南アにある5つの国立博物館のうちのひとつが、我々が住んでいるエリアのクワズールナタール州の州都であるピーターマリッツバーグにあるので、行ってみた。
まず圧倒されるのが、おびただしい数の剥製。
南アに来て、バードウオッチングが好きになったのだが、やはり遠くからしか見られないので、実際の剥製を間近で見ると、実物がいかに大きいかなどが良くわかった。
しかし、何故このように剥製などが非常に多いのか?
ちょっと説明が長くなるが・・・
我々が住んでいるのは、クワズールナタール州。「クワズール」 とは、ズールー語で 「ズールーの地」 を表し、ヴァスコダガマがダーバンにクリスマスにやって来たことから、ポルトガル語の 「ナタール」 はクリスマスを意味する。もともとはズールー族のズールー王国があり、入植して来たオランダ人 (ボーア人)が1839年に ナタール共和国を造ったが、両者とも後にやって来たイギリス軍に敗れて、1910年にナタール州となり、アパルトヘイト撤廃後の1994年から、クワズールナタール州となった。
勿論、剥製だけではない。ズールー族が北からやって来るよりも前から住んでいたサン族 (ブッシュマン) の壁画などもある。
部族ごとの伝統衣装や武具なども。
イギリス植民地下のビクトリア時代の町並みだった当時を再現したものなども。
民族楽器なども、実際に触って演奏できるようになっている。
イギリス植民地時代に、サトウキビのプランテーションを行う際、その労働力としてズールー族を使おうとしたが狩猟民族なので農耕には向かず、当時植民地としていたインドから、多数の人達をダーバンに連れて来た。(その中にはマハトマ・ガンジーも居た。) その為、現在はヒンズー教徒やパキスタン系のモスリム教徒が非常に多い。その様子などもキリスト教と共に展示されている。
宗教の多様性を実現していると言うことだろうか。確かに、南アではあまり宗教による対立は聞かない。まず人種の対立が先と言うことだろうか。
アパルトヘイト時代の物やマンデラさん時代のものなども展示されている。
一番印象に残ったのはこの鉛筆。アパルトヘイト時代には、黒人にはパス法と言って必ず通行証を持ち歩くよう義務付けられており (画像の右が通行証)、持っていない場合は処罰された。 その黒人かどうかの判断材料として、鉛筆を髪の毛に刺し、鉛筆がするりと髪から落ちたら白人、鉛筆がひっかかって落ちなければ黒人とされていたのだそう。。。
まず圧倒されるのが、おびただしい数の剥製。
南アに来て、バードウオッチングが好きになったのだが、やはり遠くからしか見られないので、実際の剥製を間近で見ると、実物がいかに大きいかなどが良くわかった。
しかし、何故このように剥製などが非常に多いのか?
ちょっと説明が長くなるが・・・
我々が住んでいるのは、クワズールナタール州。「クワズール」 とは、ズールー語で 「ズールーの地」 を表し、ヴァスコダガマがダーバンにクリスマスにやって来たことから、ポルトガル語の 「ナタール」 はクリスマスを意味する。もともとはズールー族のズールー王国があり、入植して来たオランダ人 (ボーア人)が1839年に ナタール共和国を造ったが、両者とも後にやって来たイギリス軍に敗れて、1910年にナタール州となり、アパルトヘイト撤廃後の1994年から、クワズールナタール州となった。
この博物館はクワズールナタール博物館ではなく、ナタール博物館。つまり植民地時代に集められた数々が展示されている。そしてこの博物館は植民地時代の1905年に開設された。植民地時代は、野生動物をハンティングするのが白人達のステータスであり、その剥製をより多く所有する博物館がより力があるとされていたと聞いたことがある。なるほど、そう言うことだったのかと納得。
勿論、剥製だけではない。ズールー族が北からやって来るよりも前から住んでいたサン族 (ブッシュマン) の壁画などもある。
部族ごとの伝統衣装や武具なども。
イギリス植民地下のビクトリア時代の町並みだった当時を再現したものなども。
民族楽器なども、実際に触って演奏できるようになっている。
イギリス植民地時代に、サトウキビのプランテーションを行う際、その労働力としてズールー族を使おうとしたが狩猟民族なので農耕には向かず、当時植民地としていたインドから、多数の人達をダーバンに連れて来た。(その中にはマハトマ・ガンジーも居た。) その為、現在はヒンズー教徒やパキスタン系のモスリム教徒が非常に多い。その様子などもキリスト教と共に展示されている。
宗教の多様性を実現していると言うことだろうか。確かに、南アではあまり宗教による対立は聞かない。まず人種の対立が先と言うことだろうか。
アパルトヘイト時代の物やマンデラさん時代のものなども展示されている。
一番印象に残ったのはこの鉛筆。アパルトヘイト時代には、黒人にはパス法と言って必ず通行証を持ち歩くよう義務付けられており (画像の右が通行証)、持っていない場合は処罰された。 その黒人かどうかの判断材料として、鉛筆を髪の毛に刺し、鉛筆がするりと髪から落ちたら白人、鉛筆がひっかかって落ちなければ黒人とされていたのだそう。。。
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