと。

パーレビ国王の即位に使われた王冠
3000個ものダイヤが埋め込まれている。
ササン朝風のデザインんとなっている。

19世紀初期イラン製の王冠
重さで傾いていたが、
4.8キロとのこと。

キィアニ王冠


1967年の戴冠式用のエメラルド冠

地球儀には、24キロとも14キロとも言われる純金と
51366個以上の宝石が埋め込まれている。
何でも、30グラムの金で作った地球儀をイギリスが
造ったので、それに対抗して、このような豪華な
地球儀を造ったのだとか。
ちょうど分解して掃除をされていたのだが、ガラス張りの
部屋の中で女性がひとつずつ写真に取っては記録
しながら作業をし、いくつもの監視カメラ。隣にも女性、
そして少し離れた所に椅子に座った屈強なおじさん3人が
見ている。
ただし、女性はずっとそのおじさん達としゃべっていて
手が止まっていることも多かったので、果たしていつまで
この作業がかかるんだか。

1732年にインドから贈られた
320カラッとのエメラルドのタバコ入れ
画像にはないが、ヨーロッパからのさまざまな貢物も
多数あり、小さなジュエリーケースもあった。
昔はそれに麻薬を入れていたのだとか。


トルコ石による水タバコ入れ
「トルコ石」と言われるが、イランの
フィルゼという場所のものが良質で
トルコで採れるトルコ石は質が
劣るのだそう。


ピッチャー

18世紀の燭台

エメラルドやルビー、ダイアモンドの
原石や研磨されたものが、まるで
小石のようにてんこ盛りになっていた。
イラン・メッリー銀行の地下にある。
まず入る前に荷物を預けなければならず、勿論撮影なども一切不可。ボディチェックを受けてから、非常に分厚い扉の中に入って見学するので、我々が大きな金庫に入れられたような感じ。
陳列されている宝物は全てガラス張りの中だが、それでもそのガラスに近づきすぎるとアラームが鳴り、入口の分厚い扉が自動的にしまり、人の出入りが一切できなくなるしくみになっている。
この後、スーパーマーケットやバザールに行った。その様子は追って。
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