名古屋市内に干潟があり、野鳥がやってくるとのことだったので、行ってみた。

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名古屋港西南部の庄内川、新川と日光川の河口が合流する、名古屋市港区藤前地区の地先に広がる干潟。

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干潟の面積はおよそ350ヘクタール。
潮位が名古屋港基準面で70センチ以下になると、干潟が海面の上にあらわれる。伊勢湾に残る最後の大規模な干潟渡り鳥の飛来地として有名なのだそう。




かつて、西1区と呼ばれ、名古屋市のごみ埋め立て予定地計画があった場所だが、ゴミ埋め立て計画中止後、藤前干潟と、隣接する庄内川・新川・日光川の3河川の河口にある庄内川河口干潟、新川河口干潟、飛島干潟の一部を保全し、2002年(平成14年)に国指定藤前干潟鳥獣保護区(集団渡来地)に指定、同年にラムサール条約に登録された。

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カワウがあちこちに居て、太陽で羽を乾かしているものがいるかと思えば、さっと潜って餌を探すものが居たり。

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コサギやアオアシシギ










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オオサギ ダイサギ

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カルガモも多数いた。



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ソリハシシギ?








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ダイゼン
左側は夏羽で右側は冬羽のものかと。
(雌雄は一緒の色とのこと)





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この日は暑かったので、水鳥達は涼しげに
見えたが、このムクドリの2羽は
羨ましそうに???眺めていた。






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名古屋市野鳥観察館もあり、
望遠鏡が設置されていて
自由に見ることが出来る。
監察員の方が、ホームページをアップされていて、丁度この日に観測された鳥について書いておられたので、引用させてもらうと :


干潮時間  9時41分 潮位 53cm
満潮時間 16時36分 潮位238c
名古屋鳥類調査会と尾張野鳥の会との合同調査が行われ、藤前干潟全体で43種3,087羽の鳥達がカウントされ、新しくオグロシギが1羽と普段観察館からは見ることが出来なかったメダイチドリが5羽観察出来た。

この日に藤前干潟全体でカウント出来た主な野鳥
カワウ770、ダイサギ60、チュウサギ5、コサギ19、オアサギ91、マガモ140、カルガモ1005、オナガガモ1、ホシハジロ12、キンクロハジロ8、スズガモ9、ミサゴ7、チョウゲンボウ1、バン1、コチドリ1、シロチドリ4、メダイチドリ5、ダイゼン79、ケリ24、オバシギ1、コアオアシシギ6、アオアシシギ114、キアシシギ12、イソシギ13、ソリハシシギ160、オグロシギ1、ダイシャクシギ2、ホウロクシギ1、カモメ1、ウミネコ303他  
総計43種 3,087羽 

対岸の弥富にある田んぼにも数多くのサギがいた。
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アオサギ
オオサギ
ダイサギ
コサギ







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アマサギ

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稲などの背が高くなっているので、その中からぐっと首を伸ばして辺りを見ていた。


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ぶ~んと大きな音をたてて飛んでいたアオヤンマ?も一休み
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連結ヤンマ?


名古屋港のような工場に囲まれて殺風景な場所に、自然いっぱいの干潟があるとは驚いた。
一旦はごみ処分場になりかけたこのエリアを、よくぞ計画を断念させ自然を守ってくれたなと、拍手を送りたい気分となった。