揖斐川沿いでヤマフジを楽しんだ後(その様子は こちら)、大垣で行われている大垣祭りに行った。
 
本楽
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慶安元年(1648年)に大垣城下の八幡神社を再建整備したおり、城下18郷が喜びを神輿3社の寄付で表し、大垣10か町が10両の軕を造って曳回したのが始まりと言われ、延宝7年(1679年)、藩主から、「神楽軕」「大黒軕」「恵比須軕」の三両軕を受け、それを機に10か町は、軕の飾りつけに趣向を凝らしてきた。
修復、復元、購入などにより再建が進められ、昨年には2両の軕が復元され、70年ぶりに全13両軕が勢揃いした。
 
今年は、初日の試楽はあいにくの雨で中止となったが、本楽当日は快晴で、出軕が巡行された。
全長は2.2里(約8.8キロ)の行程なのだそう。
軕の構造は色々で、カーブを曲がる時に、前方の人が体重をかけ、後ろの人が持ち上げて軕の後輪を浮かせて回したり、古川祭 でも観たが(その様子は こちら) 後方の扉を開けてしまってあった小さな車輪を出し、それをジャッキアップのようにして2つの後輪を浮かせて回したり、はたまた車輪が自由にカーブ出来るタイプの軕は、そのまま押すだけでコーナーを回れたり。
 
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この軕には、踊り舞台がついていて、コーナーリングの時には、女の子達が滑り落ちないように座っていた。
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13の全ての軕が歩行者天国となった広い駅通りに集結して、それぞれがからくり人形や子供舞踊を披露。
 
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一番驚いたのは、600もの露店が立ち並ぶ水門川沿いの狭い道を、2周曳き回されること。この人ごみをかき分けて御輿3社と、13の軕が巡行する。
  
↓この角では、焼き鳥屋さんは、背の高い軕が通る度にホロを上に挙げて引っかからないようにしていた。
 
愛宕軕
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浦嶋軕
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玉の井軕
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恵比須軕
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榊軕
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松竹軕
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神楽軕
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相生軕
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布袋軕
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鯰軕
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猩々(しょうじょう)軕
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大黒軕
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菅原軕 
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菅原軕のからくりは、文字書きで、糸操りと間接扱いの併用だが種板を使わないのが特徴とのことで、約2メートル離れた下から、操作する人が筆柱を動かして書きあげるという熟練の技なのだそう。書き終えたものは、額から落して、周りの人達がわれ先にと取るのが楽しみとなっているようだった。
 
 
 
夜宮
 
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徐々に暗くなってくると、八幡神社前に集まった3社の御輿がそれぞれ2周、2度にわたって曳き回され渡御をする。
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神社の境内では、アナログな雰囲気のお化け屋敷まで登場。10代の若者達に大人気となっていた。
 
この日は点灯時間を30分ずらして7時半に13両全ての軕が点灯され、八幡神社近くをこれまた曳き回されるが、その時には、神社の鳥居前でぐるぐると2周まわされたりもする。
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大垣祭りでは、各軕を扱う各町内によっては、足元が地下足袋で揃えている軕もあればスニーカの軕もあり、実際に笛や鼓などを演奏している軕もあればテープを流している軕もあり、点灯は蝋燭ではなく電気、、、と。
今まで色々とお祭りは観たが、このお祭は特に時代と共に変わって行っているのだろうなと感じた。現在進行形でありつつ次世代に受け継がれていくというのもひとつの形なのかなと。