ズマ元大統領の疑惑の私邸を見た後、本来の目的である自然保護区へ。

エボシドリ Knysna Turaco, Tauraco corythaix

因みに、レパードも居るとなっている💦💦💦本当かなぁ???


南アの鳥さんガイドブックは、主にこの Newman's と Roberts、SASOL などがあるが、Newman氏は相当このエボシドリがお気に入りのようで、表紙に使っているぐらい。
大感激&大興奮の後、鳥が多くいる小道の道路標識があったので、寄ってみることに。。。

0:15PM
路面はぬかるんでもおらず、普通の林道だったので行ってみたのだが、終点でUターンをしようと思うと、どんどんタイヤが流れて行く・・・
何度切り返しても横滑りをして、とうとう道路脇の茂みで何とか止まった状態で背後には樹もあって押すことも出来ない為に抜け出せず・・・
助けを呼ぼうにも、携帯は圏外。仕方がないので、貴重品を持って舗装道路まで出て助けを呼ぶことにした。
0:30PM
舗装道路に到着。非常に非常にラッキーなことに、道路に出たとたん、ほとんど車通りのない自然保護区 (しかし一般道) の道をベンツがやって来た。
思わず手を振って止まってもらった。黒人男性が運転していたのだが、とても親切な人で、英語も堪能。事情を説明すると、以下のオプションがあると。
① ンカンドラの町まで行って車を押してくれる人を数人連れて来る。
② 牽引してくれる業者に連絡を取る。
③ 警察に行って牽引する業者を紹介してもらう。
しかし、①は一番安くて済むが、どんなヤカラがやって来るかわからないから危険、②も悪徳業者が多く法外な値段を言われる可能性大、③は警察が使う業者なので安心だろうとのアドバイス。
ならばと③を選択。が、警察まで行かねばならず、結局そのベンツ氏に乗せてもらい、ンカンドラの町の警察まで連れて行ってもらうことに。
聞けば、そのベンツ氏は、寄宿させている娘さんの高校に娘さんに会いに行く途中で、その高校を通り過ぎて街中の警察まで我々を連れて行ってくれた。

1:00PM
警察に到着。
ベンツ氏は、我々の代わりに、警察の人に事情をズールー語で説明してくれ、紹介された牽引業者に電話をかけてくれてズールー語で説明してくれた。20分後に業者が来るからとのこと。
何かあったら又連絡してくれて良いよと、電話番号の交換も。娘さんが待っているので、ここで帰ってもらったが、なんて良い人!!

1:30PM
20分で来ると言うなら1時間ぐらいは待たないといけいないかと思いきや、30分で来た!
警察のお兄ちゃんがやって来たトラックの運転手さんを確認してくれ、値段は個人で交渉するようにと。警察のお兄ちゃんも、何かあったら連絡して来い、と電話番号を教えてくれた。警察のイメージが一新!

牽引トラックの運転席の隣に座らせてもらい、ンカンドラの中心をちょっと高い視線で見ることが出来た。トラックの運転手さんも英語が話せた!

2:10PM 林道入り口に到着。
我々の懸念は、トラックが非常に大きいので林道に入れるかどうか、あるいはUターンなどが出来ないのではないか?と。
広い林道まで一緒にトラックで行き、細い林道になってからは一旦トラックを置いて、徒歩で片道10分ほどの我々の車までの道のりを作業のお兄ちゃん (コシさんと言う) に一緒に歩いてもらい、道の状況や道幅などを判断してもらうことにした。
結局、大丈夫とのことだったので、細い林道をトラックで突き進む。
・・・はずだったのだが、我々の車まで辿り着く前に、今度はこのトラックがタイヤが空転して進めなくなってしまった💦
見た目は乾いていて全くぬかるんでもおらず、グチャグチャしてもいないのだが、落ち葉が積もった下は粘土層だった。。。

そこで、車を乗せる為に荷台を斜めにスライドさせる部分を強引に地面に突き立てて、それを支点にして、トラック本体を前に動かくと言う方法を!!
まるで尺取虫状態なのだが、10~15センチずつでも、トラックが徐々に前に進んで行く。
3:35PM
一時間ほどの尺取虫で、なんとか脱出!

