何かストライキや抗議活動があるとすると、そのだいたいが破壊行為などにまで及ぶ南ア。
その最たるものが、乗り合いタクシーの運転手らのストライキで、必ず暴力沙汰となる。(その様子は こちら)給与を上げてくれないからと電力株式会社の従業員によるストライキで停電が6月には起こっていたのも記憶に新しいのに、この週はとにかく抗議活動や賃上げに対するストライキが各地で発生。
7月24日(火)

大動脈である高速道路のN2の南からダーバンに向かう北行きの、しかも2か所でタイヤを一列に並べて燃やして道路を塞いでいた。(この画像はセキュリティ会社より)
宿六が通勤すべく通りかかった時には、既に警察も来ていたが。↓
これは、ダーバンのゴミなどを収集してくれる DSW (Durban Solid Waste) の人達の給与等への不満による抗議活動。勿論、ゴミ収集も一時滞った。
7月26日(木)

再び大動脈のこのN2でタイヤを燃やすなどによる交通妨害発生。近隣のシャック (貧しい人達のトタン屋根などのバラックの家々で違法建築) に住む人達の家が警察によって撤去されたことによる抗議活動が発生。実はそれはデマだったが抗議活動 (破壊活動) だけは行われたとの説も・・・
7月27日(金)




シャークスボード Sharks Board と言う、我々の家の前のビーチを始めクワズールナタール州の沿岸の一部にサメ避けネットを張るなどして、海岸の安全を守ってくれている組織。(そこに見学に行った様子は こちら)
やはりそこも賃上げを求めてストライキ。その為にビーチは遊泳禁止となり、未だ労使交渉は締結していないので、8月に入っても一部のビーチは遊泳禁止が続いているのだそう。
7月27日(金)


同じこの金曜には、ガソリン代高騰による不満から、乗り合いタクシー会社がガソリンスタンド各社へ圧力をかけ、この日一日はガソリンを売るなと指示。ガソリン高騰を不服として、7月18日に既にヨハネスブルグとダーバンを結ぶ N3 の交通をマヒさせる抗議活動を行った人達9人が捕まったが、今度はガソリン小売店を脅した。
もともと乗り合いタクシー運転手は、上記のようにギャングともつながる人達で、薬をやるなどしている運転手も多く、非常に多数の交通事故を起こしている。
この国では、交通事故で亡くなった人には一律で約50万円の補償金が国から支払われるが、ガソリン価格にその補償金代が上乗せしてあり、ガソリン代の一部から補償金が支払われている。つまり、自分達が乱暴な運転をして事故を多数起こしてよりその経費を増額させている乗り合いタクシー会社が、ガソリン代の高騰に不満でガソリンスタンドを営業停止にさせると言う、何とも矛盾だらけ。
結局この日は、ガソリンスタンドはガソリンを売ってくれたのだが、報復措置なども平気でする乗り合いタクシー運転手達なので、それを恐れた一般のドライバーは前日までに給油しガソリンスタンドを避けた為、ガソリンスタンドはガラガラ。。。
そしてまた8月にも値上げされるとのことなので、果たして今後どうなることやら???
7月31日(火)


南アには電力株式会社は一社しかないのだが、そのESKOM の労使交渉は7月初頭から始まっている。
締結したのかと思いきや、一部上層部の従業員の賃金だけが上げられた為、怒った他の従業員が今も交渉している状況で、この週末も停電になる可能性大と言われていた。辛うじて停電問題はなかったが、いつ何が起こるかわからないこの国なので、非常用電源や蝋燭や懐中電灯などを準備している始末。
8月1日(水)

世界的には3月8日なのだが、ここ南アでは、政府が8月を女性月間、8月9日(木)を国際女性デー National Women's Day と設定して祭日となっている。
それに先立った8月1日には、性暴力反対派による抗議活動のデモが、南アのみならず隣国のボツワナ、レソト、ナミビアでも行われ、ダーバンでは市役所界隈で女性達によるデモが開催された。
デモなので、混乱をきたすかと思いきや、こちらは問題なし。女性主導、言わずもがな、かな。
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