自然保護区巡りの旅行もいよいよ最終日。朝6時から最後のゲームドライブに参加するに辺り、まずは軽くマフィンや伝統的なクッキーなどの軽食を。


いざ、最後のゲームドライブに出発。


水辺にはバッファローの死骸が。水の周りの草は柔らかくて甘いことから、それを食べに来て尽きたのだろうと。プライベートの保護区と言えども一切そこに居る動物の生き死にには手を出さない、自然のまま。

シロサイの母子。クロサイとの見分け方は口が一番わかりやすいが、そこが見えない時には背中の凹み具合で見分けるのだそう。妊娠期間は、クロサイが15か月、シロサイが16か月。寿命は約45才。

足元には、サイの縄張りをしめす落し物が。

象のメスに遭遇! 額が丸いとメスなのだそう。この時は、我々が一番にこの象さんを発見したので、レンジャーのマイケルは無線で他の車に象が居たと知らせてあげ、他のロッジの車も後から順にやって来た。



フナシセイキチョウ Blue Waxbill Uraeginthus angolensis




ここにも、うちのご近所さんでもある オナガザル Vervet Monkey が。


戻ってからゆっくり朝食を。フルーツカクテルなども美味しかった。



ここは、ビッグ5がいるが、ウオーキングサファリも出来る。銃装備したレンジャーさんのガイドによって2時間ほど獣道を歩くのだそう。一度、クルーガーで参加したことがあるので、今回は参加しなかったが、また機会があれば行ってみたい。



Ramboというオス、Rachalというメス、そしてその子供のJabulaniの3頭と触れ合える。ジンバブエからやって来たのだが、ランボで、3~3.5トン。象にはそれぞれ右利き、左利きがある。向かって左側の牙が下にあるということは、この象さんは右利き。

オスもメスも牙があるが、オスの牙の方が大きい。牙の4分の1は実際には見えておらず、頭におさまっている。象牙の成分は歯と同じ。牙は掘ったり、樹を倒したり、鼻が重たくなると乗せて休んだりもする。赤ちゃんは1歳ぐらいで歯が抜け、2~3才から牙が見えるようになる。牙はずっと大きくなり続けることから、牙の大きさで年齢を知ることが出来る。大きいものだと、100キログラムにもなり、それは大英博物館にある。牙の付け根の奥を触らせてもらったが、延々牙があった。

歯もあるが独特なしくみとなっている。後ろから前に生えてきて、上下それぞれに6本あるが、上下2本ずつしか使わない。歯が抜け変わる時は非常に痛いので、樹を噛んだり岩を噛んだりして痛みを和らげようとする。一生で、144本の歯が生え変わり、老齢の象だとより多い。歯は一本4キログラム以上もする。噛む時は、牛のように左右でも、人間のように上下でもなく、象は前後に動かす。口の中にも手を入れさせてもらったが、とても柔らかかった。


眼は40~45メートル先までしか見えない。耳は、相手を威嚇する時に広げたりもするが、超低周波を聞くことが出来るので、鯨のように彼らにしか聞こえない超低周波な声をあげて、危険を察知した時などに仲間と連絡を取ったりもする。
汗をかくことが出来ないが、耳には多くの血管が通っているので、暑い時は耳をパタパタ。寒い時は、耳を後ろに閉じる。そうすることで、3度違って来る。また、耳の穴は耳の後ろ側の頭の横にあり、群れの仲間を亡くしたり強烈なストレスを感じた時には、そこから液体を流す。
皮はとても分厚い。虫避けや日除けに泥浴びをする。子供の象は日焼けしやすいので、母親の陰に立っていることが多い。前足と前足の間の胸?喉?の辺りの皮を触らせてもらったが、案外とても柔らかい。
発情期のオスは、耳の穴のそばから強い匂いのする水分を出し、顔が塗れているように見えることも。メスは子供が出来た時やストレスや悲しい時にこの水分をにじみ出す。
象にも見辛いが全身に毛があり、それが尻尾に続く。生まれたての赤ちゃんは全身をよりふさふさした毛でおおわれているが、徐々にそれは抜け落ちる。
足の裏には分厚いクッションのようなものが付いているので、足音はとても静か。前足の向く方向に後ろ足がついてくる。アフリカゾウには前足に4つの爪、後ろ足に3つの爪が付いているが、アジアゾウは前が5本、後ろが4本、ただし何本かは足に埋もれていることも。オスの足跡は楕円形だが、メスの象は丸い。その繊細な足の裏から、地震も感じ取れるとのこと。一日に15~20キロメートルは歩く。