ワイヤーロープで牽引してもらい、我々の車も何とか脱出成功!!
やったー!と大喜びしたのもつかの間、我々の車を乗せたトラックが、そこでまた動けなくなってしまった。。。

結局、我々の車を乗せたまま、何度も何度も尺取虫をしてトラックを脱出させようとするものの、粘土層に負けてしまった。
トラック脱出を1時間20分ほど試みるも、うまくいかず。
5:30PM
結局、再度我々の車を荷台から降ろし、バックのまま粘土層にタイヤが取られるのを、何とかコシさんが車の後ろに回って車を抑えてくれながら、Uターンに成功。我々の車だけでもまず粘土層がない広い林道の所まで戻ることに。トラックもバックでUターンに成功し、我々の後ろを付いて来るはずだった。。。
しかし、我々の車と違って車高が高い為に枝をよけようと徐行せざるを得ず、またもや途中でタイヤが粘土層に取られてしまい、動けなくなってしまった。。。コシさんは、我々の車が脱出できたので、帰って良いよ、と言ってくれたが、トラックと彼を置いて行けず・・・ おまけに小雨まで降って来た。
7:30PM
コシさんと宿六で、ライトなどを使いながら枝を集めたり石を集めてタイヤ周りに置くなどしたものの、粘土層の勝ち。。。真っ暗な森の中で (自然保護区の看板にはレパード豹も居る・・・)、かつ、未だ携帯電話もつながらないエリアにトラックは止まっているので、一旦我々の車でンカンドラの町まで戻り、会社の同僚に助けてもらったら?と。
8:00PM
山にある自然保護区から濃霧の中、下山して町のはずれの会社に着くも、誰もいない。。。


8:30PM
山の上の方の自然保護区では小雨だったが、町まで降りる途中は酷い濃霧。町に戻って来る途中に、横倒しになった車があったのだが、なんと彼のボスや同僚達は皆その横倒しになった車のレスキューを警察から依頼されて駆り出されていた。コシさんは、今度はその横倒しの車を起こす同僚の手助けをしつつ、ボスからトラック脱出の為の更なるチェーンなどを受け取って。
9:00PM
みたび、トラックが動けなくなった林道の入り口まで戻ったが、この場所から我々の家のあるアムシュランガまで車で2時間半はかかるので、申し訳ないがコシさんをそこに置いて来ることに。
我々の感覚としては、同僚が同じように牽引してくれればすぐに脱出できると思うのだが、その費用はコシさん自身が払わなければならないそうで、コシさんは固辞。なんて薄情なボス・・・と思うのだが。
あまりに気の毒なので、わずかな日本のお菓子のハッピーターンと、Tシャツにサンダル履きでお昼間にやって来たが、夜は15度ぐらいまで下がって小雨が降る中の作業になるので、車に常備していたホカロン、宿六のジャケットもあげることに。
我々も、お昼御飯も夕ご飯もない状態だったのだが (宿六がコシさんと作業している間に私はハッピーターンを食べて水も飲んでいたが💦)、コシさんもそれ以上に食べないままの作業。飲まず食わずとはこのこと。
結局、一体何時にコシさんはトラックを脱出させることが出来たのか、全くわからない。この話を南ア人にしたところ、彼のボスや同僚は彼が何処にいるかがわかったし、何よりボスはコシさんのトラックを放置しておきたくないだろうから、翌日にでも何とかしているだろうと。なるほど・・・ 皆、たくましい。。。
我々はとんだ一日になってしまったが、ミーハーにも、ズマ前大統領の疑惑の私邸を見に行った為(その様子は こちら)、ズマの呪い?ズマの祟り?にでも遭ってしまったのだろうか。。。
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