世界遺産でもある古都ルアンパバーンは、お寺の数も多数。毎朝行われるお坊さん達の托鉢の規模もラオスで一番大きいので、早起きして托鉢を観ることに。
 
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托鉢は6時頃からとなるので、5時に起きてホテル近くのサッカリン通りに行く予定だったのだが、まず3時40分に鐘の音で起こされてしまった。なんとそれは、托鉢のお坊さん達に喜捨するご飯を炊く為に住民の人達に起きなさいと鳴らす鐘なのだそう。さらに5時にも鳴らされる。
お坊さんは前日の飲み物は良いが、前日の食べ物を食べることは許されない為、毎朝托鉢を行うのだが、喜捨する方も大変。
未だ暗いうちにサッカリン通りに行くと、そこには喜捨物を売るお店も立っている。
 
我々も不信心物ではあるが、喜捨物セットをそこで買って托鉢に参加させてもらった。
お坊さんがやって来る道の歩道には、すでにそのお店が用意してくれた座布団などがあるので、そこでお坊さん達がやって来るのを待つ。 
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まずこの布を左肩から斜めにかける。糯米のカオ・ニャオと、ハッピータンのようなお菓子を。このセットで1人2万キープ(約220円)。もっと色々なセットがある。
 
ラオス人はこの糯米を手でつまんで喜捨するが、外国人にはスプーンがつけられる。
2008年にお勧めの海外旅行先のスポットNO.1にルアンパバーンがなってから、やってくる15万人の観光客のうち10万人は欧米人となったとか。
やはりルアンパバーンの托鉢は観光の目玉ともなっているだけある。。。
 
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14世紀以降、国民の80%は仏教徒となっている。民族的には、ラオ族、カムー族の半分程度が仏教徒で、残るカムー族とモン族が精霊信仰をしており、仏教徒ではない。タイでは、喜捨するお米はチャーハンなのだそうだが、ラオスでは糯米。
 
1970年代に一度は廃止された托鉢も現在は復活。ルアンパバーンでは300人ものお坊さん達が毎日托鉢をするが、 3000日続けると、お寺を建てるほどの功徳があると言う。ラオスの仏教徒の男性は、一生に一度は出家する。モン族は出家せず、カムー族の場合はその人による。出家は、わずか3日でも1週間でも良い。現在、ルアンパバーンに約1200人もの出家僧侶がいるが、そのうち900人は10代の若い僧侶で、学校に通い、卒業後は社会に戻る人達がほとんど。
 
尼僧もいるそうだが、40歳以降ぐらいの年齢の方がなられることが多く、それほど数はいないのだそう。
 
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お坊さん達の歩みが早いので、いちいち顔など見ていられない。つぎつぎと、肩からかけた托鉢の容器に入れていくのだが、色々な人が色々な物を喜捨するので、中はお米だったりお菓子だったり果物だったりがごっちゃに入っている。
 
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托鉢は、以前、ミャンマーでも観たのだが、その時は結構お金を喜捨する人が多かったので、その時は食べ物もお金も混在していた。(ミャンマーでの托鉢の様子はこちら

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お坊さんは9歳からなれるとのことで、未だ小さい男の子も混ざっていたが、托鉢の容器が重そうだった。 
 
このルアンパバーンは、フランス植民地時代に建てられた2階建ての洋館が多く、統治は114年間続いたので、ルアンパバーンにはフランスの軍隊が駐留。中心部分にはラオスの王様ぐらいしか住んでおらず、ラオスの地元の人達は郊外に住むこととなり、現在は、小学校などもあるが、観光産業に携わっている人達が住む程度となり、お坊さんに喜捨する人達は外国人、特に熱心な仏教徒であるタイからの観光客が多いとのこと。
実際に、この動画のタイ人と思われる男性二人はあらかじめ物凄い量のご飯やパンやお菓子を用意していたが、それでも足りないので、後から後から喜捨物を売る売り子さんから追加で購入してはお供えしていて、後ろでは売り子さんが待機しているのが面白かった。
 
 
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一旦ホテルに戻って、朝食を。
 
ルアンパバーン名物のカオ・ソーイが食べたいとお願いして作ってもらった。トマト風味のちょっと辛い挽肉が乗り、その上に色々な野菜をトッピングしていただく。美味しかった。
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朝市を見学。
 
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ナイトマーケットと異なり、地元の人用のマーケットなので、お肉やお魚、野菜など色々と売っている。 
 
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ティラピア。これは養殖とのこと。
 
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元気の良い蛙と、その姿焼き。蛙も食べたいと思っていたが、カットされていれば問題なかったのだが、姿焼き?には躊躇してしまい食べられなかった軟弱な私たち。。。 
 
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田んぼで獲れる蟹。つぶしてバナナの葉で蒸して食べるのだそう。
 
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お団子状になった川海苔。横にある森で採ったツルの葉と、豚や唐辛子と併せて、これもバナナの葉で蒸して食べる。
  
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勿論、仏様へのお供えの花も売っている。ビエンチャンとルアンパバーンでは、このバナナの葉とマリーゴールドの花のお供えの形が違っているので、しっかりルアンパバーンの物も観て来るようにと、ビエンチャンのガイドさんが言っていたが、我々にはあまり違いがわからず・・・
 
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 日本のしめ縄的感覚でも使っているのか、車にも小さなものがつけられていたり。
 
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この小枝はサッカーン。ルアンパバーン名物のシチューであるオ・ラーンに入れて食べる。
 
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マメ科の花のドッケーは食用。シェンクワンでは、この花に豚の挽肉などを詰めてもらって食べた。
シェンクワンでのその食事の様子はこちら
 
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焼きバナナであるクワイ・チーと、糯米に卵を塗って焼いたカオ・チーを。カオ・チーは、ラオス版の五平餅と言ったところか。
これを買ったお店のおばあちゃんがとっても勉強熱心。我々のガイドさんを通して日本語で何と言うかを聞いてはメモっていて、ガイドさんも日本語を覚える為にとメモ、私も備忘録としてメモをと、3人ともがメモの取り合いで大笑い。
 
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タコヤキ風の物は、コヌム・コック。コヌム=お菓子、コック=すりこぎの意味で、糯米とココナッツミルクを柔らかく溶いて焼いたもののよう。熱々でふんわり、甘くてとっても美味しかった。
 
 
この後は、旧王宮である国立博物館やお寺などを見学。その様子は追って。