<注 : お食事中の方、この記事スルーして下さい>
金属泥棒が水道橋の吊り橋のワイヤーを盗んだ為に、送水管が壊れ、断水になるかも?と言うことが発表されたのが火曜日(その様子は こちら)。しかし、白人も黒人もそれほど意に介していないよう。そしてその事件翌日の Daily News には、断水ごときで何を言う! というような記事が2つも載っていた。

ヨハネスブルグ近郊のタウンシップ (かつての黒人居住区) のソウェト近くのハイウェイで、行きかう車に向けて、抗議する為に、女性達が下半身をあらわに!
彼女達は、Diekloof hostel なる所に住んでいるのだが、水道や電気のみならず、下水道設備も備えられておらずトイレすらないことを訴えての苦肉の抗議。
タイヤを道路で燃やすなどして通行する車を徐行させ、あるものは下着をおろしてお手洗いをするような格好をしてみせたり、あるものは車に対して後ろ向きに下着をおろしてお尻をふって踊ってみせたり。そして、汚物なども道路にまかれていた。
彼女達は、お手洗いをする時にバケツにし、毎週それを処理してもらっていたのだが、ここ3カ月、全く汚物処理をしてもらっていないとのこと。
抗議者の女性の一人は、聞き入れてもらえるよう今度は道路で排便し、いかに我々が大変な目に遭っているかをわかってもらいたいとも言っており、他の女性は、政治家は選挙前にしか我々の所に来ず、全くそれ以降、環境は改善されていないと。

上記のソウェトが南アで一番大きなタウンシップであれば、ダーバン近郊のタウンシップはその次に大きい。イナンダ Inanda、ントゥズマ Ntuzuma、クワマシュ Kwa-Mashu の3つのエリアを併せる INK地区(それぞれの頭文字から)。タウンシップについては以前に書いたので こちら を。
そのントゥズマ Ntuzuma のエリアE では、ここ3年間、水が来ていない。行政にうったえたところ、認可された居住区に住んでいないから水の供給を止めたとのこと。
給水車が毎日来てくれるのだが、仕事で外出中だったり病気で家から出られなかったりした時には、給水を受けられない。給水車から家まで水を運んでもらうようお願いすると、30ランド(300円)かかるが、払えないお年寄りもいるとのこと。
この新聞の記者が、行政にインタビューしたところ、担当者はこの事実を知らず(?)、これから調べるのでそれまでコメント出来ないと言ったとか。
そして、今回初めて知った言葉に "POO WAR"。 日本語にしたら、あまりにリアルかな。。。
このような下水道処理に関するもめ事が、過去にも何度も起きていて、それを POO WAR と言うのだそう。
上記のイナンダ在住の知人曰く、そのエリアはマンデラさんの次に大統領になった、ムベキ大統領時代に水が通ったと言っており、未だ水道や電気やましてや下水が完備されていない所があるとは知らなったと言っていたが、いずれにせよ、私がもしかしたら断水になるかも知れない?と驚いているのは、あまりにもとるに足りないことなのかも知れない。
ちなみに、先週から事件続き。いずれもまた記事にするつもりだが、先週は十数発の発砲と共にパトカーと泥棒団とのカーチェースがあったが、それは無事にお縄に。
昨日夜からまた計画停電 Load Shedding が始まり、7月まで続くとか。
昨日午後には、黒人の人達の足となっている乗り合いタクシーの運転手達が、ダーバン市街で逮捕者も出るおおがかりなデモ行進をした為、普通に働く黒人の足に影響が出ていた。
さあさあ、次は何? ずぶとい私が、こうやって、ますますずぶとく鍛え上げられていくような気がする今日この頃。
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