チェワ族のグウィリゼ Gwirize 村で、彼らの伝統的な仮面舞踊であるグレワムクル Gule Wamkulu を見学させてもらった。この舞踊は、ユネスコの世界無形文化遺産にもなっている。
グレワムクル とは:
マラウィ、ザンビア、モザンビークの各国に住むチェワ族のあいだで行なわれている秘密のカルトであり儀式的な舞踊で、ニアウ (Nyau) という友愛結社 (儀式を受けたチェワ族の男性による秘密結社のようなもの) が踊る。7月の収穫期のあとの季節に成人式で踊るほかにも、結婚式、葬儀、また族長の就任や死亡に際しても踊る。17世紀のチェワ大帝 (the great Chewa Empire) の時代に存在していた。キリスト教宣教師による禁止への努力もむなしく、このチェワ族のコミュニティの習慣は、キリスト教の様相を帯びることで、イギリス占領下の時代を生き延び、現在、母系のシステムは社会的意義を失ったものの、Nyauの社会とグレワムクルはしっかりと息づいている。(ユネスコ・アジア文化センターHPより抜粋)
我々ふたりの為にやってくれるのだが、村中の人達全員とは言わないまでも、どんどんギャラリーが集まって来ていた。

まずは若い少女達のお尻ふりふりダンス

お出迎え隊だったおばあちゃん達による元気の良いダンス。

この黄色い腰巻のチテンジェをまとったおばちゃんのお尻ふりふりは秀逸。
皆の笑いをさらっていたが、アナンコングエと言うお葬式の時に踊るダンスなのだそう。
南アのズールー族でもそうだが、お葬式であれ、泣き暮れるのではなく、歌と踊りで賑やかに弔うのは一緒のよう。

女性達の踊りの後、マスクをつけた男性が順に踊りだす。
彼は皆に好まれる役なので、子供達を始め観客の輪がどんどん小さくなるぐらい。

ところが、このマスクが現れると、大人も子供も後ずさりして逃げている。


このマスクは、身体を張ってのたいまつ踊り。

西洋風のマスクをかぶった彼は、アクロバティックに。



このマスクが現れると、皆が逃げる、逃げる。


かと思えば、このマスクは人気者。
子供達も喜んでそばで見ている。
道化のような感じ?


この二人は、次世代を担う若手の踊りてとのこと。
選ばれた人のみが、マスクをはめて踊ることが出来、お墓で普段の服装を脱いで、そこで死者の魂を受け入れ、マスクや衣装を着てやって来る。
同じチェワ族でも、場所によってはこのグレワムクルをしない村があったり、キリスト教系のチェワ族の中にはお葬式には踊らないなど、さまざまで、この村のように観光客に見せてくれている村は非常に珍しいとのこと。
西アフリカは、ベナン共和国で見たブードゥー教に基づく仮面の舞踊 (その様子は こちら) にも少し似ているかなと。

それにしても、この村には何人の子供が居るんだろう?と思うぐらいに大勢の子供達が。

乾燥して土煙があがっている為、
落日が印象的だった。
マラウイ湖畔のホテルにチェックイン。


ホテルのダイニングでアラカルトを。
ガイドさんが好きと言っていたお魚、
チャンボ Chambo 10400クワチャ。
(約1620円)


バターフィッシュのムニエル。
美味しい。

ふわふわなシマと共に。
チェワ族の村訪問や仮面舞踊など、面白かった。13もの民族がいるマラウイだが、その外見だけでどの部族かがわかるのは、女性は顔に入れ墨を入れている南の民族と、男性が耳に大きな穴をあけているンゴニ族ぐらいで、現地の人も話さなければ見た目ではわからないとのこと。
また、それぞれの民族の交流も多く、我々のガイドさん自身、お父さんは、チェワ族とモスリムであるヤオ族のミックスであるマガンジャ族、モザンビークから来たロムウェ族のミックスで、お母さんはまた別の民族のミックスだと言っていた。
翌日は、マラウイ湖へ。その様子は<4>で。
コメント