ビエンチャンから空路、南部のパークセーに到着。
乾季でベストシーズンとは言え、暑い。4月頃は湿気もあって40度ほどまで上がるとのこと。
まずはパークセーで昼食を。ラオ日本橋という橋が見えるが、メコン川にかかるラオス国内唯一の橋。全長1380メートルで、日本の経済協力によって12年かけて開通した。

その奥の高い山は1416メートルの聖なる陵枷鉢姿山(リンガパルバータ山)。
ワット・プーはその山麓にある。

空芯菜の炒め物



パ・ウン。魚がパイナップルなどと炒めてある。
鯉のような味でいけるが、10~30キロはある
大きな魚なのだそう。
カオニャオ(糯米)は定番だが、
いつものことながら美味しい。
ワット・プー

世界遺産のワット・プー。
小さな博物館が設置されているので先にそちらに行く。あいにく内部は撮影禁止。
5~12世紀にクメール人によって造られたヒンズー教の寺院で、カンボジアのアンコールワットとどちらが先かは不明。ここからアンコールワットまでは240キロの道があった。
アンコールワットが造られた後でも、このワット・プーには参拝が行われていた。

聖なる山であるリンガパルバータの山麓にあり、
参道の両側にはリンガを象ったものが並ぶ。
崩壊していたものを現代になって建て直したが
未だそのまま放置されている部分も多々。
宮殿なども目下修復中。

北宮殿
男性の宮殿という説も。
パーツごとに並べて立体パズルをするかのように修復中。


南宮殿

女性の宮殿とも? こちらも足りない部分は明るいピンク色の石で補強されながらの修復中。


その先から勾配があるのだが、足元がガタガタ。
建設当時は、象で石を運搬していたのだとか。

これはどう見ても、何処かの建物の壁面では?と
思えるのだが、階段にされていた。。。
後世になっての修復のせいのようだが。。。
本殿近くになると、ラオスの国の花であるプルメリアが両側に咲いていて、とても良い香りが漂っており、足元にもプルメリアの花が散っていて、とても綺麗だった。




天国に続くと考えられていた77段の階段をのぼって振り返ると、素晴らしい光景が広がっている。
世界遺産に指定されたエリアはワット・プーから12キロ手前までとなっており、今現在、人家などが建っている部分も含まれるのだそう。
↑儀式をとりおこなう為のバライと言われる池が2つ、そして右のロの字になっている建物が南宮殿、対象になった左の建物が北宮殿。
その南宮殿の手前にはナンディン宮殿→が見える。
ワット・プーのお祭りは2月に行われるのだが、昨年は世界遺産になって10周年ということで、カンボジア、タイ、そしてインドも参加して大々的にお祭りが行われた。ただし、チャンパサック県の人達は今更ワット・プーのお祭りは見ないのだとか。
本殿

正面からは3か所の
入り口がある。

後方から見るとこのように痛んでおり、本殿中央上には、雨を防ぐべくトタン屋根のようなものが。

右側の入り口
正面を向いているのは門の神様であるドヴァラパーラが仁王立ちし、側面には女神のデヴァター像があるが、アンコールワットよりもふくよかかと。


ランカ島の戦いという伝説の
シーンが上に彫り込まれている。

ガルーダに乗るヴィシュヌ神

左側の入り口
右側と同じような配置になっているが、それぞれ像などは異なる。


門神のドヴァラパーラ像
女神のデヴァター像

入口上には、カリーヤと
戦うクリシュナ神の彫刻

正面入り口上には、3つの頭を持つ象のアイラーヴァタに乗った雷霆神であるインドラ像が彫り込まれ、両脇には時間を象徴する死神(怪物とも言われる)のカーラがいる。

そのカーラの上に
乗るヴィシュヌ神?

本堂内部には仏陀が。
14世紀からは仏教徒のラオ人が支配していたので、今は本堂などに仏像が置かれていて、信仰されている。
お供えされている花は、ラオセッティというお花で、お金持ちのお花なのだそう。


山から一年中流れてくる湧水があり
聖水とされている。

ヒンズー教のトリムルティ(三位一体ならぬ三神一体)。左からヴィシュヌ神、シヴァ神、ブラフマ神。
本堂より少し横にずれた所には、彫刻された巨石がある。これらは、ワット・プーが建造された時代とは全く異なり、石もこの山から採れたものではない。

蛇
正面を向いた象


ワニ
ワニは悪い動物とされ、人間がすっぽり入る
サイズになっていて、未婚の女性が人身御供と
なったと思われ、血を取る為の溝も彫られている。

全く石の意味や配置などの意味も不明だが、人身御供の石の右側には階段があり、精霊の為の天国の階段と考えられている。
おまけ画像2つ。

参道を行くお坊さん達

バライ池から斜面にある
プルメリアの参道などを望む。
この後は、ワット・プーから10キロほど離れたチャムパーサックに。その様子は追って。
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