ユネスコの世界遺産にも登録されているツィンギーには、大ツィンギーと、小ツィンギーとがある。
大ツィンギーに行った後(その様子は こちら こちら)、一旦ホテルに帰って休憩した後、せっかくなので小ツィンギーにも行くことにした。
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まずは動物や鳥達が出迎えてくれた。チャイロキツネザル

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マダガスカルシキチョウ Madagascan magpie-robin, Copsychus albospecularis
胸の辺りは手前の葉の緑がうっすら写ってしまっているが。

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これはヘビの穴に住んでいる蟻。
驚いたことに、最初、ヘビにどんどん蟻が餌を運んでヘビを太らせ、ヘビが太って自身の巣穴から出られなくなった時に、そのヘビを蟻が食べてしまうのだそう。

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マダガスカルチョウゲンボウ Madagascar Kestrel, Falco newtoni

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カンボジアのタプロムのよう? 岩にからみついて上へ上へと伸びて行く樹。

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大ツィンギーほどのことは全くなく、ザイルも装着しないが、狭い所などを通って行く。

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Grotta Tromba   Tromba とはシャーマンのこと。先祖ではなく、精霊がシャーマンにおりてきて、全ての方言などでお告げを行い、正気に戻った時のシャーマンは何を言ったかは覚えていない。例えば、不妊症の人が願いが叶った時などは、シャーマンにゼブ牛や金などをお礼にする。マダガスカル島全体では、ツィンギーのある西部は、王様の精霊が宿っているように強いと考えられており、シャーマンは男女共なれるのだそう。大きな岩のある所なので、沖縄のパワースポットのような印象だった。

小ツィンギーのパノラマが開けた。
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大ツィンギーほどの規模はないものの、やはり楽しめる。
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その昔、アフリカ大陸からやって来たバントゥ系の民族であるヴァジンバ族が、インドネシアの方からやって来た民族に追われ、ヴァジンバ族の一部は川に沿ってこのツィンギーに逃げ込んだのだが、彼らは裸足だったので、つま先でこのギザギザした岩の上を歩かざるを得なかった。彼らの言葉でつま先立ちの意味である 「ツィンギー」 がこの場所の名前となったのだそう。
逃げる時に、頭の上に乗せていたかめのような容器を落とした物が、今でも岩と岩の間に落ちていた。

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それにしても先はギザギザ。それを逃げる為とは言え裸足で歩いていたとは・・・

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夕陽の方向にはマナンブル川が見える。

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夕陽を観ていたところ、反対側に月が昇って来た。この日は14日目のお月様。

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勿論、界隈の村には電気はないので、夕餉の支度は屋外で。

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マナンブル川

ホテルに戻って晩御飯を。
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チーズをクレープで巻いたもの。

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前日食べたお魚のフライが美味しかったので、この日は海老のフライを。

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そしてメインも海老を。

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白身魚のグリル。

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見た目は悪いが、チョコレートのクレープ。

この日教えてもらったことの備忘録:

色々な民族がおり、それぞれの民族で食文化も異なる。民族ごとに色々な決まりがあり、食べて良いもの、良くないもの、なども決まっている。ヘビ、犬、猪、レミュール(キツネザルなど)も食べる民族もある。

男性よりも女性の人口の方が多い。

結婚している男性が浮気をしたら、奥さんに一頭のゼブ牛をプレゼントしなければならない。もし、夫が浮気をして妻が実家にまで帰ってしまったら、2頭のゼブ牛をプレゼントしなければならない。

男性からは離婚出来るが、女性からは離婚出来ない。

マダガスカル南部の男性は、愛人に子供を作ることも問題ない。