阿智村では春爛漫の晴れだったが、開田高原辺りからだんだん雲行きが怪しくなって、みそれからすっかり雪の冬景色へ!!


この辺りは、秋に来た時のカラマツの紅葉が非常に綺麗だったのだが、今回はモノトーンの世界。
濁河温泉は江戸時代中期に発見されたと言われ、御嶽山の6合目、標高1800メートルに位置し、万座温泉と並んで通年自家用車でたどり着ける日本最高所の温泉。濁河の名称は、草木谷と湯の谷の流れが合流する地点で水が混ざり合って白くなることからついたのだそう。

濁河温泉には13軒の温泉旅館があり、独自の源泉を持っている宿は2軒。そのうちの一軒である日本秘湯を守る会の 朝日荘 へ。
平成2年にボーリングに成功したそうで、地下300メートルの所に53度の高温泉が毎分250リットル出ており、それを利用して旅館内は全て床暖房されている。男女別の内湯と露天風呂にこのお湯が引かれている。


一方、貸切風呂の方には、濁河のお湯が引かれている。


貸し切り風呂は男女のお風呂よりもずっと広く楽しめた。貸し切り風呂の内風呂は檜造り。お湯は、男女別のお風呂に引かれた朝日荘の湯の方がより硫黄の匂いがするかと。
ここの両方のお湯には、加水も加温も一切せず、循環もさせておらず100%かけ流しというのが嬉しい。そして飲用可。


ロビー横の部屋には、ニホンカモシカ2頭がカーペットになっていたのにはビックリ。



ビール、梅酒ソーダ割り
食前酒などと共に。


岩魚の塩焼き




氷頭ともずくの酢の物、何故こんな山の中で?



フキノトウ、ヨモギ、コシアブラ、コゴミなどの天麩羅
コシアブラをこの辺りの人達は「コンテツ」と呼ぶ。調べてみると・・・
幹を傷つけた時に得られる樹脂は加工を施すと黄金色に輝く塗料を作成することができ、古来「金漆(ごんぜつ)」と呼ばれ、工芸用塗料として珍重されたが、長くその加工法は忘れ去られ、断絶していた。近年その加工法の再現に成功したとの報道も聞かれる。コシアブラの和名は「漉し油」を意味し、この樹脂の利用に由来する名称である。(wikipediaより抜粋)

飛騨牛とキノコ焼き


ナメコと豆腐のお味噌汁


マンゴスチンは大好きだが、何故ここで・・・
標高が高いこともあって沸点に達していない所で炊いたご飯。食事に関しては、山奥なのだから、別に海のものなどは期待していないのだが。。。


夜になって徐々に雪もあがり、晴れ間が見えて来た。ここは高所かつ周囲に市街地が存在しないため光害が極めて少ないことから、星空のきれいな温泉地としても有名なので、夜空を楽しみに。
おおくま座が見える。

薄い雲がすーっと動いていたので、星の動きを撮ることは出来なかったが、十分綺麗だった。
宿の方も驚いておられたが、この時期にここまでの量の雪が降ることは珍しいのだそう。我々が温泉に向かうお昼間ですら気温はマイナス2度。途中で、旅館から携帯に電話があり、無事来れますか?と連絡をもらったぐらいだった。この日は、春爛漫の山郷からどっぷり雪景色の山麓へと季節を2つ経験したような印象だった。
翌日は、木曽路の桜や宿場巡りを。その様子は追って。
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