ダーバンの中心に行くと、主な交差点のあちこちで物乞いを見かける。

ひとつの交差点で複数の物乞いが居ることも。



決して金品はあげるなと言われているが、子供を抱いてやって来ると何とも後味が悪いと言うか、後ろめたく感じてしまう。


ひざまづいたり、拝み倒すようなしぐさも。

ハンディキャップの人も多い。

しかし、つい先日も、健常な黒人少年が障害者のふりをして物乞いをしていたと。その物乞いを見慣れたドライバーが、交差点へ向かう出勤?途中を見かけたところ、いたって正常だったとツイートして拡散していた。





物乞いのそのほとんどが黒人だが、少数とは言え、インド系やモスリム系女性も。


そして驚くのは白人の物乞いが案外いること!!
アパルトヘイト時代を知っている友人などに言わせると、白人が物乞いをしているなんて考えられなかったが、近年どんどん白人が増えて来ているように私ですら感じる。






この人も白人女性!

2013年とやや古い資料だが、労働組合の発表によると、白人の物乞いの収入は1日50~500ランド (約450~4500円) とのこと。農場で働く人々が現在 「最低賃金を1日150ランド (約1350円) にしてほしい」 といった大規模なストライキを起こしているが、それを超える収入。
ヨハネスブルグを含むハウテン州、クワズール・ナタール州、ケープタウンのある西ケープ州に住む 「物乞いを生業としている白人」 を対象に、2012年11月から12月にかけて行われたところ:
労働組合のフェイスブックに寄せられるコメントでは、「物乞いをする人は働きたくないのだろう」 という意見が圧倒的。しかし、調査結果によると78%が 「働きたい」 と思っているが、「働いたことがない」 人が19%もいることが分かった。またフェイスブックには、「仕事を与えようとしたが、(白人としての) プライドがあり断ってくる」、「仕事を引き受けてくれる人もいるが、数日経つと来なくなり物乞いに戻っている」 と、物乞いの白人にアパルトヘイト時代の白人特権が残っているようなコメントもあった。
白人の貧困については、ヨハネスブルグ郊外の Krugersdorp のいわゆる掘立小屋のようなシャックに住む多くの白人貧困層についてのこんな記事もあったので、ご参考まで:
物乞いに絶対に金品をあげないでと、路上生活者をボランティアで援助している友人の友人が言っていた。結局、路上で物乞いする方が身入りが良い場合が多く、そのお金はドラッグなどに使われることも多々。マリファナなどは高額なので、安価なムティ muti と言われる人工的に造られた違法ドラッグに手を出す人が多く、ボランティアの人達がそのドラッグの危険を説いて路上の生活から厚生施設に送り込むも、身体からそのドラッグが抜ける3日目ともなると吐くなど非常に辛くて施設を脱走して、結局路上生活に戻って来るのだとか。
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