ボツワナはオカバンゴデルタで迎えた初めての朝。

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夜中に我々の部屋のすぐ裏でガサゴソと非常にうるさかったのは、これ。
ゾウがやって来て、見事に我々のテントのすぐそばの草木を食べて、落し物までして行った。





オカバンゴデルタは、モレミ動物保護区にあるペロキャンプは、水のある時期のみで、今年は4月1日~11月30日までしか開いていない。全部で5部屋のみ。

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朝のボートクルーズに出る前に、
腹ごしらえ








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ダイニングに隣接されたお手洗いは、このボードウォークを行くのだが、いたってオープンスペースで川を眺めながら。使用中かどうかは手前のロープを張ることで示すしくみ。

ボートクルーズへ。
乾季である冬場に半年かけてアンゴラから流れて来た雨水によってデルタが形成されるので、乾季はドライシーズンだが、雨季はウェットシーズンとは言わずグリーンシーズンと言うのだそう。

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レッドリーチュエ
Red Lechwe,
Kobus leche leche

限られた湿地に生息する。





イメージ 6クラハシコウのメス Saddle-billed Stork 
Ephippiorhynchus senegalensis
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ササゴイ Striated Heron, Butorides striata 左の方が未だ幼鳥


イメージ 8サンショクウミワシは縄張りを持っている。
左の大人が、幼鳥を追い払っているところ。幼鳥はまだ羽根の色がまだら。
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サンショクウミワシ Afrian Fish Eagle
Hliaeetus vocifer



イメージ 10アフリカレンカク African Jacana, Actophilornis africanus

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コサギ Little Egret, Egretta garzetta


似て非なる、ムクドリ達
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セイキムクドリ Greater Blue-eared Starling
 Lamprotornis chalybaeus

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コシアカテリムク Burchell's Starling
Lamprotornis australis



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レンカクゲリ Long-toed Lapwing
Vanellus crassirostris

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シロガオリュウキュウガモ White-faced Whistling Duck 
Dendrocygna viduata


オカバンゴデルタは、深い所では20メートルにもなるそうだが、カラハリ砂漠の一部に流れ込んでデルタとなっているので、砂が水を濾過し、かつ水がゆっくりだが絶えず流れ動いているので、非常に澄んでいて綺麗。
地元の人達はこのお水をそのまま飲んでいるとのこと。
水がいつも澄んでいるので、少しでも底の砂が舞って濁っていると、そこはゾウが通ったとわかる。

水路を行くと、ゾウに遭遇! 追いかけていったら、振り返って付いて来るなと怒られた。。。  実はこの日は、ゾウに3回も怒られることになる・・・

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このゾウは18~20歳ぐらいの若いオス。
ゾウは、まず母親ゾウと共に暮らし、13~15歳程度になると、母親のグループから離れる。そして、オスばかりのグループに所属。そこは年齢も身体のサイズもバラバラ。その後、若いオスは一頭となり、メスを探す。65~70歳になると、若いゾウの手助けが必要となるので、再び、オスのグループに戻り、若いオスを教育すると共に、若くて大きなオスが高齢のオスを助ける。ゾウの世界は人間よりもよりルールが厳しく、とても記憶力が良いとのこと。
同じボツワナでも、チョベ国立公園などの陸に住んでいるゾウは、硬い植物ばかりを食べているので、寿命は70歳ぐらいなのに対し、オカバンゴに住んでいるゾウは、柔らかい植物も食べることが出来るので、寿命は90歳ぐらいと長くなる。(※動物園のゾウの寿命は別として)


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とても綺麗な水なので、手を入れてみたい気にもなるが、ワニが悠々と泳いでいる。






イメージ 19これは、体長2メートルぐらいの若いオス。メスは尻尾が短く、お腹が大きく、鼻が大きい。オスは尻尾が長く、お腹は平らで、鼻が小さい。寿命は120年とも言われ、体長5~6メートルで重さは1トンにもなる。卵は20~90個生み、90日で孵化。孵化するまでの気温で雌雄が決まり、6~30度であれば♀、31~34度であれば♂となる。生後2週間で母親からは離れる。
デルタでの生態系の頂点はこのナイルワニで、天敵はヘビのパイソンかレパードぐらい。ワニは口を閉じる力が非常に強く非常に速く閉じる(噛む)ことが出来、次に首が強いのは、ハイエナ。ワニは、夏は食べられるだけ食べるが、5月~8月半ばまでは冬眠時期にあたるので、目を開けて見てはいても食べないと言うが・・・


ちょっとした島があったので、上陸してお茶を。

イメージ 20島の表面には、ミネラル分の多い物が結晶となっていた。
骨も落ちていて、リーチュエの脊椎部分とのこと。
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イメージ 22上の茶色い実は、ヤシの実の食べ残し。ゾウがヤシの樹を身体をぶつけて揺らして落し、落ちたヤシの実を食べる。ヤシ実は4層になっていて、1層目と2層目をゾウは食べ、3層目が今見える状態。4層目は非常に硬く、アイボリーフルーツとも言われ、ボタンなどにも使われる。このヤシの実の核が育って、新しいヤシが生え広がって行く。イメージ 23
下の小粒で茶色い実は、同じくゾウが食べたマルーラの実の種だが、マルーラは広がらない。











我々がこの島でのお茶を終え、ボートに乗り込んだところで、いきなりゾウが現れ、先ほどまで見ていたヤシの樹に行って、ヤシの実を落とすべく、体当たりし始めた!(画像ではパピルスなどに隠れてゾウが見辛いが)



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水面に映るパピルス










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ゾウが踏んで蹴散らすことで、パピルスは広がって行く。