ダーバン発祥のB級グルメに、バニー・チャウ(バーニー・チョウ) Bunny Chow なるものがある。
イギリスの植民地時代である1840年代に、サトウキビのプランテーションの為に連れて来られたインド人達が、農作業場へお昼ご飯を持って行くにあたり、適当な容器がなかったことから、パンをくり抜いてその中にカレーを入れて持って行ったのが始まり。

そのバニーチャウを出す何処のお店が一番美味しいかを競う 「the Bunny Chow Barometer Competition」 があったので、行ってみた。

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毎年開催されているもので、今年で11回目となる。
あらかじめ60以上の参加店による予選が行われ、選ばれた10店舗が、公園で簡易なお店を開くのだが、それぞれアピールするべく綺麗にデコレーションをしている。







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大会は審査員が審査するもので、審査基準は、味、大きさ、値段、雰囲気、清潔度、店舗の場所。
今年の覇者は、38000ランド(約38万円)分の2名の海外旅行費用とのこと。



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バニーチャウと言う代わりに、kota (パン一本分の quarter 4分の1の発音が転じて) と呼ぶ南アのエリアもあり、第二次世界大戦当時はローデシアだった今のジンバブエの Gweru でも売られていたのだそう。
プランテーションに持って行っていた頃はベジタリアンカレーで、後にお肉が入るようになった。インド人にとって本来はロティ (ナンのようなインド風パン) を持って行きたいところだったがなかったので、代用として食パンが使用された。サイドには、ニンジンとチリとタマネギのサラダがつく。
ちゃんとしたインド料理のレストランではメニューにないが、カジュアルなお店だとあり、通常、フォークなどは使わずに手で食べ、出される時は、前日の新聞にくるまれて来るのが普通なのだそう。

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一般の観客もそれぞれのお店で食べられる。
10店舗もあるので、何処に入って良いのか良くわからなかったのだが、思い付きで Cafe India Sea View へ。

マトンカレー 40ランド(約400円)。
中にはゴロンゴロンと具がたくさん。





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せっかっくなので、食べ比べがしたいかと、2軒目は昨年の覇者である、Danny's House of Curries
ここは、2010年、2013年の優勝者で、2011年、2012年は2位とのこと。






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ここは、紙で包まれていた。






あくまでも我々の感想としては、 Cafe India Sea View のお味の方がスパイスが複雑だったり、お肉なども大きく多く入っていて好きだった。

そして今年の覇者は Hollywood's と言うお店とのこと。今度は、今年の覇者のお店に行って、実際に食べてみたいなと。