メナード美術館の開館25周年記念として、コレクションを分野別に分けて公開されており、西洋美術のコレクション展を観に行った。(初公開4点を含んだ80点)
2年前に観に行ったコレクション名作展と重なっている出展作も多いので、以前にあったものは こちらを。(画像はHP等から)
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フィンセント・ファン・ゴッホ 「石膏トルソ(女)」 1887~88
人間の形をうまく描きたいと練習した作品のひとつ。ゴッホは11体もの石膏像を持っていた。

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エドゥワール・マネ「黒い帽子のマルタン夫人」 1881 パステル画

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ピエール=オーギュスト・ルノワール「横顔の少女」 1897
モネのパステル画と同じ並びにすることで、油絵具とパステルとの違いがわかるように展示されていた。

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ポール・セザンヌ 「麦藁帽子をかぶった子供」 1896~1902頃
白い部分は、絵の具が塗られていない。光をより表現する為。

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クロード・モネ 「チャリング・クロス橋」 1899
テムズ川にかかるチャリング・クロス橋の連作のほとんどは、太陽が昇り川面に光が差し込む午前中の景観を描いている。

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ジョルジュ・スーラ 「アンサンブル(サーカスの客寄せ)」 1887
平線と垂直線を強調し、余興の演者と観衆をくっきりと二分する構図、夜の人工光を捉えようとした精緻な点描法が、整然さとともに影絵のような哀愁あるニュアンスを画面に与えている。

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ジェームズ・アンソール 「オルガンに向かうアンソール」1933
ピアノの前の壁に「キリストのブリュッセル入城」がかけられている自室と同じ様子が描かれていることを、当時撮られた写真も紹介されていた。

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ワシリー・カンディンスキー 「切片」 1929
捌くの広がる海にヨットが描かれている。

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ピエール・ボナール 「青いジレを着たブロンドの女」1922
モデルで恋人だったルネ・モシャンティを描いている。ボナールが、内縁の妻のマルトと結婚すると
自殺してしまった。

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ジョルジュ・ルオー「女曲馬師」 1927

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パウル・クレー「イエロー・ガール (帽子をかぶった婦人)」 1919
絵の具を画用紙一面に塗り、その裏側から針などでひっかいて別の画用紙に転写させて描く「油彩転写」をあみだした人。この作品は、素描をしてから水彩で色を塗っている。

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アンドレ・ドラン「ビリヤード」 1913~14
タイトルはビリヤードだが、キリスト教の秘跡を行っているかのよう。

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フェルナン・レジェ 「4人の自転車のり」 1945
フランスに生まれ、アメリカに亡命。アメリカでは当たり前のように乗られていた自転車だが、近代性を象徴する物としてレジェの目にうつった。

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マルク・シャガール「すみれ色の花」 1943

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エゴン・シーレ
「緑の袖の子ども(アントン・ペシュカ・ジュニア)」 1916
手の指が大人のように節くれだっていて印象的だった。

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ホアン・ミロ「女、星」 1942
絵に加筆されるサインも、彼にとっては「絵画の中の物は全てが同質」とし、サインも2カ所、書いては消して、と書き直している。

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ニコラ・ド・スタール 「黄色い背景の静物」 1953
ロシア貴族であったが、ポーランドに亡命。後に、南仏で自殺した。

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オーギュスト・ロダン「バルザック像(最終習作)」 1897

ジャコメッティの小指程度の非常に小さな「小像」なども面白かった。
ゴッホの「一日の終わり」、ロドンの「夢想」、マティスの「ヴェールをかぶった女」、アンソールの「仮面の中の自画像」、マティスの「ヴェールをかぶった女」、ドニの「ダンス」、ファイニンガーの「プロポーズ」、ブラックの「青いテーブルクロス」、マグリットの「星座」 や、ピカソの作品も7点あり、「オルガ・ピカソの像」 「静物=ローソク・パレットと牡牛の頭」なども。それらは前回と同じだったので、前の記事 を。

因みに、コレクション名作展シリーズは昨年末から始まっており、現代日本、古美術と版画、近代日本画と工芸、そして今回の西洋美術、次回は近代日本洋画となる。