ビエンチャンでのホテルの朝食はお粥であるカオ・ピャック・カオや春雨の汁麺を。

中には鶏肉や豚肉がごろんごろんと入っていて
美味しかった。生卵が落としてある。

黄色いものは、全く日本の卵豆腐と同じ味のもの。

パパイヤが美味しかった。
ワット・ホーパケオ

1563年に建立されたが、1730年と1828年にシャム(現在のタイ)によって破壊され、土台と壁の一部しか残っていない。
知らなかったのだが、バンコクの観光の目玉でもあるエメラルド寺院のエメラルドの仏像は、ここから1828年に奪われたものだった!
1936年から現在の形となり、現在は博物館で、お坊さんはいない。

龍が、入口の階段両脇に彫刻されている。
大きな龍が小さな龍を食べているのだが、どれだけ大きくても食べきれない=どれだけ大きくても(パワーがあっても)出来ないことがあるという教えにもなっている。


内部は撮影禁止となっているので画像はないが、
内部には各地から集められたもの(カム族の銅製のドラなども)が展示されている。

色々なお寺について書かれた石版があるが、現在のラオ文字ではないので読めないとのこと。
外側には、このお寺の多くの仏像が並んでいる。本来、仏像の頭頂部はとがっていて、その部分に宝石がはめ込まれていたが、戦争の時に奪われ、頭の上には空洞が開いたまま。


両手を挙げている姿は
「止めて」と言う意味で
戦争がなくなることを
願っている。
両手を下げている姿は
雨乞いをしているポーズ。
乾季と雨季に別れるラオスの気候。現在は乾季で、確かに雨は降らない。
お寺という意味のワットと名付けられているが、今現在はお寺ではない為、ラオス人はあまり訪れないが、タイ人は多くやって来るとのこと。
ワット・シーサケート

建物はアユタヤ後期~
バンコク初期様式。
シャム(タイ)との戦争では、特に1828年のビエンチャンへの攻撃が一番ひどく、住宅など全てが破壊され、それから約60年間は誰も人がいないぐらいだった。
この建物はシャムの軍人が寝泊まりしたことから残ったと考えられている。
1975年から博物館となっている。

本堂内は撮影禁止の為、外から撮ったもの。
内部には、壁画が綺麗に残っており、壁にいくつも
開けられた穴の部分の仏像も含めると
2000体以上の仏像が安置されている。


外側の回廊にも3420もの穴が開けられており、そこにそれぞれ二体ずつの仏像が収められている。ラオス人は、1人では生活しない、仕事も1人では出来ない、という意味も込められており、実際にラオス人は一人暮らしはほとんどせず、仕事の都合などで親元を離れたとしても、友人や兄弟姉妹と一緒に暮らすのが普通とのこと。
下段の仏像は銅製でやはり頭頂部が破壊されてしまっているが、上段の仏像の頭頂は破壊されずに残っているものも。それらは漆喰で出来ていて、宝石などが付いていなかった為。


約200年前にラオス語で書かれた石板。
51行に渡ってお寺について刻まれている。
各地で破壊された仏像が
ここに集められていたが
そのほとんどが頭部がない
状態となっている。

龍の尻尾の部分から水を注ぎ、前の方からその水が滴り落ちて来るしくみのもの。
日本人がお線香の煙を頭などにつけるのと同様、そのお水を頭などに付けるのだそう。

こちらは、13もの頭を持つ龍。
とても古いものなので、現在は実際に
水を入れることは禁止されている。
これらの龍は「ハンホッ」
ハン=細くて長い
ホッ=かける という意味。

図書館
現在お墓の建設は許可されないが、それ以前からあったお墓。夫婦でひとつの仏塔を立てる。


ミャンマーでもそうだったが、ラオスでもそれぞれ自分の生まれた曜日によっての守護仏が決まっている。
中央の仏陀を除く右から
金曜、水曜、月曜、
日曜の仏様。

右から木曜、土曜、
そして火曜の仏像だけは
涅槃像となっている。

お坊さんが毎日、4AM、11AM、4PMと一日3回打つ太鼓の鐘楼。
昔は一般庶民は時計などを持っておらず、勉強をしていたお坊さんだけが太陽の位置などから時刻を知ることが出来たので、周りの人達に知らせる為のものだった。

お坊さんの宿舎。手前が高僧で、奥の簡素な建物が若いお坊さんのもの。

屋根の上に龍だったり、そうでないものが乗っていたりする。
龍は最高の物ではあるが、あえて龍ではなく「ンウォー」という動物を屋根の上にあげている。→
その「ンウォー」は、バカという意味で、人間は皆、もともとバカな生き物だという意味。


捧げてあったものはバナナの葉とマリーゴールドで
綺麗に飾られている。
古都ルアンパバーンなどと少しスタイルが異なる
ビエンチャンスタイルなのだそう。
とにかく信心深い。この日乗った我々のドライバーさんの車には、糯米や花などの供物がダッシュボードの上に乗せてあった。

この後、モーニングマーケットであるタラート・サオや、タラート・クアディンなど市場巡りを。その様子は追って。
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