「サーディンラン」 なる自然界の動きがこの6月中旬から7月下旬にかけてある。
イメージ 1我々の住むクワズルナタール州東沿岸のインド洋沖合に、南極辺りから30日以上をかけて北上して来るイワシの大群のことをそう呼び、地球最大の魚群 the Greatest Shoal on Earth と言われる。
10億匹ものイワシが北上する理由は不明らしいが、5月頃から東沿岸を流れる暖流を目指して来るのだとか。そしてそのイワシの大群を追って、イルカやクジラ、サメ、アシカ、カツオドリなどの海鳥が後を追って来るが、4大捕食者は、ホオジロザメ(Great White Shark)、クロヘリメジロザメ(Copper Shark)、ハセイルカ、ケープシロカツオドリ。
そんなイワシの大群が作り出すサーディンランの大きさは、長さ15キロ、幅4キロ、深さ40メートルにもなる。
しかし、そんな自然界の動きも、ここ数年は地球温暖化の影響で(2011年以来?)、イワシ達の群れは海岸線からはるか遠くを通り、サーディンランは船に乗って観に行くダイバー達が楽しむものに近年なっていたのだが、今年はサーディンが浜で上がったとニュースで大きく報道され、急に皆が色めき立っていた。その第一報が入ったのが、6月4日に Margate で。(画像は6月5日の紙面)
漁師さん曰く、未だこの時期は早過ぎとのこと。通常、海水温が14度~20度にならないと見られず、20度よりも海水温が高い場合、イワシはより南極に近い南か、より沖合の深い海水温が低い部分にいる。迷子のイワシの群れが偶然海岸沿いに来てしまったのかも?と皆、期待しつつも懐疑的だった。最初のハツモノのお値段はこの籠いっぱいで700ランド(約7000円)
シャークスボードによると、毎年、約2万頭のイルカがイワシを追うのだそうで、我が家の界隈でも、6月2週目辺りから、度々数多くのイルカを見るようになった上(ここ1週間は特に頻繁なのでその様子は追って)、ケープシロカツオドリも見かけるようになった。(その様子はこちら
因みに、イワシの群れが海岸線沿いに来る場合、それを追ってサメもやって来るので、普段クワズルナタール州の38ものビーチにサメ避けネットを設置しているが、イワシがやって来そうな所はネットれを外すことになり、遊泳禁止にもなる。
そしてそして、土曜日(6月27日)に、イワシが上がったと友人が速報してくれたので、急遽 Scottsburgh に駆け付けた。イメージ 2









もうすでに多くの業者のトラックや人達で海岸は賑わっていた。
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大きなケースで次々網にかかったイワシをトラックに運んで行く。

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一般の人達はそれぞれのバケツでそのおこぼれを。


ご機嫌なふたりは、
撮ってくれとやって来た。
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何隻もの業者のボートが波を切って再度沖へと向かって行った。

そして、空の上でもバトルが繰り広げられていた。
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見事にイワシをゲットした
アジサシ君だが、










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仲間のアジサシにも追われ、より身体の大きな
カモメにも追われ・・・

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近くでは、業者の人がイワシを売っていた。
12匹で30ランド(約300円)。
調べてみたら、2011年時でも、12匹で30ランド、
ケースで700ランドで売られていたそうなので
適正な価格だったもよう。


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そしてこの日の我が家の食卓には、
イワシのお刺身と塩焼きが乗った。
やはり鮮度が良いだけに、とっても
とっても、美味しかった。