私が南アに住み出す前に(5年以上前)、高速道路にかかる陸橋などから下を走っている車に石を投げ、道路脇で待ち構えていた仲間が、慌てて停車した車を襲って金品を奪う事件が多かったと聞いていたのだが、私が来てからは全くそのような事件は聞いたことがなかった。ところが、昨年12月末からまた頻繁に投石事件が発生。
12月27日’17
大動脈のひとつであるN2と言う高速道路のTongaat と Ballito の間でを走行していたこの車に投石。乗っていた7歳と16歳の姉弟2人が死亡。私も普通に走るエリアなのだが。

1月6日’18
やはり同じ Tongaat にあるN2の料金所界隈で橋の上から投石があり、26歳の男性が大怪我。
いずれも運転手などは襲われはしなかったようだが、犯人の情報には25万ランド(約228万円)の報奨金が出るとも告知された。
数日後、私の行っている乗馬場のメンバーの女性が、お昼間に Ballito から乗馬場のある空港方面へとN2を南下している時に、幸いにも怪我はなかったが、やはり投石を受けた。
投石事件多発により、今度は模倣事件まで各地で勃発。
いずれも金品を盗られたと言う報道はないので、愉快犯のようだったのだが、今度は自分達の主義主張を通す為に投石が始まった。
2月24日’18
Shaka's Head と言う貧しい人達が住んでいるエリアでは盗電をしていることもあって、電力会社が電気を止めたところ、それに反発してN2にかかる橋から、石やレンガを高速道路に投げこみ、11台もの車が一斉に被害を受け、このインド系の女性が意識不明の重体。
現在もこの女性は生死をさまよっているそうで、幼い兄弟や病気の父親を彼女が養っていたなど、後日報道が行われていた。。。
ドライバーには、橋の界隈にさしかかるとスピードを落として、橋の間際で車線を変えるようにと言う指示が出た。しかし敵もさるもの。橋の下の1車線に倒木などをしてそれに火をつけた。スピードを落としつつ、つい燃えている木に気を取られて徐行する車を今度はターゲットにして投石。
橋の上やその界隈に人影を見たら、注意しつつ絶対に停まらないようにとの指示も出た。
しかし、犯人は物陰に隠れ、まるで釣り糸を垂れるように細い見えづらい糸を結んだ石を橋の上から垂らし、ドライバーはそれに気付かずに吊るされた石に向かってつっこんで行ってしまうと言う手法もあるよと、南ア人から聞いたりもした。。。
皆が疑心暗鬼になり、橋のそばでペットボトルを捨てた人が勘違いされ、周りの人にとらえられて警察に連れて行かれると言うことまで起こった。
そしてそして、ようやく4月になって、各主要な橋の上に警備員が常駐するようになった。画像ではわかりづらいかも知れないが、オレンジ色のベストを着ているのがセキュリティの人達。

アムシュランガから空港に向かうM4からN2に乗り換える一般道にさしかかるN2の橋を警戒中。

驚いたことに、アムシュランガの坂道の下を通るM4を警戒すべく女性のセキュリティが配されていた。
ここは交通量も歩行者も多く、このセキュリティの人達は数日間でいなくなったが。

M4の Durban North 界隈でも。
N2のダーバン市内からすぐ南方面は、あまり裕福でない人達が多いエリアが近隣にある為、3か所の橋を連続して警戒していた。

N2の Isipingo 界隈



N2と交差するエリアでは、N2の下の車を守るべくN2脇にもセキュリティが。
M4やN2だけではない。

画像では小さいのだが、右端のオレンジ色のベストの人がわかるだろうか。
N3の Cato Ridge 界隈。

M13
白人の多く住む Kloof 界隈でも警戒中。
模倣犯と思われるケースも含め何件も発生しているが、犯人が捕まったと報道にあったのは私が知る限りでは、目撃した勇敢なドライバーに取り押さえられた一件と、警備会社のセキュリティに捕まえられた一件だけで、他の事件の犯人は全て捕まっていないかと。
こうやって見ると、白人が多い我々の住むアムシュランガや Kloof も念の為の警戒と言った印象で、他の橋はすべて貧しい黒人達が住むエリアに通じる橋ばかり。
橋の上を警戒してくれることで勿論抑止となり、幸いなことに最近投石事件は聞かないのだが、いつまでこの状況が続くのか。。。犯人を捕まえることが一番だと思うのだが、警察が機能していないこの国では、セキュリティの人達に頼る方がよほど安心と言うことだろうか。
12月27日’17

