この旅行の目的はウミガメを見ること。
そして翌日の夜の干潮は未明の2時頃だったので、観に行けるのはこの日の夜しかない。

泊まったロッジでは、世界遺産になっているカメがやって来るマプトランド Maputuland 海岸を一日1台1往復だけ走行して良いと許可をもらっているので、その車で探しに行くことに。

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出会えた!!

母親カメが上陸して卵を産む時期は11月頃から1月半ば頃と言われており、我々の行った時は、卵から生まれた赤ちゃんが見られるかも?と言う時期。

我々のガイドさんは前々日や前日も見られずなかなか状況は厳しいと予想していただけに、本当にラッキーだった!





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生まれたての赤ちゃんは、海水がやって来ない高い位置に卵が産み付けられているので、延々と砂浜を下って来なければならない。

我々よりも先に発見していた南ア人グループのご夫婦はカメ好きで、12月に産卵を見に来て、今回は赤ちゃんを見に来たとのこと。ご主人は7年連続見に来ているとか。









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赤ちゃんカメは、わずかな光を頼りにその方向が海だと理解して海に向かうので、我々の光の方にも寄って来る。
我々のせいで余計に歩かせない為に、先回りして向かってきてもらうようにする。







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この海岸には、アカウミガメ Loggerhead とオサガメ Leatherback が産卵にやって来る。
ガイドさんはたった一度だけアオウミガメ Green Sea も見たとのこと。

今回見ることが出来たのはアカウミガメ。大人のメスでインド洋に棲息しているもので甲長が88~93センチぐらいとのこと。
それに比べて子供は本当に小さい。




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一生懸命に砂をかいて進む姿がかわいい。











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ようやく海にたどり着いたとしても、うまく波に乗れなくて、浜に押し戻されてしまうことも多々。
何度もトライしていた。








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見ている方も、ついつい力が入りながら声援を送ってしまった。










我々が見たのは3匹だけだったのだが、卵の時にも夜行性のラーテルなどに捕食され、やっと卵からかえっても海にたどり着く前にそのラーテルや大きなカニなどにも捕食されてしまう危険があるので、何とか海までは我々が護衛?したが、果たして大海で生き延びてくれるかどうか。一回の産卵で100個ほどの卵を産むが、大人になるまで生き延びるのは、5000匹に1匹とも言われている。

もともとこのマプトランド海岸ではコンスタントにカメが産卵にやって来てはいたが、1960年代には既にその数が危惧されるようになり、1966年には5匹のオサガメが産卵に来ただけだった。しかし保護区の公園となった現在では90匹のオサガメ、500匹のアカウミガメの巣が観測されている。
ワニと同様、砂の温度によって雌雄が決まり、20~24度だとオス、29度以上だとメスになる。

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夜の海岸を走ると、多くのカニが横切っていた。






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カメの産卵を見るのに一番のピークと思える12月に来た南ア人の友人一家は、あいにくお天気が良くなかったこともあり、まったくカメには出会えなかったと言っていたので、我々は本当にラッキーだったなと。