バケツの水をあっという間に鼻から口へ。本当にあっという間だからカメラを準備して~!とレンジャーさんに言われたのにもかかわらずあまりの早い芸当についていけず。
記憶力がとても良く25年は覚えていると言われている。脳は哺乳類の中では一番大きい。生まれた時は小さいが、育つにつれ大きくなり賢くなる。鏡に映った自分の姿もわかると言われている。群れは、一番強くて賢いメスの象が率い、15歳ぐらいになったオスの象はその群れから出され、「アスカリ」と言われる独身のオスばかりの群れに入り、25歳ぐらいまではアスカリの年長のオスに従う。メスのリーダーは、若いメスが100キロもの胎児を宿し続けられるぐらいにお尻が大きくなる16歳になるまでは出産をさせない。また、メスのリーダーは、若いお母さん象の初産を助けるなど、お互いが学び合う。20歳のオスの発情期は3か月間続き、メスの群れに入り、メスと上手くいくと24時間を共にし、また次のメスへと。
人間の心拍数は1分間に70回、ネズミは500回なのに対し、象は28回。1日に食べる量は非常に多く、同じ量で換算するとハンバーガーを1日に1000個食べていることになるとか。35歳までは地面に寝っころがって寝ることが出来るが、それ以上となると身体が重すぎて横たわって寝ると下になった部分がうっ血してしまうことから、立ったままかよりかかって寝る。

未だ未だ赤ちゃんの Jabulaniは、お母さんのおっぱいをおねだりしていた。
50才以上になると、心臓発作、関節炎などを発症し、死亡の原因となる。死ぬ時は全く食べなくなる。寿命は昔は100歳前後と言われていたが、象牙の為に殺されることが多く、現在は70歳前後と平均寿命が短くなっている。
もし、象さんのテリトリーに入ってしまって機嫌を損ねた場合は:
- 時速45キロ秒速11メートルの早さで歩くので、走って逃げても無理。
- 木に登ったところで、その木を鼻で押して倒してしまうので無理。
- もしそばに丘があればそこに行く。登りは象さんも止まりはしないがスピードが出ないので、45度以上の登りがあればベスト。もし、小さな崖などがあればそこへジャンプすること。そうすれば、5トンもの重さの象さんは跳び込んでは来ない。
- 立って大声で叫んで怯えさせてみるのが一番だが、象さんが退散してくれなかったら、残念な結果になるかもと。象さんはそのターゲットを倒して足で踏む習性がある。その被害に遭い、唯一生き延びたのは、クルーガー国立公園に居た動物写真家ひとりだけ。
7日間に渡る、自然公園巡りもこれにて終了。夏ということもあり、ライオンや豹がなかなか見つけ辛く出会えなかったのは残念だったが、イシマンガリソ(セント・ルシア) iSimangaliso St.Lucia、エムクージー Mkuze、シュシュウェ Hluhluwe、ズールーランドライノ Zululand Rhino などの自然公園を満喫した旅となった。
ゲームドライブでどの動物達に出会えるか否かは時の運。また、動物達とのかくれんぼをしに来たいと思いつつ、帰途についた。


いざ、最後のゲームドライブに出発。

早速、行く手にウオータバックのオス






すぐ傍の樹の上では、ホロホロチョウが。ホロホロチョウ Helmeted Guineafowl Numidameleagris

クロハラチュウノガン Black-bellied Korhaan Lissotis melanogaster


オナガホウオウジャク Long-tailed Paradise-Whydah Vidua paradisaea この日も綺麗な姿を見せてくれた。

キマユカナリア Yellow-fronted Canary Crithagra mozambica

ケープハゲワシ Cape Vulture Gyps coprotheres


キリン一頭!

我々のロッジ
戻ってからゆっくり朝食を。フルーツカクテルなども美味しかった。



ロッジをチェックアウトし、外のゲートに向かおうとしたところ、はるか彼方にサイが。
ここは、ビッグ5がいるが、ウオーキングサファリも出来る。銃装備したレンジャーさんのガイドによって2時間ほど獣道を歩くのだそう。一度、クルーガーで参加したことがあるので、今回は参加しなかったが、また機会があれば行ってみたい。

レンジャーさんがライフルを持ってゲートのそばを歩いていた。

同じズールーライノリザーブ内にある別のゲームロッジ Bayete Zulu Game Reserve が主催している象さんと触れ合える所へ。(以下、全て解説の受け売り)

Ramboというオス、Rachalというメス、そしてその子供のJabulaniの3頭と触れ合える。ジンバブエからやって来たのだが、ランボで、3~3.5トン。象にはそれぞれ右利き、左利きがある。向かって左側の牙が下にあるということは、この象さんは右利き。



鼻は、一度に4リットルの水を吸い上げたり、270キログラムまでの物を持ち上げられる。象の鼻には、6種類の異なる筋肉があり、合計すると10万種類の筋肉がある。因みに、人間の全身の筋肉は合計で639。何かを嗅ぎたい時は勿論この鼻で嗅ぐが、鼻を口元に持って行き、人間にもあるヤコブソン器官で嗅ぐことも出来る。アフリカゾウは、鼻の先が2本の指のようになって掴むことが出来るが、インドゾウはそれが1本だけなので、鼻を撒きつけるようにして掴む。