大動脈のひとつであるN2と言う高速道路のTongaat と Ballito の間でを走行していたこの車に投石。乗っていた7歳と16歳の姉弟2人が死亡。私も普通に走るエリアなのだが。

1月6日’18
やはり同じ Tongaat にあるN2の料金所界隈で橋の上から投石があり、26歳の男性が大怪我。
いずれも運転手などは襲われはしなかったようだが、犯人の情報には25万ランド(約228万円)の報奨金が出るとも告知された。
数日後、私の行っている乗馬場のメンバーの女性が、お昼間に Ballito から乗馬場のある空港方面へとN2を南下している時に、幸いにも怪我はなかったが、やはり投石を受けた。

いずれも金品を盗られたと言う報道はないので、愉快犯のようだったのだが、今度は自分達の主義主張を通す為に投石が始まった。
2月24日’18
Shaka's Head と言う貧しい人達が住んでいるエリアでは盗電をしていることもあって、電力会社が電気を止めたところ、それに反発してN2にかかる橋から、石やレンガを高速道路に投げこみ、11台もの車が一斉に被害を受け、このインド系の女性が意識不明の重体。
現在もこの女性は生死をさまよっているそうで、幼い兄弟や病気の父親を彼女が養っていたなど、後日報道が行われていた。。。
ドライバーには、橋の界隈にさしかかるとスピードを落として、橋の間際で車線を変えるようにと言う指示が出た。しかし敵もさるもの。橋の下の1車線に倒木などをしてそれに火をつけた。スピードを落としつつ、つい燃えている木に気を取られて徐行する車を今度はターゲットにして投石。
橋の上やその界隈に人影を見たら、注意しつつ絶対に停まらないようにとの指示も出た。
しかし、犯人は物陰に隠れ、まるで釣り糸を垂れるように細い見えづらい糸を結んだ石を橋の上から垂らし、ドライバーはそれに気付かずに吊るされた石に向かってつっこんで行ってしまうと言う手法もあるよと、南ア人から聞いたりもした。。。
皆が疑心暗鬼になり、橋のそばでペットボトルを捨てた人が勘違いされ、周りの人にとらえられて警察に連れて行かれると言うことまで起こった。
そしてそして、ようやく4月になって、各主要な橋の上に警備員が常駐するようになった。画像ではわかりづらいかも知れないが、オレンジ色のベストを着ているのがセキュリティの人達。

橋の右端にオレンジ色のベストの人が居る。

アムシュランガから空港に向かうM4からN2に乗り換える一般道にさしかかるN2の橋を警戒中。

驚いたことに、アムシュランガの坂道の下を通るM4を警戒すべく女性のセキュリティが配されていた。
ここは交通量も歩行者も多く、このセキュリティの人達は数日間でいなくなったが。

M4の Durban North 界隈でも。
N2のダーバン市内からすぐ南方面は、あまり裕福でない人達が多いエリアが近隣にある為、3か所の橋を連続して警戒していた。

N2の Isipingo 界隈


そのすぐ南にある Prospecton 界隈

N2と交差するエリアでは、N2の下の車を守るべくN2脇にもセキュリティが。
そしてまたすぐ南側の橋でも。
M4やN2だけではない。

画像では小さいのだが、右端のオレンジ色のベストの人がわかるだろうか。
N3の Cato Ridge 界隈。

M13
白人の多く住む Kloof 界隈でも警戒中。
模倣犯と思われるケースも含め何件も発生しているが、犯人が捕まったと報道にあったのは私が知る限りでは、目撃した勇敢なドライバーに取り押さえられた一件と、警備会社のセキュリティに捕まえられた一件だけで、他の事件の犯人は全て捕まっていないかと。
こうやって見ると、白人が多い我々の住むアムシュランガや Kloof も念の為の警戒と言った印象で、他の橋はすべて貧しい黒人達が住むエリアに通じる橋ばかり。
橋の上を警戒してくれることで勿論抑止となり、幸いなことに最近投石事件は聞かないのだが、いつまでこの状況が続くのか。。。犯人を捕まえることが一番だと思うのだが、警察が機能していないこの国では、セキュリティの人達に頼る方がよほど安心と言うことだろうか。
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