今回我々が行ったロッジは、カラハリ砂漠の最西端に位置するのだが、その地形が面白い。

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グーグルアースの衛星画像だが、まるで木の樹皮か何かのように筋が入っている。実はその赤い筋がデューン (砂山) となっていて、赤い筋と筋の間がその谷間で少しは草が生えている部分。西のナミブ砂漠の方から風で運ばれて来た砂が、風によって砂山部分と谷の部分とになったもので、今はもう風によってこの地形が動くことはない。鉄が多く酸化して赤くなったナミブ砂漠よりも、他の鉱物も入っているのでやや赤黒い色となっているのだそう。

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画像ではわかりにくいが、砂山の上から撮ったもので、左右に低地、そしてまた帯状の砂山が続いている。

ゲームドライブで出会った生き物達。

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ミナミキバシコサイチョウ Southern Yellow-billed Hornbill, Tockus leucomelas
ガイドさん曰く、「フライングバナナ」と(笑)

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ライラックニシブッポウソウ Lilac-breasted Roller, Coracias caudatus
以前はこの鳥が、ナミビアの国鳥だったが、今はアフリカオオノガンに取って代わられたとのこと。

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カンムリショウノガン Red-crested Korhaan, Lophotus ruficrista

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現在国鳥となっているアフリカオオノガン Kori Bustard,  Ardeotis kori
飛べる鳥としては世界で一番重たい鳥。これはメスだが、重たいオスだと、18~20キロもある。

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ダチョウの卵。親が抱卵しておらず、放置されっぱなし。ダチョウは、一度に8~15個の卵を産むが、実際に育てるのは2~3個のみ。48日間抱卵し、生まれて来ても、約3割の雛しか生き残れない。

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ウォーターバック

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クドゥのメス達

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プレインゼブラ

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キリンの妊娠期間は16ヵ月。寿命は28~35歳。主食は棘のあるアカシアで、若いキリンは問題ないが、年老いたキリンにとってはアカシアの棘が舌にささるなどして食べられず、弱って死んでいくのだそう。では何故主食のアカシアをやめて別の棘のない植物を食べるように進化しなかったんだろう?と思うのだが。

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ラッキーなことに夜行性のオオミミギツネが何頭もグループで移動していた!
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オオミミギツネは、昨年ナミビアに来た時の夜に見て以来。その時の様子は こちら

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そして勿論オリックス。6か月もの間、水を飲まず植物の水分だけで生きていける。また、摂氏65度になっても鼻から吸った暑い空気を鼻孔から頭蓋骨を通って身体に吸い込む途中に冷却し、血液の温度があがらないのだとか。いかに砂漠に適した身体へと進化したのかと。

そして、我々の今回のナミビア旅行の目的はミーアキャットを見ることだから是非見せて!とガイドさんにお願いしていたところ、無事発見してくれた!!
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歩いている姿は、なるほどマングース科と思える格好なのだが、立ち上がって遠くを見るしぐさがとっても可愛い。本来、グループで行動するそうだが、この時はこの一匹しか見つけられず。翌日また探すことに。

我々のロッジがあったりゲームドライブをするエリアは、ジャッカルはいるがハイエナなどはおらず、歩くことが出来るのだが、更にその中の一部を囲った場所へと入って行ったところ・・・
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砂山の上に悠々と。

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もともとオス1頭、メス2頭が居たのだそうだが、一昨年そのオスもメス1頭も亡くなり、このメスだけが残った。新しく若いライオンなどを持って来ないのか?と聞いたところ、ナミビア政府が動物達を自然の環境下で過ごさせる為、ここにもう新しいライオンを連れて来ることは禁じており、このメスライオンは残る生涯を一頭で過ごすことになっているのだそう。そしてもう老齢化していて自分で餌を獲ることが出来ず、レンジャーさんが餌を与えているので、まるで動物園だよね、とガイドさんが苦笑。確かに結構オデブなライオン婆ちゃん。しかし、一緒にサファリカーに乗ったのはドイツからの観光客のグループで、そのような事情は知らず、ライオンを見て一番盛り上がっていたし、夕食時にもオランダから来た観光客の親子がライオンを間近で見られたのが感激だったと言っていた。。。

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夕焼けを楽しみながら、サファリの途中で休憩。 さすがはドイツ人達。女性の方が多かったのだが、誰ひとりとしてノンアルコールドリンクは注文せず。スパークリングワインが強いからと、ビールで割っている人も居て驚いたのだが、そう言う飲み方は女性がするのよ、とのこと。

ゲームドライブを終えて、ロッジに戻り、夕食を。
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豆のスープ

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スプリングボックのステーキを。程よいミディアムレアで美味しい。

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このケーキは、上のクリームが重たすぎてちょっと閉口かな。

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とても綺麗な夜空だったのだが、あいにくこの日は満月の前夜。月が昇ってくるまでの間だけのお楽しみとなったのが残念だった。