眼は40~45メートル先までしか見えない。耳は、相手を威嚇する時に広げたりもするが、超低周波を聞くことが出来るので、鯨のように彼らにしか聞こえない超低周波な声をあげて、危険を察知した時などに仲間と連絡を取ったりもする。
汗をかくことが出来ないが、耳には多くの血管が通っているので、暑い時は耳をパタパタ。寒い時は、耳を後ろに閉じる。そうすることで、3度違って来る。また、耳の穴は耳の後ろ側の頭の横にあり、群れの仲間を亡くしたり強烈なストレスを感じた時には、そこから液体を流す。
皮はとても分厚い。虫避けや日除けに泥浴びをする。子供の象は日焼けしやすいので、母親の陰に立っていることが多い。前足と前足の間の胸?喉?の辺りの皮を触らせてもらったが、案外とても柔らかい。
発情期のオスは、耳の穴のそばから強い匂いのする水分を出し、顔が塗れているように見えることも。メスは子供が出来た時やストレスや悲しい時にこの水分をにじみ出す。
象にも見辛いが全身に毛があり、それが尻尾に続く。生まれたての赤ちゃんは全身をよりふさふさした毛でおおわれているが、徐々にそれは抜け落ちる。
足の裏には分厚いクッションのようなものが付いているので、足音はとても静か。前足の向く方向に後ろ足がついてくる。アフリカゾウには前足に4つの爪、後ろ足に3つの爪が付いているが、アジアゾウは前が5本、後ろが4本、ただし何本かは足に埋もれていることも。オスの足跡は楕円形だが、メスの象は丸い。その繊細な足の裏から、地震も感じ取れるとのこと。一日に15~20キロメートルは歩く。

記憶力がとても良く25年は覚えていると言われている。脳は哺乳類の中では一番大きい。生まれた時は小さいが、育つにつれ大きくなり賢くなる。鏡に映った自分の姿もわかると言われている。群れは、一番強くて賢いメスの象が率い、15歳ぐらいになったオスの象はその群れから出され、「アスカリ」と言われる独身のオスばかりの群れに入り、25歳ぐらいまではアスカリの年長のオスに従う。メスのリーダーは、若いメスが100キロもの胎児を宿し続けられるぐらいにお尻が大きくなる16歳になるまでは出産をさせない。また、メスのリーダーは、若いお母さん象の初産を助けるなど、お互いが学び合う。20歳のオスの発情期は3か月間続き、メスの群れに入り、メスと上手くいくと24時間を共にし、また次のメスへと。
人間の心拍数は1分間に70回、ネズミは500回なのに対し、象は28回。1日に食べる量は非常に多く、同じ量で換算するとハンバーガーを1日に1000個食べていることになるとか。35歳までは地面に寝っころがって寝ることが出来るが、それ以上となると身体が重すぎて横たわって寝ると下になった部分がうっ血してしまうことから、立ったままかよりかかって寝る。

50才以上になると、心臓発作、関節炎などを発症し、死亡の原因となる。死ぬ時は全く食べなくなる。寿命は昔は100歳前後と言われていたが、象牙の為に殺されることが多く、現在は70歳前後と平均寿命が短くなっている。
もし、象さんのテリトリーに入ってしまって機嫌を損ねた場合は:
- 時速45キロ秒速11メートルの早さで歩くので、走って逃げても無理。
- 木に登ったところで、その木を鼻で押して倒してしまうので無理。
- もしそばに丘があればそこに行く。登りは象さんも止まりはしないがスピードが出ないので、45度以上の登りがあればベスト。もし、小さな崖などがあればそこへジャンプすること。そうすれば、5トンもの重さの象さんは跳び込んでは来ない。
- 立って大声で叫んで怯えさせてみるのが一番だが、象さんが退散してくれなかったら、残念な結果になるかもと。象さんはそのターゲットを倒して足で踏む習性がある。その被害に遭い、唯一生き延びたのは、クルーガー国立公園に居た動物写真家ひとりだけ。
7日間に渡る、自然公園巡りもこれにて終了。夏ということもあり、ライオンや豹がなかなか見つけ辛く出会えなかったのは残念だったが、イシマンガリソ(セント・ルシア) iSimangaliso St.Lucia、エムクージー Mkuze、シュシュウェ Hluhluwe、ズールーランドライノ Zululand Rhino などの自然公園を満喫した旅となった。
ゲームドライブでどの動物達に出会えるか否かは時の運。また、動物達とのかくれんぼをしに来たいと思いつつ、帰途についた。
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