小樽、そしてニッカウヰスキーのある余市に、札幌から足を伸ばしてみた。

小樽

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倉庫のある運河沿いには以前に来たことがあるが、とにかく観光客だらけだったので、回避。







少し先の祝津にある日和山展望台に行くことに。

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見晴らしの良い所に 鰊御殿 がある。

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積丹の泊村にあった鰊御殿を移設したもの。
明治24年~30年(1891年~1898年)に竣工。






積丹半島を中心に日本海沿岸で、明治・大正の鰊漁が最盛期だった頃、多くの豪華な鰊漁舎が建築された。
本来は崖を背負う波打ち際に建設されていたそうだが、全盛期には120人の漁夫が寝泊まりし、漁期以外でも30人は常住していた。

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漁獲は、一万石(7500トン)にも及んだ。










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一階広間には、大きな神棚がある。
越後の宮大工に製作させた総檜造り。








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総面積は612平米(185坪)あり、東北から取り寄せた檜など540トンが使われていた。





梯子で登る2段の屋根裏部屋のような所に、
漁夫120名が寝泊まりしていた。











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隠れ部屋
約10平方の小部屋で、どんでん返しの仕掛けで出入り出来るようになった隠れ部屋は、網元と一部の家族しか知らない秘密とされていて、大正末には使われることがなくなった。





隠れ部屋の用途は諸説:
①鰊漁では現金取引で代金を受け取る為、強盗から守る保管場所として。
②漁夫が病気になるなどし補充者として漁場を渡り歩く 「徒渡り」 と言われる漁夫を雇うこともあったが、あまり素性が良くない人もおり、網元や家族の避難場所として。
③網元間で腕の良い漁夫の引き抜き合いが激しく、引き抜いた 「若い衆」 を連れ戻しに来た時に隠した場所。
④豊漁と不漁の差が激しく、不漁年に借金取りが来た際の網元の隠れ場所として。
⑤崖の下に建っていたので、雪崩の危険性から、太い柱や梁で守られたこの小部屋を避難場所として。



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旧青山別邸

こちらも凄い鰊御殿








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この辺りの新しい家は、雪除けガラスの覆いのある階段を上がって玄関に辿り着く設計が多かった。







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オタモイ海岸




戦前には、ここに遊園地があったり、「龍宮閣」 と言う旅館まであったとか。
海から建築資材を運搬して建てられたそうだが、焼失してしまい、今は少しだけ建物が残っている程度。






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余市

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ニッカウヰスキーの余市蒸留所を見学。









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ピート(泥炭、草炭)
ウヰスキーのスモーキーフレーバーを付ける為のものだが、植物のヨシやカヤが堆積したもの。
昔は暖房用の燃料として使用されていた。





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朝ドラ 「まっさん」 の舞台でもあり、そう言えば、こんなシーンもあったなぁと思いながら。









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右奥の金庫は、ニッカウヰスキーの前身である昭和10年代の 「大日本果汁株式会社」 時代からの金庫で、平成14年まで使われていた。
ダイヤルを数字で合わせるものではなく、イロハニホテト・・・の中から文字を選ぶ方式とのこと。




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ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏とリタ夫人の住んでいた家。


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有料の試飲コーナーには、色々な年代ものなどが。








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無料の試飲では、3種類飲ませてくれる。
左から:
竹鶴ピュアモルト、スーパーニッカ、アップルワイン。
画像にはないが、運転手の宿六はアップルジュース。

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試飲時のおつまみ?は購入しなければならないので、
ウイスキーチョコレートなるものを。
ウイスキーと共に食べていると全くウイスキーの 
フレーバーを感じなかったが、別の時に食べると、
結構香りがした。




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お腹も空いていたので、併設のレストランで。



ジンギスカン丼、豚丼のセットを。

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旧余市福原漁場








街のあちこちに鰊漁による栄華がしのばれる建物があるなど、美味しいだけでなく勉強にもなったかなと。