高山のそばの飛騨一宮にある 臥龍桜 なる桜がとても立派で一見の価値があるとのことだったので、行ってみることに。

昭和48年(1973年)に国の天然記念物に指定されたエドヒガンザクラで、高さは約20メートル、枝張り約30メートル、幹周りは約7.3メートル。樹齢1100年を越える老木。
「大幢寺(だいどうじ)の大桜」 と呼ばれていたが、昭和6年(1931年)、大幢寺の第20世道仙和尚に、龍が地に臥しているように見えることから 「臥龍桜」 と名付けられた。


まず、枝が垂れて地面につき、発根してもとの樹木からの養分が不要となり、そこまでつながっていた部分が枯れた。昭和34年の伊勢湾台風の時に、龍の首に当たる部分が折れたが、頭部が一本となって原型をとどめているのだそう。
もともとの母樹はとても大きく、そばまで行って見上げるとなかなかカメラにおさめられないぐらい。
薄墨桜と並ぶ岐阜県の二大桜でもある。
龍の頭側、つまり向かって左側から見ても、隣のご住職の家の大きさからも桜の大きさが良くわかる。

まわりこんで裏側から。右端に2人いる人の大きさと比較しても、その大きさがわかるかと。


天正13年(1585年)に、金森長近と戦って討死した三木三澤の霊を弔う為に桜の下に葬り、お墓を建てた。その後、弘化4年(1847年)に、そのお墓の傍らに祖霊社を建てたが、平成3年の台風で被害を受けた為、現在のものは移築・修復されたものなのだそう。

臥龍桜の周りは公園となっているが、面白いのが、すぐ右側にはJRの線路と飛騨一宮駅があること。そこを通過する特急列車の乗客達は、通りかかると一斉に車窓から桜を見ていた。
天気予報ではこの週末はずっとお天気が悪いとのことだったので、未だ何とかお天気がもってくれているうちにと土曜の朝に観に行ったのだが、今日のニュースでは、高山やこの辺りは雪となり、臥龍桜の足元も雪、桜の花の上にも雪が積もっている映像が流れていた。1日違いでそんなに様子が変わるとは。




そばには宮川が流れているのだが、その支流沿いには、エドヒガンザクラやコヒガンザクラと思われる桜の並木が続いていた。堤防の桜並木と言えばソメイヨシノかと思いきや、ここはソメイヨシノよりも小ぶりな桜が咲いており、より繊細な感じがした。
この後、高山 の桜を観に。その様子は追って。
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