インド系イギリス人女性の友人は、ロンドンでブライダル時のメイクアップアーチストとして活躍していた人。お化粧のみならず、インド系などの人達に身体にボディペイントするメンディー (ヘナ) Mehndi をしていたので、講習会を開いてくれた。

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まずどんなものなのか説明

わざわざイギリスからインド本国まで行って、メンディーを学ぶ為のコースを取って資格を得たとのこと。







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日本でもされている方も多い健康志向の髪の染料にも使われる粉末状のヘナに、オイル、オレンジ、フルーツ果汁など自然のものを足してペーストにしたものを、セロファンのような透明のフィルムで円錐状に包んで、ケーキに文字を書く時のように細い先から出して模様を描いていく。


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色々なデザインが載った 
パンフレットを見せてくれた。





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まず彼女の手にささっと描いて見せてくれた。

ペースト状の物を肌に乗せる。
20分程で乾いてくるが、もう少し時間を置いて完全に乾いてから、その乾いたペースト状の物を取り除く。4時間ほどおくのがベスト。すると、肌に色が移っている。
出来れば72時間はなるべく洗わないようにと。
その人の肌の色、肌質、体温、発汗などにより、色や持続時間なども異なるそうだが、4日間~長い人では2週間ほどもつとのこと。もたせるには、後からオレンジジュースやレモン果汁を塗布するのだとか。


黒い色のメンディーは、髪染めなどに使う人工塗料を使っているので、長時間付着させておくと危険で、以前にはイギリスでその塗料のせいで亡くなってしまった事例もあるのだそう。それ以降、イギリス、アメリカ、カナダでは、その人工のメンディーは禁止されたのだが、現在も南アでは禁止されてないのだそう💦

昔のインドでは、結婚相手は親同士が決めて本人達は結婚式当日まで会うこともなかった。その為、花嫁は花婿の名前のイニシャルをメンディーで身体に描いて、仲良くなるなど。
肌に残ったメンディーの色で、どれだけ夫がその女性を愛しているかも占われたりするのだとか。
実際の結婚式では、花嫁の両手、足首から下の両足に描くので、所要時間は4時間ぐらいかかり、翌々日ぐらいに色が馴染む為、結婚式当日よりも2日前にほどこす。
ロンドンでは、花嫁さんへのメンディーの費用は500ポンド (=約73000円) なのに対し、南アでは1000ランド (=約7670円) ほどとのこと。

参加者は、手や足などに描いてもらった。

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手の甲だけではなく、指や腕の内側、足首など、それぞれ希望の場所に描いてもらう。
さすがはプロ、ひとりあたり5分程度の所要時間でささっと素早い。






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トルコ人の友人は→ 
抽象的なこの丸い図柄を 
特別に描いてもらっていた。


地域によって描かれるものも異なり、インドはクジャク、ゾウ、太鼓なども描かれるが、イスラム教では偶像崇拝などは認められていないことから、パキスタンは模様のパターンのみ。

このメンディーは、インドやパキスタンのみならず、チュニジアや東アフリカなどでも行われているが、チュニジアでは人工染料を使っていることが多い。

また、同じインド本国でも、南部のタミール州では、民族衣装で手や足も覆って隠す為、メンディーはしない。ダーバンに居るインド系南ア人は、イギリス植民地時代にサトウキビのプランテーションのマンパワー獲得の為、インド南部のタミールから連れて来られた人の末裔が多い為、このメンディーをやったことがない友人も多く、興味津々。

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メンディー体験として、白い紙に描く材料も用意してくれていたが、やってみると、うまく同じ分量のヘナペーストが出せずに難しい。

インド本国から来ている友人は、自己流と言っていたが、以前両手に綺麗にメンディーをしていて、自分でやったとのこと。いかに利き手ではない方で描くのが大変かがわかった。





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ペーパーウエイトの小石や、キャンドルやキャンドルスタンドにも、描いていてそれは綺麗だった。
 

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最後は、皆でそれぞれ施してもらった所を見せつつ、はい、ポーズ!









私のはと言うと・・・
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左 : 描いてもらった直後。未だ濡れている状態。
中 : 4時間ほど経った後、上のペースト状の物を取り除いた状態。うっすらオレンジ色。
右 : 二日後。茶色のようなあずき色に定着。

私の場合は、4日ほどしかもたず、5日目に再度会ったイギリス白人の友人と同じ状態でぼんやりに変わっていたのだが、インド系イギリス人の友人は、指示に従い、オレンジジュースなどを上から塗布することで、とても綺麗に残っていた。