南アの運転事情 その1 ではラウンドアバウトなどについて書いたが(その様子は こちら)、日本と違って一番注意しなければならないこと、それは高速道路を歩いて渡る人達の存在。

イメージ 1

イメージ 2
通常、こちらの高速道路は120キロが制限速度と速い。それでも、ローカルな人達が住むエリアが高速道路のそばにあると、必ずと言って良いぐらい、ガードレールや中央分離帯をよいしょとまたいで渡って行ったり、高速道路脇を歩いている人がいる。

非常に危ないので、だったら陸橋でも作ってくれると有難いのだが、歩行者注意の看板があれば良い方。
イメージ 3
ごくごく、当たり前に歩いている。

イメージ 4
まるで普通に歩いている。

イメージ 5
荷物を引っ張りながら歩いている。

イメージ 6
何か金目の物は落ちてないかなぁと歩いている。

イメージ 7
ちょっと街に行ってきた風におばちゃんも歩いている。

イメージ 8
黒人の人達は、車を持っていない人が多いので、高速道路でヒッチハイクをしたり、ミニバスの乗り合いタクシーに手を挙げていたりもする。(乗り合いタクシーについてはまた追って記事にします)

イメージ 9
黒人の人が歩いているのは、もうすっかり違和感なく見てしまっているのだが、この時は白人が歩いていたので、ビックリ!

宿六がこちらに来て車通勤を初めて未だ5か月ちょっとだが、轢死体を見ること4度。そのうち1度は、遺体にかけられた銀色シートから足がにょきっと出ていてビックリしつつ、出勤すると、その足の持ち主は会社にやってくるお掃除おばちゃんだったのだとか。。。
そして、昨夜も、事故が起こりたてに遭遇してしまい、未だ警察も救急車も到着していない状況で、辛うじて人らしき姿とわかる状態のものが道路にあったが、頭部がなかったとか。。。

日本では、愛知県が全国ワースト1位の交通死亡者数を持続していて、悪名高い。
平成24年の全国の交通事故による死者数は4411人、平成23年よりも5.4%も死亡者は減ったそうで、1日平均の死者数は12.05人
死者数の多い都道府県は、年間で愛知県の235人、北海道と埼玉県の200人、東京都の183人、大阪府の182人。

では、南アはどうか。
1日平均 38人。昨年12月の1か月間の統計だが、987件の重大な交通事故により、1184名が亡くなっている。特に多いのが、我々が住むクワズルナタール KwaZulu-Natal 州の200件以上、次いでヨハネスブルグのあるハウテン Guteng 州の約150件なのだとか。
因みに、南アの面積は日本の約3倍、人口は2012年で5110万人。
大統領もドライバーの安全運転を呼び掛けているそうだが、それ以前に、高速道路を渡らなくて済むような陸橋や、車検がない為に起こる故障車による事故など(それについてはまた追って記事にします)をどうにかしてほしい。

追記
保険は、日本のように強制的な自賠責保険は存在しない。任意で車両保険はかけられるが、対人に対しての保険はない。ガソリン代金の中に含まれていて、死亡事故に対しては、政府が日本円で数百万円の金額を支払うのだとか。
因みに、アメリカでも強制的な保険はなく、任意で対人・対物に入る。よって、加害者が保険に入っていない場合も多い為、多くの人は、自分自身や自分の車に保険をかけることになる。