世界遺産に登録されているティヤの遺跡を見に、ブタジラの町を後に。
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上客がマーケットで買った山羊さんや鶏さんが生きたまま、バスや乗り合いタクシーの屋根に乗せられドナドナされていく・・・

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道沿いで売っているのは、大きなカボチャ。

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この辺りになると、イスラム教のモスクではなくエチオピア正教の聖職者が寄付を求める姿があった。

ティヤ Tiya に到着。
世界遺産とのことだが、実際のところはあまり歴史的な検証等わかっていないことが多々なのだとか。
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一枚岩の墓石群が固まっている。
12~14世紀に造られたもので、この辺りには41の墓石が確認されている。小さいもので高さ1メートル、大きなもので高さ5メートル。それぞれのお墓の地下約2メートルに、人骨の他にセラミックや宝石で作られたネックレスがあった。墓石は、約1キロ離れた所から、運び込まれて来た。
以前は亡くなった人は、所謂体育館座り状態で、膝をかかえて埋葬されていたが、14世紀にキリスト教が入って来てからは、平らに寝た状態で埋葬されるようになったのだそう。

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墓石には色々な絵が彫り込まれている。

剣の絵は、戦士のお墓を意味し、剣の数がその人が敵を倒した人数を表す。
中央の墓石の真ん中に描かれているのは、南部の部族の男性がいつも持ち歩いている枕でもあり椅子でもあるもの。当時から携帯する物が全然変わっていないとは!
その枕の様子は こちら

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剣の数からすると、上の人は4人、下の人は5人の敵をやっつけたことになる。
上の墓石の中央下に描かれているのは、偽バナナの樹。当時から食べていたことがわかる。どんな食べ物かと言うと・・・こちら

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ふたつの突起のように描かれているのは女性の胸(垂乳根?)で、女性のお墓だったことを示す。

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左手前の石は、兵士を集める為の太鼓だったと言われている。

ティヤを後にし、アジスアベバに向かう途中の道沿いで、農家の人が丁度牛を使って脱穀を行っていた。
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とても感じの良い青年達で、脱穀の様子を見せてくれないかとドライバーガイドさんが聞くと、快諾。
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牛を一列にしてグルグルと回らせ、その重みで脱穀を。


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こんなに脱穀出来たよと見せてくれた。

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すると、こちらから頼んだわけではないのだが、この若いご主人が家にいる奥さんに声をかけて、自宅から自家製のお酒を持って来るようにと。
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アルケと言うとても強いジンのようなお酒で、ドルゼの村でも飲んだのと同じお作法で、「ヨ~ヨ~ヨ~!」 と音頭を取ってもらって、皆で一斉に 「ヨ~!」 と言って飲み乾す。
男性はそのまま飲み、女性は酔っぱらわないように食べ物と一緒に飲むことが多く、痛み止めや寒さ避けとしても飲まれるのだそう。
結構なアルコール度数だった。美味しかったこともあるが、全く見ず知らずの外国人に、いきなり貴重なお酒をふるまってくれた親切な若いご主人の気持ちが非常に嬉しかった。

アジスアベバ郊外の様子。
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水を入れる為のポリタンクが山と積まれて・・・

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政府が造ったアパート群。中流階級が住んで居る

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アフリカの何処に行っても、中国企業が建設業に携わっているのを見かけるが、やはりここでも大きな会社が。

いよいよ、ようやく、首都 アジスアベバ Addis Ababa  に戻って来た。

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何車線もある道を車がひっきりなしに往来するのだが、その前をゆっくり渡るロバの群れが面白い。

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南アにはなくて(私が知る限り)、エチオピアにある便利なもの。
大阪は梅田にもあった、後何秒で信号が変わると言う表示と同じ。アジスアベバ人もいらち?

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やっと都会の香りが。

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と思いきや、やはり水のポリタンクを担いで売っている?人も。

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車のナンバープレートは、青字が個人所有で、赤字が営業車。数字の前の2文字はアムハラ語。

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カサンチス地区 いわゆるエチオピアのアキバのようだが、相当古そうな物が・・・

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国立のスタジアム。今はもっと大きな器のスタジアムがあるそうだが。

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マスカルスクウェア (旧革命広場) では、ちょうどクリスマス前と言うこともあってクリスマスのエクスポをしていた。エチオピアは独自の暦を使っているので、この時は彼らにとっては未だクリスマス前だった。

大統領の宮殿は2つあるのだが、周りからの撮影等も一切禁止で、各所に兵隊さんが怖い顔をして道路を警備していた。

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イタリア軍の占領下で、戦った時のメモリアルの塔

三位一体大教会
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道中に教えてもらったことの備忘録:

車は全て輸入に頼っているが、車代の2倍の関税がかかるので、実際には原価×3倍の値段となる。
ガソリンは1リットル当たり16.5ブル(約95円)

牛は、お肉を売る為の財産なので、荷物の運搬などハードなことはさせず、脱穀の時だけに使う。
ロバは、荷物の運搬に使用し、お肉は食べない。
牛肉のたんぱく質を摂取できるので、山岳部族でも昆虫などは食べない。

ジンカ Jinka には、森に棲んでいるシャーマンのようなダッタラ、タンウアイと言う男性がおり、彼らのことを信じている人達もいる。

現在、エチオピアの国土は内陸で海に面していないが、かつて紅海に面した隣国のエリトリアがエチオピアの一部だった時には、そのエリトリアの港から物流を運搬していた。現在はそのルートはない為、別の隣国であるジブチまで鉄道を引いている。

首都アジスアベバでは、日々車の渋滞が起こるが、人命にかかわるような事故は1ヵ月に1件程度。
この後、国立博物館、そして夜は民族舞踊を見に行った。その様子は<36>で。