岐阜の中津川市の蛭川に約400~600年前から伝わると言われる五穀豊穣を願う杵振り祭りを観に行った。
杵振り踊りが始まる前に、色々なお神輿が出るのだが、厄年神輿は、蛭川の鎮守の安弘見神社(あびろみじんじゃ)から白山神社まで練り歩く際には水がどんどん浴びせられる。


のんびりした山間の蛭川。
お神輿が練り歩く先々では、そばを流れる綺麗な川の水を、バケツリレーして水をかけていて面白い。

白山神社では、女性達が薪に火をおこし、お握りやお茶の準備をしておられ、終わった男性達は暖を取っていた。

終点の白山神社では厄年の人達がお参り。

メインの杵振り踊りが始まるまで、我々も腹ごしらえ。棒葉寿司や棒葉餅。



いよいよ杵振り踊りの列がやって来た。
先頭は赤鬼と青鬼、その後におかめ、ひょっとこ、天狗、稚児、杵振りの踊り子、笛の囃子、太鼓、蝿追い、獅子と続き、大きな花を背負った花馬・神馬が、約2時間かけて2キロの道のりを踊り歩き、安弘見神社に到達する。

踊り子は、24歳までの男達で、赤、青、黄の市松模様の臼をかたどった縦長の大きな傘を目深に被り、「ソーイ、ソーイ」 という掛け声とともに黒と紅色に塗られた杵を振りながら練り歩いて行く。



神馬と花馬。 花馬の背には、立派な飾りが。



神馬と花馬も安弘見神社に到着。花馬の唄が歌われる。

いよいよ杵振り踊りの一行が安弘見神社に入っていく。跳んだりはねたりして踊りながら神社の拝殿までの石段をあがっていくのも大変そう。

すでに2キロほど踊り続けて来ているので、踊り手も大変。沿道からは 「頑張れ」 の声が飛ぶ。

そして、神社の拝殿前から再び、石段をおりていく。
鬼やひょっとこが沿道の人達の頭にそっと柄杓などを置いて行く。(魔除け?お祓い?)結局この日、私は、赤鬼さんに1度、青鬼さんに2度、おかめさんに1度、頭をコツンとしてもらえた。

下りの時の杵振り踊りは、今までとは振付が違っていたかと。

一旦石段をおりて広場に集まった踊り手達は円を描いて踊り続け、中央には獅子が舞うが、この頃になると、獅子の布のようなシートも引っ張られてボロボロになっていた。
そして、踊り手達が踊りを終えると一斉に「傘破り」として、相手の臼を象った傘に杵で穴を開ける。






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