アムシュランガの北、アムシュロッティ (アムドロッティ) Umdloti のビーチに車を停めて海を見ていた時なのだが、やや北の方の海にじっとしいる何かがあった。
船体が黒くて、上に白い荷物か何かを乗せたボートが停泊しているのかと思ったのだが、人影がない。カメラの望遠レンズで覗いてみると、なんとなんと、ザトウクジラが仰向けになって浮いていた!

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頭が右、尻尾が左で、お腹にガスがたまって脹れている状態。頭と尻尾は水面下に沈んでいる。

ギャラリーも多く、北からゆっくりゆっくりと南に流されているその漂流クジラを皆が眺めていた。
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思えば、南アに来て初めてクジラを見たのは、アマンジムトッティ Amanzimtoti の海岸にクジラが打ち上げられたと友人から教えてもらって観に行ったのが最初。その時は、黒人男性達がクジラのお肉をゲットすべく、手に手に大きなナタを持って嬉々としていた。その様子は こちら
左の写真の左側の黒人男性も、それにあやかりたいと思ったのか、大喜びしてビーチに走り寄って来たのだが、未だ海の上を漂っているのを見て、ガッカリしていた。
その話を、ズールー人の知人にしたところ、確かに黒人達は今でもクジラのお肉を食べるとのこと。獲りに行くことはないが、海岸に打ちあがったもののお肉を切って、道路沿いで、魚やキノコや伊勢海老などを違法で売っているのと同様、漂着すればクジラ肉もスタンガー界隈などで売っているのだとか。

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良く良く見ると、左側の方の水の色がやや赤っぽく濁っているので、サメか何かが食べているもよう。
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向きが変わって反対側はよりお腹の部分が白い。後からわかったのだが、既に黒い皮の部分などは、食べられていた為に白くなっている。ボコボコしているのは、フジツボでも付いているのかな?と思ったが、どうやら食べられた跡だった💦
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それにしても、まるでハエがたかるように?カモメ達が一緒に飛んでいる。しかしクジラにとまるわけでもなく、ついばむわけでもないので、水中に寄って来ている魚か何かを追っているのかも?
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少し高い場所から見てみた。
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ほんの少しの距離を、ゆっくりゆっくりと南下して行った。

これで今年のクジラも見納めかな?と思っていたのだが、なんと今度はこのクジラが数日かけて最後には我々の家の目と鼻の先のアムシュランガビーチに漂着。大騒ぎとなった。その様子は追って。