NY時代に仲良くなったデンマーク人夫婦が初来日することになり、数日間、関西や東京を案内することに。

まず彼らに何をしたいかと聞いたところ、一番に挙げたのが、日本のカルチャーのひとつである茶道を見てみたいとのこと。京都到着後、ホテルに荷物を置いて速攻、上京区の今日庵へ。

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表千家 不審菴









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裏千家 今日庵











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辺りをキョロキョロとしていたら、道の反対側から一人の初老の男性がやって来られ、英語で中を見ていきなさいと言って下さった。
な、な、なんと、前の裏千家お家元、現在の千玄室さんだった。
流暢な英語で今は中を少し工事しているが、とおっしゃりつつ、ご自身で立ち入り禁止の竹をはずして中に招き入れて下さった。
ただただビックリ。
後から知ったのだが、御年90歳とのこと。
友人達も、60歳代ぐらいにしか見えないとその素敵な物腰やお姿に驚いていた。

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あっという間の出来事だったが、後から他の方に会っても、大僧正さんに会われたのはラッキーだったと驚かれてしまった。もとのお家元をどうお呼びして良いのかもわからなかったが、皆さん大僧正さんと言っておられた。

茶道資料館イメージ 16
ここでは、茶道体験が出来るのであらかじめ予約をしていたのだが、未だ時間が早かったので、資料館の展示を見学。佐賀県立九州陶磁文化館所蔵名品展を開催していた。(画像はHPより)


重要文化財 染付鷺文三足大皿


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色絵碁盤童子置物

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色絵鳳凰梅花文桃形香合


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唐津耳付水指 銘 柴の庵


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高取掛分沓茶碗






茶道体験は、椅子席で、まずお客さん側に座ってお菓子をいただくお作法を学ぶ。
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この日は焼き栗に似せた白餡のお菓子。
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ひとりずつにお道具がセットされている。


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先生がひとつずつその所作の意味なども説明して
下さりながら、お茶をたてるお手本を見せて下さる。

友人のご主人はサウスポーなのでやや所作はやりにくそうだったが、泡立てはとても上手で美味しそうなお抹茶をたてていた。
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千玄室大僧正の書
「長安一片月」

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立礼の席もあり、そこでたてておられるのをしばし見学。


その後、平安神宮 に行くことにした。

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ふと空を見上げると虹がかかっていた。








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夜は、お味噌汁が飲みたいとのことで
四条界隈の和食屋さんである志る幸へ。
その様子は追って。




東京から移動して来た友人夫婦だったが、おりしも台風27号はやってくるは、夜中に東京で震度3の地震に遭うは、全くいずれも経験のないものに驚いていた。そして平安神宮でひいた御神籤は、ご主人は「中吉」だったが、友人のものは「凶」。今からどんどん運気が良くなるってことだよと説明し、偶然にも千玄室大僧正にお目にかかれたり、綺麗な虹を見ることが出来るなど、彼らが色々な幸運を運んで来てくれたんだろうなと。