素晴らしい立山の景色が眼前に広がっている。

立山をバックにしたみくりが池
立山が火山活動をしていた時に、水蒸気爆発で出来た噴火口に水がたまったもので、周囲約630メートル。池の上にも雪が積もっていたが、周囲から溶け出していて、綺麗なコバルトブルーだった。

氷河時代に出来た凹みの山崎カールは雪が多過ぎてわかりにくいぐらい。

富士ノ折立 一か月前にも、おひとりの登山客が滑落して低体温症で亡くなられたとか。。。

雄山 山岳信仰のシンボルで、山頂には雄山神社峰本社がある。



室堂の中でも高所にある室堂山荘界隈からの眺め↓ とても静かだった。
景色だけでも雄大でとても楽しめたのだが、雷鳥のカップル何組かに出会えた。雷鳥は北半球の中緯度から北極圏にまでいるが、立山のニホンライチョウはその中で最も南に生息している。日本全国で推定3000羽、立山では平成23年の調査で284羽がいるのだそう。



自然保護センターの方に教えてもらったところ、このカップルはもともとつがいでいたところ、別のメスが割り込んで来て、現在三角関係の真っ最中。
その割り込んだメスは、実は昨年は別のオスと、一昨年はまた別のオスとつがいとなっていたとか!!
雷鳥は、生涯同じ伴侶と考えられていたが、雷鳥社会でも色々あるということがわかったのだそう。
我々が観た時は、2羽だったので、果たしてこのメスは本妻なのか愛人なのか??? 名付けて 「ハーレム雷鳥」と言ったところかな。

このカップルには、本当に何度も出て来てくれ、我々の足元もちょろちょろ。
名付けて 「大胆カップル」

羽根は1年に3回変わり、指まで羽毛に覆われているのでカンジキの役割を、指の頑丈な爪はアイゼンの役割をはたして雪の上も歩ける。大胆カップルのオス



4月~6月にはオスは目の上の赤い肉冠を大きくしてメスに求愛するが、赤い肉冠がついているとオス、ついていないとメスという考えは間違いで、メスも実は小さな赤い筋のような部分があり、発情期、興奮したり驚いた時に見られるのだそう。
この大胆カップル、いつもいつもメスが先を歩いて行き、オスが後から付いて行く。メスを見失うとオロオロ、鳴いて走り出しては彼女の後を追っていく。。。

2羽とも足が結構速い。雷鳥は飛ぶよりも走る方が得意。

この鳴き声はオスがメスを探している声。↓
こちらは、いつもハイマツの下に入り込んでいるカップル。メスは特に奥からなかなか出てこないので、「シャイカップル」 とでも名付けるとするか。




4月頃からオスはメスを迎え入れる為の縄張りを持つようになるので、眺望のきく岩の上などで見張りをしたりもする。
こんなに雷鳥に出会えるとは思わなかったので、とっても楽しかった。人間がちょっかいを出すことなく見守っているお蔭で、雷鳥も人間を全く怖がることもせず、とても良い関係だったのにも驚いた。
この後は、宿にチェックインして日本一高所にある宿の温泉へ。お天気に恵まれたので、綺麗な夕日や星空も楽しめた。その様子は追って。
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