この日は、コートジボワールのグランバッサムを後にして、国境を越えてガーナのエルミナと言う街までの370キロを行く。


グランバッサムのホテルでの朝食。


ホテルの入口に立っているセキュリティのお兄ちゃん。入る人に金属探知機を当ててチェックするのだが、前日ホテルにチェックインすべく入ろうとしたところ、宿六のズボンのポケットの何かが反応。結局反応したのはコインだったのだが、宿六がポケットから手を出して指でピストルのまねをしてバン!と撃つ格好をしたら、「うお!」 と撃たれたまねをしてくれた。コートジボワールの関西人発見と言ったところか!!
ホテルを後にして、名もない漁村にちょっと立ち寄らせてもらった。

前日にグランバッサムの博物館で見た南部海岸沿いの住居の模型と同じ造りとなっている。模型の様子は こちら

ヤシの葉で作った魚を捕まえるビク?のような物が干してあった。

魚をグランバッサムの市場に売りに行き、穀物などと交換して帰って来るのだそう。



BUNOA と言う地区では、人口の90%がカトリックとのことで、大きな教会がいくつもあった。

かと思うと近くの町ではモスクも多数。
西アフリカでは、内陸か海岸沿いかでやや異なるものの、キリスト教とイスラム教が仲良く肩を並べているそうで、特に宗教でもめることはないとのこと。

キャッサバ畑
ちょうどマーケットを開催している町もあった。



南アの黒人の女性も頭の上に物を乗せて歩く姿は良くみかけるが、ここまで凄いのはなかなかいない。
背中に赤ちゃんをしょって、頭に色々と載せ、そしてご主人が自転車をこいでいる。両者とも、素晴らしいバランス感覚。ボロボロのシャツがなんとも言えないが・・・

国境に近くなって来たようで、タイヤでブロックして、検問が行われていた。

お巡りさんがあちこちに。

コートジボワール側の国境沿いの町は大賑わいとなっていた。
地図の青い●の所でガーナに入国した。

国境到着。まずはコートジボワールを出国すべく事務所に入る。

我々外国人は事務所でパスポートに出国スタンプを押してもらうなど、手続きが必要なのだが、地元の西アフリカの8カ国の人達は身分証明書と黄熱病のワクチンを受けた証明書さえあれば、自由に行き来が出来る。車両もその車の証明書さえあれば問題ない。

事務所に入ると・・・ いきなりテレビで相撲が!!
後ろの通路を、地元の女性が頭に袋を乗せて歩いていく・・・そんなコートジボワールの国境のパスポートコントロールで相撲中継が見られるとは!!

外国人と見ると、両替屋さんがやって来た。ガーナはイギリス領だった為、近隣のフランス領の西アフリカ諸国では通じるセーファーフランが通用しない。ガーナは1セリ=約27円。

国境の検問と検問の間の緩衝地帯のはずなのだが、地元の人達はお構いなしに、生のお魚やその干物を売り歩いている。

これまた驚いたことに、日本の国旗が。日本政府が何かサポートをしたもよう。
コートジボワールの出国は容易に出来たのだが、貨幣と同じで、ガーナは西アフリカでは国際免許が居るなど色々と他のフランス語圏の国境とは異なることから、ここで手続きの為に足止めに。待っている間にと、国境の緩衝地帯、しかしロープを超えたガーナ側にあるレストランでお昼を食べることにした。

冷えたビールが美味しい!!

鶏肉と魚とを。スープを別にしてもらったが、このスープがいける。

黄色いフフは、プランテーンが入っていて黄色い色をしている。ふんわり柔らかい。

ドライバーさんの手続きに時間を要し、このレストランでずっと待っているうち、お店のおばちゃんや子供はもとより、お客さん?常連さん?とも何だか仲良くなって、一緒に写真を撮ってくれと言われるハメに。そしてこのおじさんがめっちゃオモロイ!コートジボワールの関西人?いやいや吉本支社の人?とでも言いたいぐらい。

まずテーブルに置いてあった筒型の押すだけでビールの栓が抜ける道具 (画像はイメージ) を真剣にお料理に振って、コショウが出ない!!と。それはマジメにコショウ入れだと思ったのだろうが、お店の人に 「ビールの栓抜きよ!」 と。するとおじさん、「ほ~ら、こんなに簡単にビールの栓が!」 とシュポンシュポンと我々に見せるべく抜き始めた。そして最後、なら、これはどうだ!と缶ジュースにもはめるふりをして、「あ、これはあかんわ。」 とオチ付き。
コートジボワールの出国手続きは早かったのだがガーナの入国に手間取り、結局この緩衝地帯に3時間半もいることになったのだが、コートジボワール人は関西人の血を持っているのだと分かった次第。
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