昨年と同様、JPS展と、それと共に開催された写真家の今森光彦氏の講演会に行ってみた。

日本写真家協会(JPS)主催の写真展。
今年で38回目。
まず東京で開催され、京都、そして名古屋へと来た巡回展。

滋賀県ご出身の今森氏は、里山を中心とした自然を
撮っておられる。(画像はネットより)
里山についてのお話、そして約30点の作品を会場で紹介しながら、それらにまつわるエピソードを話された。
以下は、お話された内容の備忘録:
広辞苑の「里山」の定義は、雑木林とあるが、今はその意味が変化しており、里山に対して、里川、里海という言葉も出来ている。
「里山」の「山」は、野良と言う意味であり、人と自然がせめぎ合ってお互いのエネルギーで自立している状態をさし、決して「mountain」という意味ではない。
昨今「ビオトープ」にも目が向けられ、ビオトープと里山が混同されがちだが、人がいないのがビオトープで、人も生物もいるのが里山。
「自然」を「自然薯」ではないが、「じねん」と呼んでいた時代もある。
かつては「百姓」がおり、百の姓、つまり、百の職業の知識や経験を必要とするのが農業だったが、今は機械化などで楽になっている。ここ20~30年、里山がなくなり、能率ばかりを追求されてしまっている。
絶滅危惧種に選ばれた物は多数あるが、実際に絶滅した種は2つであり、絶滅危惧種が懸念されるのは、本当はそれをとりまく環境自身である。

琵琶湖畔の仰木でかつて撮られた作品。
今は、整備事業で、棚田はこの半分ぐらいになってしまったのだそう。
これぞ日本棚田百選に選ばれるに値すると思われる光景だが、その基準として定められている勾配の値に足らずに選ばれなかった。

今森氏が名付けられた「やまおやじ」
いつの間にやら、地元の人もそう呼ぶように
なって、現在は観光パンフレットにも
そのように表記されているとか。

琵琶湖の向こうにそびえる鈴鹿山脈がシルエットになっているとても綺麗な作品なのだが、この木々もすでに切られ今は残っていない。
JPS展

日本写真家協会(JPS)主催の写真展。
今年で38回目。
まず東京で開催され、京都、そして名古屋へと来た巡回展。
今森光彦氏 講演会

滋賀県ご出身の今森氏は、里山を中心とした自然を
撮っておられる。(画像はネットより)
里山についてのお話、そして約30点の作品を会場で紹介しながら、それらにまつわるエピソードを話された。
以下は、お話された内容の備忘録:
広辞苑の「里山」の定義は、雑木林とあるが、今はその意味が変化しており、里山に対して、里川、里海という言葉も出来ている。
「里山」の「山」は、野良と言う意味であり、人と自然がせめぎ合ってお互いのエネルギーで自立している状態をさし、決して「mountain」という意味ではない。
昨今「ビオトープ」にも目が向けられ、ビオトープと里山が混同されがちだが、人がいないのがビオトープで、人も生物もいるのが里山。
「自然」を「自然薯」ではないが、「じねん」と呼んでいた時代もある。
かつては「百姓」がおり、百の姓、つまり、百の職業の知識や経験を必要とするのが農業だったが、今は機械化などで楽になっている。ここ20~30年、里山がなくなり、能率ばかりを追求されてしまっている。
絶滅危惧種に選ばれた物は多数あるが、実際に絶滅した種は2つであり、絶滅危惧種が懸念されるのは、本当はそれをとりまく環境自身である。

琵琶湖畔の仰木でかつて撮られた作品。
今は、整備事業で、棚田はこの半分ぐらいになってしまったのだそう。
これぞ日本棚田百選に選ばれるに値すると思われる光景だが、その基準として定められている勾配の値に足らずに選ばれなかった。

今森氏が名付けられた「やまおやじ」
いつの間にやら、地元の人もそう呼ぶように
なって、現在は観光パンフレットにも
そのように表記されているとか。

琵琶湖の向こうにそびえる鈴鹿山脈がシルエットになっているとても綺麗な作品なのだが、この木々もすでに切られ今は残っていない。
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