ニューヨークフィルの2008・2009シーズンまで音楽監督を務めていたロリン・マゼール氏が、2012年シーズンからは、ミュンヘンフィルの首席指揮者に就任しての来日。ヴァイオリンには、一度聴いてみたかった五嶋龍氏だったので、行ってみることに。
 
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ロリン・マゼール氏の指揮で楽しむのは、今回で3回目。
マゼール氏のNYフィル最後のシーズンのオープニングガラの為のリハーサルを観に行ったが、その時の様子はこちら
NYフィルの音楽監督中に、同じくリンカーンセンター内にあるメトロポリタン歌劇場でワグナーのオペラ 「ワルキューレ」 を45年ぶりに指揮した時も観に行ったが、その時の様子はこちら
 
御年83歳のマゼール氏。NYで見た時よりもやはりお年は感じられたが、椅子などは全く使われず、たまに後ろの棒によりかかることはあっても、とてもお元気そうだった。
 
 
レスピーギ : 交響詩 「ローマの噴水」 Respighi : Fountains of Rome
第1曲 夜明けのジュリアの谷の噴水
第2曲 朝のトリトンの噴水
第3曲 昼のトレヴィの噴水
第4曲 たそがれのメディチ荘の噴水
 
パガニーニ : ヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 作品6 Paganini : Violin Concerto No.1 in D major, Op.6
第1楽章 アレグロ・マエストーソ
第2楽章 アダージョ
第3楽章 ロンド、アレグロ・スピリトゥオーソ
 
ベートーヴェン : 交響曲 第7番 イ長調 作品92 Beethoven : Symphony No. 7 in A major, Op.92
第1楽章 ポコ・ソステヌート~ヴィヴァーチェ
第2楽章 アレグレット
第3楽章 プレスト
第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ
 
 
最初のレスピーギの交響詩 「ローマの噴水」 は、総勢86名?ほどの大オーケストラで、迫力満点。
五嶋龍氏とのパガニーニのヴァイオリン協奏曲では、オーケストラの人数が少なくなるのだが、チェロのおじさま1人が、レスピーギの自分の演奏が終わって退場したかと思いきや、いきなりすたすたと客席前の通路を通って関係者とおぼしき男性と共に8列目の席に座って聴いていた。
 
五嶋龍氏は、お姉さんの五嶋みどりさんのリサイタルをNYのリンカーンセンターで聴いたことがあるので(その様子はこちら)、是非、彼も聴いてみたいと思っていた。
名古屋の宗次ホールで、年末年始にリサイタルをされていることが多いのだが、あいにくいつも我々は旅行に行ってしまう時期なだけに、リサイタルには行けず、今回を楽しみにしていた。
ヴァイオリンの技巧を披露、とても良かったが、汗ひとつかいていないような涼しげな様相にも驚かされた。
 
ベートーヴェンの交響曲第7番では、マゼール氏は譜面台もなしで指揮されていた。
そう言えば、この曲は 「のだめカンタービレ」 でも使われていたので、最後に、ヴァイオリンやチェロの人が楽器をくるっと回してくれないかなぁなどとクダラナイことを思ってしまった(笑)
 
いかんせんチケット代がお高めだが、ほぼ満席。
テクニックを存分に披露した五嶋龍氏の演奏では、最初の楽章と楽章の間には、拍手やブラボーまで飛んでしまう勢いだった。
五嶋氏も、オーケストラも、アンコール曲がなかったのが寂しかったが、内容は充実していたかと。
今回のツアーは、名古屋を皮切りに、東京、札幌、大阪、再び東京と続く。