治安が宜しくない南アでは、ゲーテッドコミュニティと称する、外とはフェンスで仕切られた非常に広大な敷地の住居エリアがある。
ダーバンの北に位置するマウントエッジコム Mount Edgecombe には、日本人の数家庭を含む外国人の駐在員など、数多くの富裕層が暮らしている。

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空から見るとこんな感じ。









左上の海岸沿いのビル群のあるエリアが、我々が住んでいるアムシュランガ Umhlanga で、そこから4キロほど少し内陸に入った所にある。
大きなゴルフ場2つを取り囲むように一戸建てなどの家々が配され、そのぐるりをフェンスで囲んでいて、居住者や中で働く従業員は指紋登録をしており、6つある出入り口で指紋を押捺してゲートを開けることが出来る。私のような外部者が友人宅に遊びに行く場合は、その友人が申請してくれた番号をゲートの門衛さんに暗号のように言ってゲートを開けてもらい、一旦出ると、その番号はもう2度と使えない一度きりとなっている。


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車で中を走行すると、ホールとホールの間を通り過ぎることも。








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友人宅の庭の前にあったバンカー。

家によっては、ゴルフボールがとんできて、プールのホースや給水器を壊されることもあるとか。







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ゴルフ好きの方は、自宅にゴルフカートを所有していて、それでこの敷地内は行き来できるし、ゴルフを気軽にすることも出来る。


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もうひとつ面白いのは、あえて自然な雰囲気を出す為に、敷地内にインパラやブッシュバックを放っていること。



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運転していても、普通に草を食んでいるインパラがいたりする。








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周りをしっかり警備しているだけに、門を構えている家もあるが、このようにオープンな感じの一軒家もある。








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外では見られない、子供達だけでのんびりと歩いていたり、スケートボードに乗って遊んでいる光景なども。



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友人宅のポーチに遊びに来ていたオナガザル。
お猿さん達は普通に平気で家々に入って来るので、うっかりドアや窓は開けていられない。
また、大トカゲやヘビも居て、家の中などに出ると、警備の人がやって来て駆除してくれる。

広い敷地内にはレストラン、テニスコート、スカッシュやボーリングクラブもあるのだそう。
このマウントエッジコムはエステート1と2とに分かれている。
2011年といささか古い資料だが、1.11平方キロのエステート1は居住者715人、3.81平方キロのエステート2には5476人が住んでいるとのこと。(Census 2011による)


ゲーテッドコミュニティとは:
ゲート(門)を設け周囲を塀で囲むなどして住民以外の敷地内への出入りを制限することで通過交通の流入を防ぎ、また防犯性を向上させた住宅地を指す。
住宅地の周囲を高い塀で囲ってしまい、ゲート(検問所付きの遮断機や門扉)を設けて出入りを制限しているのが最大の特徴である。施設内に入るために、写真付きの居住者証明書によって住人として登録されていなければならないところもある。1980年ごろに欧米で登場した。現在では約5万箇所あるとされる。ブラジルではゲーテッドコミュニティが最も広く普及している。